安原美月
一応創作の顔をしている作文
概ね事実
早いとこ曲をつけてあげたい
比較的散らかった言葉の並び
東京の街々での散歩に関する雑感をまとめたエッセイシリーズ。ご意見・ご感想・ご要望お待ちしています。
峠ひとつ越えると何もかもが変わるこの世界では、熱帯雨林の山のてっぺんで尋常でない大風が吹…
昨今は時代のスピードが速い、という。宇宙物理学の観点からいえば、光速の何十パーセントとい…
寝ても覚めても叶わない 声には出せてもわからない 見わたす限りの夕暮れは 確かに綺麗だけれ…
往復10分のラブソングは いつも空へとすり抜けてしまう だから私の耳の奥まで 君が代わりに届…
雲の向こうに瓦解を秘める摩天楼 あなた宛て、下界に散るバベルの塔 手元のことばかりわからな…
夢を見た。その時のそのまんまのようで、しかし体はふたつとも動かないでいて、俺はそれを押し…
「そ……ね、落ち葉の……ら大……虫!す……く…いて…」 トントントントン。女の手元から調…
数直線みたいなJR中央線の、三両目に立ちっぱなし。見渡したって楽しそうな人なんか1人もいな…
境目を壊したくなくてそっと注いだカフェオレが、少し苦い。 暑いねと 言われて、はじめて 汗…
日の出が来る前に 独り言をかたどれたらなあ みえないそのしるし とめられないきざし 日の目…
毎秒毎秒、当たり続ける宝くじのように私を蝕んで幸福は、にっこり笑顔でありがとう!って受け…
2月は寒い。寒いのにも二種類あって、乾いた風がひりひりと肌を刺す寒さと、湿った空気や雨が…
本当のことだよ 本当なんだ しばらく一休みしよう 僕が傷をつけるから 癒やしておいで 全部知…
それはきっと青天の霹靂 息の長い出会いに浸るとき 四季の中でいま芽生えた命 世界樹に座って…
俺の左腕を這い回る 青い色した静脈血管 順繰り堂々巡りの果てに 人知れず消えてゆくんだな …