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note70: マイアミ(2011.10.3)

【連載小説 70/100】

マイアミの空と海はどこまでも青く、ビーチで過ごす人々の表情は皆明るい。

アメリカ屈指のリゾートということでハワイと比較されることの多いフロリダだが、米国東部に暮らす人にとっては圧倒的にフロリダの方が身近なバカンス地のようだ。

ハワイに触れたのは他でもない。
トラベルライターとしての僕のキャリア上ハワイは欠かせない場所なのだ。

1994年に独立してフリーランスになった僕が最初に足繁く通ったのがポリネシアやミクロネシアの島々でハワイは創作活動のハブとでもいうべき拠点だった。
※南洋の島々への憧憬心から組織社会を抜け出しフリーになったという方が正しい表現かもしれない。

その結果、青い空と海に囲まれ、心地良い風に吹かれて暮らす時間を“OFF”ではなく“ON”にしたいとの思いが募り、1996年11月には拠点をハワイに移し2002年の2月までは時々日本に戻るハワイロングステイ生活を繰り返していた。

そんな経験もあって「リゾートに強いトラベルライター」を自負しているわけだが、数日過ごしただけでここマイアミがハワイとは似て異なるバカンス地であることがわかる。

北緯25度前後のマイアミは17度のハワイよりは北に位置するが、沖縄の那覇とほぼ同緯度で「常夏のリゾート」といってもいい。
熱帯モンスーン気候帯に属し、冬でも海で泳げるほど気温が高いのでリゾート地としてはもちろん、老後に移住してくる年配者も少なくない。

ただ、同じ“南のリゾート”でもハワイとの大きな違いは米国でも最も犯罪発生率の高い危険な地域のひとつであるということ。
中南米から来る貧しい移民の存在や、かつては麻薬密輸入拠点としてマフィアが暗躍していたことが背景にあるのだ。

ここにもアメリカの“光と影”があるということなのだろう。
同じリゾートでも太平洋に浮かぶ孤高の楽園・ハワイとの違った混沌性の中にマイアミの独自性が見えてくる。

リラックスしながらも少は気持ちをひきしめてバカンスを楽しむことにしたい。

ところで、マイアミに着いた翌日が「Dice Roll」デーで、今回の出目は「2」。
ダラスを飛ばしてカナダのバンクーバーを目指すことになった。


>>>>> Dice Roll ⑮/2011.10.1-20:00<<<<<

Miami → Vancouver
【バンクーバー Vancouver】

北米大陸の旅はUSA東南部のフロリダ州からカナダ北西部ブリティッシュコロンビア州の世界都市バンクーバーへ。
英誌エコノミスト系調査機関の「世界で最も住みやすい都市ランキング」で5年連続1位に選ばれている都市で豊かな都市生活を体感する。

フライトは10月10日。
エアカナダAC917便マイアミ13:10発トロント16:15着(経由)AC137便トロント18:00発バンクーバー19:56着。

バンクーバーの宿泊ホテルは後日候補案をメールさせていただきます。

>>>>>SUGO6 Support Desk<<<<<


実は僕が最初に海外一人旅をした先がカナダのバンクーバーだった。
再訪を願いながらそれ以来になっていたので楽しみである。

さて、[note67]に記したが、明日Uncle-Tomがマイアミに休暇でやってくる。
“風評リスクヘッジ”に関わるビジネスの話があるとのことだったが、次回はその中身をレポートできるだろう。

>> to be continued

※この作品はネット小説として2011年10月3日にアップされたものです。

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