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かつての越前一の港・三国(福井)

5年前にふと旅立った北陸の旅。
前日に雪の丸岡城を見て、少し回復した私。

当てもない旅の中、翌日は近くの三国港に向かったのです。

九頭竜川の河口にある三国。
かつては、北前船で賑わった港町でした。このようなかつての建物が残っています。

北前船というのは、江戸時代の日本海を中心に活躍した交易船のことです。
大坂に集まった米・塩・織物といった生活必需品を蝦夷地(北海道)に運び、蝦夷地からは海産物を大坂方面へと運んでいました。

越前だと九頭竜川河口にある三国は、港として非常に優れ、また九頭竜川を通じて米などの産物が三国に集まっていました。
そのため、三国は経済的にも非常に発展し、明治時代までその繁栄は続きます。

かつては花街もあり、当時のあでやかな着物なども残っており、その当時の繁栄の跡が伺えます。


旧森田銀行

廻船業で財をなした森田家が、明治時代になって「森田銀行」を作り、地域の産業の礎を築くことになります。
この建物自体は、大正時代のものですが、西洋風の趣のある建物でした。

しかし、明治も後期になると、次第に物流の主役は鉄道や汽船に移ります。
それに伴い、北前船は日本海から姿を消すことになったのです。

九頭竜川・河口

雪の残る山寄りとは対照的に、見事な晴れでした。


次は…


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