行きは鈍行 帰りは音速! 小倉(福岡)~別府(大分)の旅 日田彦山線【青春18きっぷ 23年春 #1-1】
同人誌イベントの九州コミティアに行ってきたその足で、九州の鉄道旅行に出ていました。
イベント後に門司港駅に行った話はコチラ…
3月に入り、青春18きっぷのシーズンになりました。
1回目は、九州で使うことに。この日の目的地は温泉で有名な別府(大分)。
小倉から大分方面に向かう日豊本線で直接行けば、比較的近いのですが…今回は小倉からあえて山の中へと向かうことにしたのです。
9:22 小倉(福岡)発 日田彦山線へ
鉄道の旅にしては珍しく遅く、この日、ホテルを出発したのは9時頃。
小倉から福岡の山間部を通って日田(大分)に向かう、日田彦山線に乗り込みます。
日田彦山線がローカル線で本数が限られるのもあり、ゆっくりめの出発です。
小倉を出て15分もすれば、山の中に。
沿線は、石炭・石灰岩・銅など、鉱業で成り立っていた一帯でした。
それも今は昔の話。のどかな自然の中で、たまに削られた山を見かけるだけで、のんびりとした風景が流れていきます。
10:16着/11:01発 田川後藤寺駅(福岡)
小倉から1時間ほどで田川後藤寺駅に到着です。
筑豊炭田の中心として知られた田川。その乗換駅だったのものあり、駅構内はとても立派です。
あえて早めに小倉駅を出てきたのもあり、駅の外へと出ることに。
駅の建物はしっかりしている割には、ICカードリーダーもなく、駅改札には誰もいない状況でした。
今回は青春18きっぷの旅なので、そこまで気にする必要もないですが、精算を別でしないといけない…というのは、どうなのかと気になる所です。
駅前には、古くからの商店街があります。
何か昭和にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
自動車中心の町なのもあり、駅近くは車がひっきりなしに走っていきます。
待ち時間40分ほどして、小倉からの後続の列車が到着。
この先に向かう列車に、地元の人たちが乗ってきました。
11:16 添田駅(福岡)着
田川後藤寺駅から15分ほどで、終点の添田駅に到着です。
かつては、ここから先、山越えをして、日田(大分)まで線路が繋がっていました。
しかし、2017年の大雨の被害を受けて、この先は運休になっています。
ただ、この先、線路が繋がる予定もなく、2023年の夏にはBRTの運行に切り替わります。このホームの向かいにあるのは、そのBRT専用レーンになります。
現在は、日田まで行こうと思ったら、代行バスでの移動になります。
代行バスに乗り換えるため、ちょっと北へ。
案内もさほどなく、ウロウロしつつ向かいます。
その道中、かつての添田駅舎が建っていました。
元々はここに列車が停まっていました。
しかし、もう二度とここに列車が停まることはないでしょう。
11:30 添田(福岡)発 不通区間の代行バスへ
小ぶりな代行バス。乗客は添田駅で降りた数人のみです。
ここからしばらくバス旅とはなりますが JR線扱いのため、青春18きっぷでも問題なく乗れます。
途中の彦山駅までは、バスも川沿いを南下します。
かつての日田彦山線も、この川の近くを走っていました。
彦山駅(福岡)
修験道で知られる英彦山(ひこさん)の最寄駅です…と言っても数キロ離れています。ここから日田方面に抜けるには、峠越えになります。
代行バスは、元の沿線を一旦離れ、大回りして次の筑前岩屋駅に向かいます。
棚田が見える筑前岩屋駅周辺。
奥にはアーチ橋にが建っているのも見えます。
元々、あの上を線路が走っていたのです。できることなら、あの上からこの棚田を見てみたかったのですが、それはBRT開通後のお楽しみになりそうです。
彦山~筑前岩屋は、元々隣同士の駅でした。しかし、大回りしている関係上、現状は40分ほど必要です。
添田駅を出て1時間半ほどして、鉄道橋が頭上を通ります。
ここが久大本線の線路になります。
ここからほど近い、夜明駅(大分)から日田彦山線は久大本線と合流します。
今回は、このまま終点まで向かいます。
13:16 日田(大分)着
小倉から3時間かけて、日田彦山線の終着・日田駅(大分)に到着です。
乗り換えの列車まで1時間近くあるため、日田で食事休憩に。
食べておきたかったのが、「日田やきそば」
駅から南に歩いて7分ほどの所にある「三久」さん。「日田やきそば」で有名なお店の1つです。
パッと見は何の変哲もない焼きそばに見えますが、麺がしっかり炒められていて、パリッとした食感がたまらないものです。
ついてきたのがラーメンのスープ。
豚骨ベースなのですが、見た目よりあっさりな味でした。
これで並の830円。大盛を頼むと結構な量が来ます。それでも1030円なので、お腹を空いている時には、是非大盛をどうぞ。
九州の盆地の中を縫って走る日田彦山線。
沿線はノンビリした時間の流れています。小倉を拠点に意外に簡単に行ける場所ですので、気分転換にはいいかも知れません。
ただ、本数はそこまで多くはないので、旅程は計画的に、です。
日田からは、大分県内を久大本線で東へ、別府まで向かいます。
続きは次の記事で。
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