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七時雨山荘とサウナと

2019年9月21日。いや、別に興奮してねぇからと自分に言い訳しつつ寝つけなかった。

深夜2時にようやく眠り、4時に起床。眠くて運転が辛いと思いきやそんな事もなく、爆笑問題カーボーイを聴きながら仙台に到着。ごめんなさい、めちゃくちゃ興奮してました。

サウナ仲間の車に乗せてもらい岩手県の八幡平に向かう。そう、七時雨山荘というイカす宿屋でサウナイベントがあるのだ。

岩手を目指すならば岩手にゆかりのある歌を、と考え岩手出身の歌手10組を集めてプレイリストを作った。

2曲目にきのこ帝国の『猫とアレルギー』が流れる。初めてちゃんと聴いた。

昔交際していた猫アレルギーを持つ人への歌なんだけれど、この時はいつか命尽きてしまう実家猫の事を想いしっかりめに泣いてしまった。日常には猫ちゃんに会いたいと思わせるスイッチが多くて困ってしまう。余談ですが、11月24日の文学フリマ東京で猫のエッセイを出します。溢れる想い、ブチまけるぜ。

最近の移動中はラジオばかりだったけれど、音楽に聴き入るってのも楽しいもんだ。次これ聴きたい!とワクワクしながら選曲していたら、あっという間に目的地へと到着した。


着いた瞬間うお〜〜〜!!!すっげぇ〜〜〜〜!!!って言葉が止まらなかった。こんなにも贅沢な外気浴スペースある?!

七時雨山荘は半径7km民家が無いそうだ。ピンと来なかったけれど、山手線がすっぽり収まる規模だと聞いたら笑っちゃった。

SaunaCamp.さんがこのイベントのために貸してくださった3機、青森在住の安藤さん所有の配色綺麗な1機、計4機のテントサウナが自然の中に溶け込む。

水風呂は山水と冷泉の2種類。水風呂の選択肢あるの、冷静に考えてめちゃくちゃ凄いな。

これまでの概念を覆すような熱い熱いテントサウナ、その熱をしっかりと受け止めてくれる冷たい水風呂、広大な山、空を眺めながらの外気浴。あまりにもスペシャルすぎた。

東京や札幌から来ている人もチラホラ居て、みんなやべぇな、と思った。

ヴィヒタが浸かった水は紅茶や緑茶みたいな味がするので飲んでいたら、初見の4名中4名が「え?飲めるんですか?飲んでみたい!あ、美味し〜い!」と言っていてやべぇな、と思った。

4機のテントサウナは常にフル稼働しており、みんな貪るようにサウナを楽しんでいてやべぇな、と思った。

小さい子どもたちもキャッキャとサウナに入っている。愛しかない現場だった。


夕飯はバーベキュー棟で。肉も魚も野菜も米も全部うめぇ。

振る舞いの酒も豆腐も叉焼も全部うめぇ。

サウナで抜けた塩分を取り戻し、次は星空鑑賞会。

しかし、私は無粋ながらキングオブコントの決勝を観ていた。賞レース、のど自慢、紅白は生に限るのだ。

これまた無粋ながら、CMの合間に急いで外に出て見上げた星空はびっくりする位に綺麗だった。

存分に笑わせてもらった後は、〆のサウナを一発かました。アホ面で入ったけれど、テントサウナのコンディションを維持してくれていた人が居たんだよな。ありがとうございます。

夜食はカップラーメン。合宿で食べるカップラーメンってめちゃくちゃ美味しいじゃないですか。あれです。

前日とはうって変わりすぅ……と眠れた。


朝のサウナを一発かまし、朝ごはん。米3杯食べた。

最後のサウナを堪能し、裏手の林道を抜けた景色を見せてもらった。七時雨山、素敵な山だ。

時間がゆっくり流れそうな空間なんだけれど、楽しすぎたのであっと言う前の二日間だった。

オーナーである立花さんの熱意があったからこそ、素晴らしいイベントに成り得たんだと思う。

来年、その次も開催を目指すとの事だったので私に出来る事は全力で協力していきたい。

“必ず戻ってきたい”そう思える場所がまた増えた。

岩手、いいとこだな。ってか東北っていいとこだな。いや、東北以外もいいとこたくさんあるよな、つまりは日本最高だな。って事は世界も最高じゃん!とめちゃくちゃ馬鹿な考えに至ったけれど、これはこれで凄く大切な事だと思った。

世界は辛い事と楽しい事で溢れているから、結局は面白い。

あの人とこの人、あの子とその子、大きな空を眺めながら思い浮かべたみんなも連れて、七時雨山荘へ戻ってきてぇ。

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