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「小柳津林太郎」という生き方から学ぶ!豊かに生きるためのキャリア論【POOLO OPEN SEMINARレポート】

TABIPPOが運営している、自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校「POOLO(ポーロ)」。2022年1月から待望の第3期が始まります。

それに伴い2021年11月20日に、POOLO3期の講師である、GHOST代表取締役の小柳津林太郎さんをゲストに迎え、POOLOの講義を体験できるOPEN SEMINARを開催しました。

自分のやりたいことを実現している小柳津さんと、TABIPPO代表取締役の清水直哉とのトークセッションの模様をお届けします。

POOLO(ポーロ)とは?

POOLOとは、「旅」を共通項に持つ現代のミレニアルズの起業家・事業者・実践者たちの知恵や力、経験等を結集させた、次世代を形成するニューノーマルトラベラーが育つ新しい学校です。

「自分と世界の豊かさをつくる手段を形にする」をゴールに、100人の仲間と9カ月間ともに学び、価値観や社会をアップデートしていくプログラムです。

2019年から始まり、350名以上の生徒が卒業しました。

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ゲスト紹介

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「起業はあくまでも一つの選択肢だった」

ーー小柳津さんはサイバーエージェントに10年ぐらいいたんですか?

小柳津さん:2006年から2019年2月までいたので、13年ですね。いちサラリーマンとしては頑張って一つの会社で働きましたよ(笑)

ーーそうですね。大企業の会社員として働かれて、独立をして、経営者になられました。会社員と経営者の違いや、ご自身一番変わったなと思うところはどんなところですか?

小柳津さん:僕はサイバーエージェントの子会社の代表を7年半やっていたので、普通の会社員よりは、経営者としての視点を多少持っていたと思うんですよね。自分の意思で考えて決めさせてもらう立場を与えていただいていたので。

会社員と経営者の一番の大きな違いは、自分で意思決定を最終的にできるかどうか。誰かが決めたレールに沿ってコミットするのと、そのレール自体を選択するーー例えば、どの事業をやるのか、誰を採用するのか、お金をどういうところに使うのかーーのは、違いますよね。

サイバーでもある程度経験は積ませてもらっていましたけど、独立して思ったのは、あ、本当に全部自分でやるんだということ(笑)。子会社の代表をやらせてもらったとはいえ、お金周りとかバックオフィス関係に関してはサイバーエージェント本体がめちゃくちゃ強かったので、バックエンドをやらなくて済んでいたんですけどね。

印鑑づくりとか、銀行口座の開設とか、そういうところも全部自分でやるのは、大変なところでしたけど、楽しいところでもありましたね。

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ーー事業を立ち上げて、経営していけるなという実感はどこから感じたのでしょうか?

小柳津さん:僕自身はサイバーがすごく好きで、辞めるつもりはなかったんですよ。子会社の社長をやらせていただいて、ニューヨークでも別の会社を作らせていただいて、チャレンジして、失敗したんですよね。バチェラーも自分の人生の中ではチャレンジで。人の目に触れるということで、誠意をかけてやったことだったんです。

それが終わった後に、次の大きなチャレンジをどうしようかと考えた時に、起業したいという思いよりも、とりあえず辞めて、考えようと思ったんです。起業はあくまで一つの選択肢としていた程度でした。

ーー別の会社に転職するとかいろいろな選択肢があったと思いますが、その中で起業を選んだのはなぜですか?

小柳津さん:僕、そのときCMとかウェブ広告とかイベントとか、芸能関係の案件がすごく多かったんですよね。それなりに収益があったので、芸能の道に進むのか、起業するのか、外資のメガベンチャーを経験してみるのか。なんちゃって面接も経験したりしましたよ(笑)

その過程の中で、サイバーエージェント時代の同期に「お前がいまさら転職とか、ダサくない?」って言われたんです。転職すること自体は全然いいんですけど、僕のライフステージや経験を踏まえて言わせるとね。それで、一緒に会社を作ることになったんですよ。

起業する時に不安じゃなかったかとよく言われるんですけど、僕、サイバーエージェントの新卒採用の面接官として、3000人以上の学生と面接してきたり、中途でも1000人以上見てきたりしましたし、最悪人材エージェントとしてやっていけば、飯は食えるだろうという算段はありましたから。

自分の武器は「人まわり」

△小柳津さんのInstagramより

ーーなるほど、出会いで人生が変わっていったんですね。

小柳津さん:僕の人生、ほぼ出会いベースですよ。自分の中でこれがやりたいというのは、今はあるんですけど、いろいろな人との出会いの中で生まれて、それがようやく顕在化してきた感じがします。

僕はビジョンはあるんですけど、ビジョンの根幹が僕の中にあることかというと、実は人から影響を受けたことだったりするんですよね。それを言語化して、ビジョンとして語っているタイプなんだなと最近分かってきました。

ーー小柳津さんの武器はなんですか?それをどうやって磨いてこられたんですか?

