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軌跡

1.10代の頃好きだった詩
  人と自然との関わり方はこれでいいのかな、と思っていた。


谷川俊太郎 『祈り』

一つの大きな主張が
無限の時の突端に始まり
今もそれが続いているのに
僕等は無数の提案をもって
その主張にむかおうとする
(ああ 傲慢すぎる ホモ・サピエンス 傲慢すぎる)

主張の解明のためにこそ
僕等は学んできたのではなかったのか
主張の歓喜のためにこそ
僕等は営んできたのではなかったのか

稚い僕の心に
(こわれかけた複雑な機械の鋲の一つ)
今は祈りのみが信じられる
(宇宙の中の無限小から
宇宙の中の無限大への)

人々の祈りの部分がもっとつよくあるように
人々が地球のさびしさをもっとひしひし感じるように
ねむりのまえに僕は祈ろう
(ところはすべて地球の一点だし
みんなはすべて人間のひとり)
さびしさをたえて僕は祈ろう

一つの大きな主張が
無限の時の突端に始まり
今もなお続いている
そして
一つの小さな祈りは
暗くて巨きな時の中に
かすかながらもしっかりと燃え続けようと
今 炎をあげる

2.病院勤務の中からの気づき
  臨床検査技師として長く大きな病院に勤務した。運動や食事による予防医学の大切さを感じ、また素朴に、病気が無くなればいいと思っていた。
  臨床研究コーディネーターとして働いた時期に難病の患者さんと長期に関わるようになった。いつでも酸素吸入が欠かせない患者さんから、親切に思いやりを持って接していただけた体験から「病気であること=不幸」なのではないと気づいた。治療者と患者という区分は本来ない、ということ。

3.学びの中から

1)ランディさんのクリエイティブライティング講座を受けて作文した中からの気づき
父の感情が制御出来なかったことは戦争エネルギーのためではないか。
それぞれの人のもつ思い癖がその人の感情と行動の奥に存在している。

2)社会の価値観は人の思い込みから成り立っている
お金は共同幻想とよく言われているが、実際その通りである。
ダーウィンの進化論からいのちのシステムは弱肉強食であると言われたが、実はいのちは多様性があるだけで進化は弱肉強食を基盤としていなかった。

3)いのちは絡まり合って存在している。
いのちは自発の動きであり、コントロールできない。そして単独では存在できない。お互いに助け合っている。

ドラッカーの言葉
「強みを生かす者は仕事と自己実現を両立させる。自らの知識が組織の機会となるように働く。貢献に焦点を合わせることによって自らの価値を組織の成果に変える」

地球の動植物はみな五感を働かせてこの言葉のように生きているように感じられる。この場合、組織というのはいのちのシステムに当たる。

4)人が純粋に自分のやりたいことをやりつつ他者を肯定できるには

西條剛央さんの言葉では「肯定ファースト」「リスペストファースト」
池田清彦さんの言葉では「自由の相互承認」
甲野善紀さんの言葉では「矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱う」

生きるのに必要なお金は少しでいいので、魂(精神性)を大切にする時間を増やそう。身体そのものがコミュニティであり自然の一部だ。


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