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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2022年4月の記事一覧

[シラス町]

白の染みついた横断歩道に 気まぐれな仔鹿が ちらり 呑気な顔で渡るよ 白が積もって覆う街 シラス町 街の裏手の山際の斜面に せり出した崖は石灰に 染まり 男みんなの仕事場さ 白に集って生きる街 シラス町 白濁る川を遡れば 薄紫の花にアゲハが 集う 一番カラフルな瞬間さ 白を比べて匂う街 シラス町 東のレールが剥がされたのは 四年前 彼が街を出た春 シラスの調べは靄に静かに 溶けて運ばれてゆくけど 街が終えども時は流れて 山脈の色を追う旅人が 知らずに描く古里の景色も 白

[Rattle and hum または、とある斜陽都市の平成]

この街の低すぎる雲は 叶わぬ夢についた嘘と ため息の塊さ 重なる真綿の灰色さ 見知らぬビルが雲を貫けば 秘密基地ひとつ均された証 おかしいね 契約書には こんな未来書かれてなかった Good bye, lost country Good night, last glory 壁いっぱいのコマーシャルには よその誰かのワープホール 掻き出した泥で埋まる いつか僕らが踏んだ畦道 絶え間ない積み荷も行先も 所詮印鑑一つの値打ち 湊凪ぐ 錨は降ろさずに 静かに帆延ぶテセウスの御

[オミナエシ]

二人潜った川の深さ 冷たさが今、身に沁みる 同じ震えに戸惑う 唇塞いで慰めて 二人過ごした夜をこんなに 辛く思ったことはない 遅い夜明けの仄暗い光 正直の世界との隔たり 見慣れた幼い瞳に 娼婦の花が咲いたとき あなたとの日々、記憶の意味を 塗り替える音色が響く 甘美は鼓膜をそっとくすぐり 後戻りの蜘蛛の糸解いてく そんな残酷なリアリティ 二人こんなにも求め合って 許されていた「もしも話」は 言葉にしたら求めてしまうから 唇塞いで慰めて 二人、体を寄せて埋めて 凍える世

[骨折りな話]

誠に骨折りな話だ! 古めのサクシード上司と二人で 体に響く受動喫煙と 苛立ち気味な追い越しの指示が ストレス降る極まりない話 とどのつまり僕は 青の印捺され 何食わぬ顔で馬鹿者だと抜かす 毎度おなじみ骨折りな話だ 救いの糸は峠の駐車場 機嫌の傍ら写真を撮って 電波二本で君に送って やりきれなさに縋る無駄話 しばし待った末に スタンプ1つ捺され 何食わぬ顔でリアルに押し戻す またも見事に骨折りな! 骨折りっぱなし、ご立派な話を いっそ聞かせておくれよ 供養ぐらいはしてやる

[hell-o]

祝いの 祝いの調べを取り消せ 全ての歩みが営みが 孤児一人生み出した 怒りの 怒りの剣は諸刃だろ 己の腹の愚かさごと 切割いてその目に焼き付けな 消えちまえよ 消えちまえよ 慈愛の 慈愛の名を借りた偽善が 墓標すら踏みにじるなどとは 語るまい嘆くまい Metroline is a clockwork Great vice is just a hard runner 唯一つ平和を創るのだ Landmine is a nice work Great vice is jus

[糸結び]

私鉄線の電車を降りたら 北の方から風が吹いた 頬擦る膠粉が痛くて 知らない香りの師走の空 離れても太陽は同じなんて ありきたりな慰めの証明 求めるほどに寂しくなって 俯いて写真に問う 生きがいは何処へ 宛てのない不安な日々も たゆませちゃいけない糸がある 指にしっかり結んでおいてと 君はいつか言っていたね 目に見えない君の言葉に 縋りたくなって、でも捨てたくて それでも舞い散る枯れ葉の渦に 急かされて家路を急ぐんだ 今はち切れそうなこの糸を 握っていてくれるのは誰

[Instant Knight]

使い腐れに腐れた言葉で 棘付きのハート包みこむ 別にお前を守るためじゃない 傷つけちゃバレるから あるいは付き合いも長いし お前の体は全部 思いやりと思ってるんだろ 頭に叩き込んだだけさ 週に一度簡単な仕事さ 楽なもんだね 一張羅の外見もハダければ ただ孤独な善がり合い Instant Knight 日毎板につく 手癖のその裏の Nihilic Night 不釣り合いな報酬は 体で貰うだけ 使い腐れに腐れた言葉も 初めのうちはと言えば 別にお前を騙したわけじゃない 傷

[情の色]

いつからか色褪せた フランチャイズと君の写真 ただの一つも 僕だけが変わらずに 紫陽花の涙色 滲ませる雨の季節 待ち並ぶ街重なる傘 君一人の居場所もない そう たかが君の 潮時さ 止めはしないさ 赤は熱情 桃の恋情 青い劣情 君への贈り物 出迎えた並木桜 出会いの花とするならば 一巡り見送る時 風は散らしてった 想いの一枚までも 知ってるよ 潮時さ 止められないさ 赤は熱情 桃の恋情 青い劣情 君への忘れ物 赤は熱情 桃の恋情 青い劣情 君は置き去りにしてく