小柳津さん:人たらしなところですかね。人に嫌われないようにするのもそうですけど、人と仲良くなる力とか、人との共通項を見つける力とか、直近の見返りを求めずに、人に投資する力とか。人まわりが武器ですね。

人との関わりの中で生きているなと思います。まさか自分がお酒のブランドをつくるなんて思っていなかった。飲食店を立ち上げることになって、酒蔵の社長を紹介してもらって、そこから酒蔵のアドバイザーをやることになって。一方で、ブランドを作ってきた人と会って、その人と酒蔵行って、一緒にやろうとなっていたりするんですよね。

こんな感じで、人と共感し合うところが一番の強みなのかな。


ーー人とつなげる力も、自分からつながっていく力もすごいですよね。それは昔からそうなんですか。最近得た力なんですか。

小柳津さん:今の自分で言うと、ヒューマンキュレーション力。誰かと誰かをつなげるとか、誰かと誰かと誰かをつなげて面白い事業の話をするとか、人に強いプロデュース力とも言えるかな。

例えば、合コンを組むと言う時に、あの人はこういうタイプだから、あの人に合いそうだとかマッチングさせるじゃないですか(笑)。そういう能力に似ているんですけど、20代の時にやっていたかというと、あまりやっていなかったかな。

どちらかというと、20代から30代前半は、面白い人たちと出会ってきた。それで、30代半になってから、今すぐメリットになるか分からないけど、「この人のメリットになりそう」とか「ちょっとつなげてみようか」という意識が芽生えてきた気がします。

ーーなぜ、つなげようと思うんですか。そのモチベーションはどこから?

小柳津さん:いい質問ですね。何もメリットがなくて単純に繋げると言うのは嘘になるかな。10年後20年後でもいいやと思うんですけど、なんか人様にいいことをしておけば、どこかしらで返ってくるんじゃないかと思っています。Pay it forwardの考え方がすごく強いので、何もメリットなさそうだなと言う時は動かないですね。

「誰か紹介して」と言われた時には、まぁ動くんですけど、紹介ってリスクも伴うので。少なくともこちらがいいことをしたら、どこかで返そうとする人格者前提のお付き合いをしている。人付き合いする価値がある人という前提で、この人たちのためだったら、僕は無償でなんでもしますよ。そこから先は、面白そうという興味本位ですね。

スキルがあれば、旅しながら仕事ができる

ーーいろいろなスキルをお持ちなのに、そこで「人」というキーワードが出てくるのは、面白いです。

小柳津さん:それこそ20代だったらマーケティングとか、実務的なことに自信があったときもあったんです。サイバーエージェントで新卒で入った時は、マーケティングプランナーとしてばりばりやっていたので。

でも、時代は変わったし、今、マーケティング自信ありますとは一言も言えない(笑)。ただ、今このご時世、デジタルマーケティングのCRMの領域に強い人は、いつでも何かお願いできます。僕は何もできないけど、各領域のエキスパートにお願いして、仲間になってもらう手立ては自信あるかな。

ーーやはりスキルは必要だと思いますか?

小柳津さん:あったらいいんじゃないかな。強みは何かしら偏差値80クラスのものを磨いた方がいいでしょうね。僕の場合は人まわりでしたけど。

例えばマーケティングをめちゃくちゃ掘り下げていくと、旅しながら仕事できますよね。デジタルマーケティング、デザイン、エンジニアリングなど、どこでもポータブルに活かせるスキルが1つあるのは大切だと思いますね。

ーー時間や場所に縛られないためにはスキルは必要ということですよね。小柳津さんもいろいろなところ行かれていますよね。アルゼンチン3週間とか(笑)

