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note56: ジュネーヴ(2011.8.29)
【連載小説 56/100】
旅の楽しみは“食”にあるといっていい。
訪れる先の文化や習慣にあわせて1日3度の食事と加えてその間のティータイムをいかに味わうかは旅の日々における大きなテーマである。
そしてジュネーヴでは朝食を楽しむことにした。
レマン湖の眺望を前に食すクロワッサンとコーヒーは格別である。
欧州を旅して思うのは午前の時間の流れがゆったり流れる、という感覚である。
そんなヨーロッパの旅が来週末までと決まったので報告しよう。
一昨日の「DICE ROLL」デーで「4」の目が出て、次なる目的地が以下のように決定し「SUGO6」のヨーロッパ編が締めくくられることになった。
>>>>> Dice Roll ⑬/2011.8.27-20:00<<<<<
Geneva →Helsinki
【ヘルシンキ Helsinki】
フィンランド共和国の首都ヘルシンキに1週間滞在。
「森と湖の国」と呼ばれるフィンランドの魅力を樹々と共にある生活で味わう。
フライトは9/3のフィンエアーAY868便(10:50ジュネーヴ発→14:50ヘルシンキ着)
※料金は1014スイスフラン。
>>>>>SUGO6 Support Desk<<<<<
ここでヨーロッパにおけるエアラインに触れておこう。
スイスはEUに加盟していないから通貨はユーロではなくスイスフラン(CHF)。
手元のiPhoneで通貨換算アプリをチェックすると1スイスフランは94円と出ているから今回のフライト料金は約9500円になる。
前回搭乗したeasyJet社バルセロナからジュネーヴは90ユーロだったから、そちらも1万円弱でヨーロッパ圏内の隣接国家間の航空運賃はこのあたりが相場なのだろう。
日本では東京・大阪間の値段の方がこれよりも高いから得をした気分になるが、ここでも“繋がり”の中にある欧州を感じる。
島国日本に住む者にとって異国は全てが海の外で、飛行機に乗って旅すれば近隣国家でも当然のごとく数万円のコストがかかることを受け入れて旅人となる。
これに対して欧州の人々は物理的にも経済的にもいとも簡単に国境を超えて異国の旅をこなすことができるから羨ましい。
飛行機はもちろんのこと、ポルトガル・スペイン間で利用した鉄道の旅もそうだったが国から国へ転々と旅する“連鎖”の中にヨーロッパの旅の魅力があることを今回の旅で知った。
もっと多くの国々を訪れたい気持ちは山々なのだが、残念ながら次のヘルシンキが最後の訪問地となる。
ここのところレポートで触れてきたが「Dice Free」の権利を行使してニューヨークを目指す僕にとって、双六のボードでいえば4コマ前に当たるヘルシンキ訪問が決まった以上、次回は「4」の目を選ばざるを得ない。
ジュネーヴから「4つ」進んだことでパリ、ベルリン、ワルシャワを飛び越え、次回も「4つ」進むことでストックホルム、オスロ、ロンドンを捨てることになる。
結局、僕にとって「SUGO6・ヨーロッパ大陸編」はひと月強4カ国で終わることになったが、その分「必ずや改めてじっくりと欧州を巡る旅に出よう」との思いがすでに芽生えているから、それはそれで未来の楽しみが増えたと考えておこう。
ジュネーヴでレマン湖観光を楽しんだ後は「森と湖の国」フィンランドへ移動するというのも“繋がり”があっていい。
明日からはクルーズメニューを楽しむ予定だ。
※この作品はネット小説として2011年8月29日にアップされたものです。
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