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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2023年8月の記事一覧

[岬の丘にて]

ひとりだち 岬の丘で 目下宵海の 目隠しを視る 釣り船の灯火が消えない事には 向こうの距離がわからない 馴染み街 軌跡を離れ 僕が知らない君 旅を知らない過去 塞いだはずの傷口 朱に染めるとき つながりが解き放たれるよ いまから電話してもいいの 見えない線はどこへ行くの 光の粒の両手に乗ったら 境目をまたいでゆけるの 黒風をどこまでも ひとつかみにつかんで 飛び立てばいい 対岸の火事 二人別れ道 埋めつくす光は 空と海を隠してしまうから さあ 手放した景色を 君も夢に見

[ぐっばい]

まださよならを渋ってる ワケを聞かせてごらんよ 解き明かせはしないけど 同じ気分だってわかる ドレスが舞い落ちるごと 夜の様相を繋ぐよ 君は気づいちゃいないだろ 同じ水面に浮かんでる 気障な旅鴉たちが 夜凪を秘密にしてる 指折りもできないで 僕らいつになったら飛び立つ? I know what should be known 時間の行き先を 昔に浸る 愛おしい キリがないほど惜しいんだぜ I won't doubt it anymore 全て終わったこと 期待を込めて

[キャベツ]

アインシュタインが言うように 時を刻むは神ではないと 刃をひたすらに怒りのままに 刻む音こそ刻ではないと なぜ言い切れる 誰が嗤える 平穏無事を賭すように 四隅を突くは鉄の音 葉をひたすらに機械のように 刻む音こそ彼そのものと なぜ目をそらす 時に牙を剥く 知らないんだろ 見てないんだろ キャベツの経緯を 正しいんだよ 見えないんだよ キャベツのまなざしを アズユーライクで生まれ育った 俺の手元には何が残った 子供等はそう変わり果てた 押し固められてしまう 狭すぎ

[あの日のままで]

僕が生まれる場所 それから生きる場所 あなたが笑ってる場所 どうか あの日のままで 意味をぼかして身をかわす 無関心にすら すがりつく 副都心の駅 出逢いなおすまで一時間 傷を癒す 袖のうしろに もっと大きな傷跡がある 誰を恨めしく思うにも 守りたいものとか疲れとか 重ねて知るとき 立ち直るまで二分間 日陰のような優しさを 壊さないように 彼を哀しむ場所 誰も奪えない場所 彼方で待っている場所 あの日のままで 寄り添うさなかに 離れたっていい 信じたあなたを 今で

[夜明かしロンリー]

夜明けに揺られて 除け者たちが歌い出す 闇に響いた灯りの代わり 離れ小島が取り残されている 星とネットを比べて いまだに君は一人きり 群青に溶ける星座を追っては 良かった頃に手を伸ばしてる 今日も僕は失敗作にうなだれ 君が目を背けたワケを知る イヤホンからは超名盤が洪水 ノアの箱舟は人を最大に安らげる 選んだ翼に乗っかって 君は飛んでいけ 誰にそそのかされたって やっぱり、なんて言うな それが君の正解だ 二度とあんなのは真っ平だ そうだろ 本当にエデンがあるなら 勝ち気

[創世記]

物見の櫓にて アンタは立っていて 見えなかったよ、と苦笑い ガスに侵されたっけ 西も東もわからないっけ 後ろの正面 振り向きもせず 世界標準時9つ先で 俺もアンタも同じ櫓で 見透かされても何がわかるって 青信号に誰も気づかず 聡いアンタが取り残された つまりは アダムとイブだ アンタと俺で アダムとイブだ 漁りの都にて 俺を待っていて 今も昔の蛻の空回り 夏の日照りで皆騙されて 駆け込む内に つまり凍えてる 満たされたカフェラテグランデ 狭い世界の誰かと同じ 聡い差