小柳津さん:アルゼンチン懐かしいな〜、また行きたいな〜。

ーースキルがあるとそういう働き方/生き方ができるということですよね。

小柳津さん:本当にそうですね。周りの旅人系を見ていると、そう思います。

ーー実は、POOLOを立ち上げたのもそこに繋がる部分なんです。「自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校」を掲げていますが、豊かさということでいうと、大前提として自分のウェルビーイングな状態は大切だと思っています。その次の段階として、やはりスキルを磨いていかないと、自分の人生を豊かにできない可能性があると思っていて。

小柳津さん:僕はPOOLO1期から関わらせてもらっていて、いい事業だなぁと思っていますよ。ウェルビーイングや豊かさというキーワードが、自分だけでなくて世界に向いてきていて、進化を感じます。

僕の場合、それを地球環境にも向けている。今までのウェルネスの定義は、人間社会がどう豊かになるかということだけだったけれど、それだと終わるな、と。今回のコロナ禍とか異常気象を見ていると感じますね。そろそろみんなで変えていかないと、50年後の未来がきついなと感じます。

旅をすると、そういう世界をこの目で見ることで、何かの異常を感じ取れる機会が増えますよね。人のみならず地球にとってのウェルネスを追求する人材を育てるという意味では、旅することはすごく大切なことだなと思います。

小柳津林太郎が考える「豊かさ」の定義

ーー小柳津さんご自身、コロナ禍でライフスタイルや価値観は変わりましたか?

小柳津さん:まず一番は飲食店を始めようとしていたので、大変でした。店舗型かデリバリーか、フードECをやるかとか、いろいろ考えたんですけど、おうち需要が伸びるということで、デリバリーという形で、2店舗まで拡大できた。

コロナ禍でどう闘うかというよりも、この変化した世の中でどう事業をスタートさせるかという感じだったので、いい勉強でしたね。これ以上大変なことあるのかというぐらい状況で事業を始められたのは、ラッキーだなと思っているぐらいです。

変化するってエネルギー使うじゃないですか。変化した環境の中で自分たちの事業を着想したので、勉強になりました。

リモートで働くことに関しては、遡ると2012年、まだサイバーエージェントにいた頃、一人でニューヨークに行って、150人の元部下たちは日本にいたことがありました。1日3回ぐらいのスカイプミーティングをしつつ、ひとりリモートワーケーションをやっていたんです。今回のコロナ禍では、大企業がリモートに慣れてきたし、物理的に会わなくても、仕事とか社会って動くのが面白いなと、俯瞰して見ていました。

一方で、デジタルのコミュニケーションだけだと進まないこともめちゃくちゃいっぱいあるなって気づきました。人間関係づくりとか、飲んだ時に出す本音を聞くとか。デジタルとアナログはどちらも良し悪しがあって、それを使い分けていかないと、最速でやりたいことはできないなと思ったんですよね。

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ーーちなみに小柳津さん、最近福岡に移住された理由は?

小柳津さん:出張ベースで福岡によく来ていて、いろいろなことを掘り下げていかないといけないなと思ったときに、これは出張ベースだと埒が開かないなと。

残りのメンバーみんな東京なんですけど、嫁も子どもも僕はいないから、ある程度組織が回るし、自分がいけばいいやと思って(笑)。面白かったのが、共同代表のやつも家がないんですよ。軽やかな世界へようこそと誘われた感じですね。

ーー前は移住の話は全然していなかったですよね。さて、今回のPOOLOでは「豊かに生きる」ということがテーマでもあるんですが、小柳津さんにとっての豊かさとは?

小柳津さん:きょうのトークセッションで一番伝えたいことでもあるんですけど、資本主義のとった豊かさって、どれだけ金を稼いで、どれだけ豪遊するかとか、どれだけラグジュアリーなブランドを着飾るかとか、金でものを言わせる豊かさを定義しているんですよね。

それを否定するわけじゃないんですけど、ただ、本当の豊かさって別にお金がなかったとしても実現できる。僕は今、朝活をしていて、公園まで散策がてら歩いてみることがあるんですけど、気がとてもいい。それが僕にとっての豊かさだったりするんです。

他にも、長年お世話になっていた演劇の先輩が福岡銀行に勤めていて、10年ぐらい会っていなかったんですけど、タイミング再会することができて、よく飲むんですね。そういうリユニオンがあること自体もすごく深い豊かさだったりする。

