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【東京】東京神楽坂でジビエからの駒形どぜう。実はなまずと燗酒もいけるもんだ 2018年12月28日(金)-29日(土)

2018年6月に新宿から大塚界隈で呑み歩きしてから半年後、家族旅行で東京を訪れました。ジビエとどぜう(どじょう)初体験となる妻とムスメを連れ、一泊二日でしたが年末家族旅でした。
注)2018年12月の記事となります。


◾️池袋「うな鐡 池袋本店」

神田に泊まります

年末、家族三人東京にやってきました。2018年も頑張ったから、ご褒美旅行でも行こうかとなりました。
ムスメに、「どこ行きたい?」と尋ねると「秋葉原に行ってみたい」と返ってきたので、神田のホテルを拠点に秋葉原界隈を観光することに。
宿泊先とした「坂のホテル トレティオお茶の水」は、神田明神から徒歩1分のところにある、昭和感あふれるカッコいいお宿でした。

ウナギ串焼き

昼食は、以前一度お邪魔した、非常に使い勝手の良い鰻屋「うな鐵 池袋本店」にて串焼きをひととおりいただいます。こちら、昭和32年に渋谷駅ガード下で生まれた、大衆向けの鰻屋だそうです。
昼過ぎから次々と客が来店し、カウンター席しか空きがなかったので、そちらに通してもらい腰を下ろします。

さっそく冷酒を一杯呑りながらウナギを食べ、ムスメが楽しみにしていた秋葉原へ向かいました。
初の秋葉原、オタク気質のあるムスメは大喜びで、あっちへこっちへ。妻とわたしはへとへとになりながら、ムスメの後を追っかけてまわりました。

◾️神楽坂「Nico Chelsea」にてジビエを

ジビエづくしのシャルキュトリー

秋葉原をぐるぐる歩き回ってから、夜は神楽坂に移動し「Nico Chelsea」にてジビエ料理をいただくことにしていました。福島出身のイケメン店長がほどよいホスピタリティで迎えてくれる、居心地抜群の店です。わたし自身は、お邪魔するのは二度目でした。
前に来たときはカウンター席に座らせてもらい、いろいろジビエにまつわる話をお伺いしました。

エゾシカもも肉のタルタル

この日は二階席に通され、ソファ席でゆったり食事させていただきます。
数々あるメニューに目移りしながら、妻とムスメの希望に沿って料理を注文していきます。
で、丁寧に処理されたジビエが美味しくないわけながないのです。こちらの店は、きちんと後処理までするハンターと契約関係を築き、店もハンターも生業として“ジビエ”を扱うことを大事にしているそうです。

一頭狩って補助金数千円、もいいのですが、命を奪って終わりとするのではなく、消費者のところまで届くことを考えて狩りを行い、きちんと市場の中で流通させる商売としての持続可能性を考えると、絶対にこちらの仕組みの方が好ましいと思われます。

夢屋グループさんは、ハンターがハンターとして生計を立て続けることと向き合っている仕組みの中で店舗経営を行っていることから、わたしは東京でジビエをいただく際は、可能な限りこちらのお店やグループ店に顔を出すことにしています。

猪・鶉(うずら)・兎の炭火焼

やはりこちらにお邪魔したら、最後は炭火焼でしょう。魂込もった食材を、魂込めて向かい合って食すのです。ジビエ初体験の妻とムスメも、野生の味を存分に楽しんだようです。
わたしもその姿を眺めながら、「ウンウン、良かった良かった」と頷きながら、しっかりとしたコクの赤ワインをぐいぐいと呑んだのでした。

◾️「駒形どぜう 本店」でなまず鍋をいただく

ぬる燗でスタート

翌朝は10時にホテルをチェックアウトして「駒形どぜう 本店」へ。ジビエに続いて、川魚料理を妻とムスメに堪能してもらいます。ジビエ&川魚初心者である妻とムスメに、痺れる展開を味わってもらえるゴールデンコースを演出できたと、我ながら満足していました。

前日のウナギからジビエときて、どぜう=どじょうという流れですから、まあまあ尖った食事を満喫しています。
朝食を抜いていましたが、まずは燗酒です。ビールはいったん置いておきます。燗酒は、京都伏見「富翁 ふり袖」の柔らかい酒です。

季節限定なまず鍋

「駒形どぜう 本店」は、創業が200年以上前の東京下町の名店であり、観光客も多いですが、江戸に食文化を楽しみたいという地元の方も多いように見えました。慣れた様子で中居さんと軽口を叩きながら、小粋に盃を傾ける常連らしき客層もちらほら見受けられます。

まずわれわれは、いきなりどじょうとはせず、頭から尻尾まで甘辛く味つけた、冬の季節限定の「なまず鍋」から始めます。妻とムスメはどじょうも初めてでしたが、なまずも初めてでした。

淡白で上品な肉質のなまずは、甘めに味つけられており、絶妙な温度加減のぬる燗が、優しく柔らかく受け止めてくれます。なかなか食べる機会がないのですが、なまずもたまにはいいものです。燗酒との相性が絶妙です。

柳川鍋
見た目がワイルドなまるなべ

次に、柳川鍋とまる鍋を注文し、ぬる燗をお代わりします。柳川鍋は開いたどじょうの卵とじした鍋料理で、初心者が食べやすい一品です。甘辛い割下と卵の甘み・旨みが交わり、どじょうの淡白な味わいを引き立てます。

まるなべは、どじょうをまるごと煮て食べる鍋料理ですが、見た目がちょっとアレですが、ストレートにどじょうの味わいを楽しめる江戸の伝統料理です。くつくつ煮えてきたら、大量の葱を乗せて食べるわけです。葱のぴりりとした辛さがどじょうによく合うわけです。

しかしまあ、やっぱり「駒形どぜう」では、どじょうがいいですね。なまずも良かったのですが、どじょうとぬる燗はやっぱり心底落ち着きます。

食事の後、ムスメが秋葉原にもう一度行きたいというので、お新香で残ったぬる燗を呑み干し、店を出て、その足で秋葉原に寄って、前の日に引き続きあっちへこっちへムスメに連れ回されてへとへとになった後、盛岡へ帰ったのでした。

(おわり)

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