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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2023年3月の記事一覧

[終わりを知る眼]

路面電車の線路脇の溝を やけに細い雨筋が叩くよ 春先の冷や水が僕のあんよを 濡らして寄り添ってくれるみたいよ 君は本当のとこ どう思うの まぁ丁度いいよ 山が隠れてるから 四季を問わず人の世は無情 やけに細い首筋をなぞるよ 雨傘を持って駆け寄るよりも 隣でずぶ濡れが 良かったのかも 君は本当のとこ どう思うの 五系統の床板は 涙で朽ちてしまいそう 春の雨 見慣れないMonday 郷を哀しむより いっそのこと君と 帰れたらね その先をなんで 窓の靄は霧か 吐息だったかな

[あーちゃん]

三月も末だってのに 気温は急降下 雪が舞うのを見ていたら 財布のおみくじ思いだした なんだか調子が悪いけど 頭痛が痛いけど 「苦しい時には神頼み」 決まり文句もいいもんだ あーちゃんアンタは冬と一緒に 冷たくなったけど 意外と僕にはこう見えて 色々頷けるんだよな 人類普遍の不変の愛には 罠があったのだ 天皇様もキリストも 訴え続けて何千年過ぎた? 奴にも分かりやしなかったこと 僕らが今でも確かめ合ってること じょうろを片手に 優しい声をかけながら 育てられるまま 僕は育

[東京メガ・シティ・ポップ]

シティ・ポップよ、はじけ散れ! 屋根まで飛んで 壊れて消えろ 品川も台場も中野もハマも 信じていいスカイラインは 一夜とない シティ・ポップよ、舞い踊れ! 屋根から屋根へと 軽々と 俺が池袋を恨む真横で 湘南新宿ラインが 帳のゆくまで 夜汽車 やがて夜行バスへと 堕天 八重洲は夜行性を抱き寄せた シティ・ポップよ、滑りゆけ! 八百万を統べる積もりだろ 老いぼれた俺に抗う術はない つまり俺も シティなのだ シティなのだ プリズムが迷光を集めて 混ぜては飛ばす 渋谷スクラ

[鏡合わせの輝きへ]

魚京の背中は語らない それだけ見送ろう 何も怖くない 船出は向かい風 波間の航海 波間の航海 金木犀など 海原にいれば あの島と同じ 噂話 風待ちの港で 君からの手紙 押し花は見知った ハマナスの花 離れた時間など 気にするな 白んだ山際のこと 見惚れるな 漕ぎだして 虹のたもとへ漕ぎだして ただ空の境目と知って 鏡合わせの輝きへ 死んでしまったら 何も残らない 空似の他人を 凪が攫う 過ぎた船路の跡も 無かったことのように 消えてゆくよ 後悔だけが錆び模様 金色の

[¡OKURIMONO!]

贈り物が届くんだ それが お前の贈り物なんだ 贈り物が届くから 今日をうんと楽しまなくちゃね 贈り物が届くんだ そのあと どこかへ行こうかな 贈り物が届くから 今日の天気図も書き変えちゃえ うんと首を長くして待つよ 届くまで家を空けられないんだ 群を抜いたヨロコビの横に 添える花は いくつあってもいいだろ 運送屋に電話かけたいけど 届くまで いい子にしててやる 群を抜いたヨロコビを前に 俺の顔は いくつあっても足りないよ 贈り物が届くんだ それに 天気図通りの快晴だ

[グリーン・ティ]

緑茶色を世界で一番 知っているのは日本チャンピオン 異論は認められないはずだよ だってジャパンは茶葉の大地だもん だから 君がもしも知りたいなら 鏡よりも瞬時に反射しよう こげ茶色のチャイナは福建省 忘れちゃってない人もいるだろう 「色んな色 チャイ、テー あるんだよ」 もっともだよ ティーチャー教えてよ だから 君がもしも知りたいなら 学びよりも真摯に愛し合おう 黄ばんだ色が咲いて滲んだよ 「もっと」襦袢が泣いているんだろ だから 君がもしも知りたいなら 畳の溝 ツ

[逆向きセイカンプレイ ~素敵だな週末]

ステーキ食べた後 漬け置きで洗って 酒焼けに悩まされる 素敵だな週末 先置きのありがとう 助太刀を頼んで 捨て置けず戦場に赴く 出で立ちは稀人 「ハァ、秋田?今からだば電車ねけさ」 「だがら船と鈍行さ乗ってくんだ、せば準備せ」 タイマン・ライター・ナイトライド 海辺から海辺へホバークラフト 精々大病しないように 船酔いをしないように 生来大体アホウみたい 犬だから無理だ?と、そりゃナイ 海峡女にミシング・ユー 逆向きのセイカン・プレイ 以外にもすんなりと 暮れ始めた港