豊かな定義は、必ずしもお金にまつわることではないんですよ。創意工夫して楽しめる道っていっぱいあるから、そういう目線で、人が自分なりの豊かさの道を探していけばいいのにと思っています。

「地球環境にとって」というのはなかなか自分ごとかしづらいテーマではあるんですけど、例えば、週末に農家のもとで有機栽培を一から学んで、芋を掘って、その芋を調理して食ってみる。無農薬で作った野菜は形も表情も違うことに気づくことも、豊かさだと思う。地球環境のためにプラスチックを使うのをちょっとだけ減らしてみようとかね。地球にも一つの人格があるならば、自分なりに優しくできることあるはず。

そういうことの連鎖が今の自分の豊かさですね。

ーー1年ぐらいで考えが変わったんですか?

小柳津さん:この半年ですね。何で変わったかというと、つるむ人間が変わってきたこともある。共同操業した仲間に影響を受けました。面白い出会いが出会いがあったんです。

「POOLOは進化し続けている」


ーーPOOLOの参加者は20代前半〜30代前半が多いのですが、小柳津さんは社会人になりたての頃、ご自身のキャリアプランはどう考えていましたか?

小柳津さん:役者になりたいなと言う気持ちもあったので、3年働いてみて違うなと思ったら舞台の道に行こうかなと思っていたんです。それを判断するためにも一生懸命目の前のことを深掘りしなきゃいけないと思っていました。

社会人1〜3年はマーケティングというテーマだったら、とにかくそれを深めるようとしていました。武器にして、成果を出すことに集中していた。人脈を広めるというより、目の前の仕事に対して成果を出すことに集中していた時期ですかね。

ーー20代、こういうことをやっておいてよかったというアドバイスをぜひ。

小柳津さん:やっぱり最初の社会人1、2年目で、誰よりも深ぼること。それを一回ちゃんとやると、これぐらい深ぼらないといけないという基準が自分の中でできるんですよ。どこかの領域で研ぎ澄まされる感覚がある人はどこいっても活躍する気がします。

ーー仲間がいることがすごく大事だと思っています。小柳津さん自身は、仲間をどう捉えて、どう集めてきたのでしょうか?

小柳津さん:仲間集めは、その人が何に興味があって、何をすればハッピーなのか、何をしてあげたら彼/彼女のためになるんだっけ、と考えることが大切ですよね。

例えば、僕、「健康体を維持するグループ」というライングループに入っているんですね。運動している形跡を残して、褒めあっているんですよ。健康は一番大切な資源だよねと思っているけれど、ダイエットや運動は一人ではやりきれないから、結果を共有して、褒めあっていこうというコミュニティなんです。

コミュニティづくりの礎って、相手のことを知ろうという作業だと思います。どんどん聞いていって、「Aということに興味がある」と分かったら、「僕もです」とつながっていく。肝心なのは、他人に興味を持つということでしょうね。

ーー最後に、これからPOOLOに入ろうと思っている人に向けてぜひメッセージをお願いします!

小柳津さん:POOLOは1期から関わらせてもらっていますが、回を重ねるごとに運営側も反省をして、やってみて意外な発見や価値が生まれていて、進化していると思います。

今の時代にすごくあった形で進化し続けていて、僕も入りたいぐらいですよ(笑)。ちょっとでも閉塞感を感じているとか、新しい価値観に触れてみたいとか、単純に違う楽しみを見つけたいぐらいでもいいと思うんですけど、自己投資という意味でコミュニティ投資をしてみては。出会ったメンバーと生涯の友達になる可能性もあると思いますし、課外活動を通じて、新しいチャレンジを始めるきっかけになるかもしれないと思うので。ぜひ!待っています!

【次回は11月30日】POOLOからのお知らせ

今回のOPEN SEMINARでPOOLOに興味を持ってくださった方は、LINE登録&説明会動画を視聴をしてください。詳細はこちらから。

また、次回のOPEN SEMINARの詳細は以下のとおりです。こちらもぜひご参加ください!

▼講義詳細
日時:11月30日(火)19:30〜21:00
参加費:無料

▼申し込み方法
①TABIPPO公式LINEへの登録する

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②【OPEN SEMINARに参加する】というボタンを押す
③当日のイベント参加用URLが送られてきます。これにてイベント参加申し込みは完了なので、当日、時間になりましたらそちらからご参加ください。

みなさんのご参加をお待ちしております。