北陸の「かおり」のする米原周辺(滋賀)【東海道本線 途中下車の旅#18】
前回は、伊吹越えの東側の拠点の大垣。関ヶ原のお話をしました。
この伊吹山の麓を抜ければ関西です。
大垣・関ヶ原の話はコチラ…
米原はただの乗換駅?
米原駅(滋賀)まで来れば、新快速で、関西の主要駅まで一本です。
ここから新快速で、京都までで1時間、大阪で1時間半、神戸でも2時間の距離ですから、京阪神に一気に行くことを考える人も多いでしょう。
米原駅自体には、あっても駅そば・駅弁・キヨスクくらい。米原駅周辺に飲食店や見どころが何かある訳ではないので、基本的にはさっさと乗換してしまう場所になります。
ただ、この米原駅は、新幹線の停車駅でもありますし、北陸本線との乗換駅にもなります。その北陸本線を行く特急しらさぎの一部はこの米原から出発しています。
「何もない駅」ではあるのですが、この米原の辺りは、昔から交通の要所でした。米原が北陸からの鉄道の結節点になったのも、江戸時代には、中山道と北陸道とが米原で合流していたことも大きいのです。
合流点の米原を押えた 彦根
米原から東海道本線を1駅行くと彦根駅になります。
彦根には、駅からは若干歩きますが、井伊家が代々治めた彦根城があります。江戸時代に建てられた天守閣が残っている数少ない城の1つで、城好きな人にとっては見たいと思える城です。
戦国時代を通して、琵琶湖の東岸は、度々戦場になっていました。
北陸方面と中山道とを押える意味でも、合流点に近い彦根に徳川家の重要な家臣を置いたのはうなずけることなのです。
何せ、彦根城から北側を見ましたが、この通りの眺望。
北陸方面で何かあったとしても、手に取るように分かる場所なのです。
彦根城の西側は、古い町並みを再現した通りになっていて、飲食店も揃っています。もし、彦根に足を運ぶのであれば、城を巡った後にでも、こちらで休んでもいいかも知れません。
北陸のかおりのする 琵琶湖の東側
米原から少し北へ 北陸本線の長浜
長浜の郷土料理の「鯖そうめん」に、焼き鯖寿司をセットにしたもの。
長浜のすぐ目の前には、琵琶湖がありますが、流石に湖では鯖は獲れません。これは敦賀や小浜で水揚げされた鯖が、山を越えて滋賀に運ばれていたからこそ生まれた料理です。
今でも、鯖そうめんは、長浜を中心に滋賀では、農繁期やハレの時に食べられているものだそうです。
米原自体は、ただの乗換駅ですが、少し足を伸ばせば意外にちょっとした見所がある場所です。
時間があるようなら、寄ってみてもいいかも知れません。
次は…草津・大津のお話
ここで名古屋で別れた旧東海道と合流します
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