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前腕は被害者

こんにちは。

今回はここ最近気付いた事と、新たなワークについて書きました。

短いですが、私にとってはかなり大きな気付きです。特に丁寧にというのをこれまでより深く味わっています。

何かの参考になれば幸いです。

◼︎前腕は被害者

ここ最近は、前腕をいかに使わないかから、前腕は被害者だという事に気付いた。

どういうことかというと、肘やカイナの説明をしている時に前腕は伝達媒体に徹するというのはよく言っていたのだが、ここに来てその感覚が更に育ってきたみたいだ。

例えば手を出していった時に相手が払ってくる手の直前で前腕(肘から先)を出すのを止める。やろうとしていた所で急に、「あっ、やっぱりこの人には手が出せない。」と前腕が思い止まる。止めるのだけれど、体幹やカイナがブンッと動いたエネルギーが前腕に伝わり後方から追突事故のようになり前腕が押し出され、結果として手が前へ出ている。

前腕は被害者であり加害者なのだ。

体幹やカイナがブンッと動くというのも実際には殆ど動かないでエネルギーが伝わっていく。この動きは気持ちとしては相手の直前で動きをやめているので、気配が伝わりにくい。




◼︎重心移動は丁寧に

3/30に行われたランナーの方向けのコラボワークショップ。治療家でありトレーナーでもあるHさんがワークショップやりましょうとお声かけ下さり本厚木で実現した。ランニングクラブに入っている方総勢16名が、いつもの東町スポーツセンター武道場に集い身体の使い方の体験をしてもらった。

感想は「目から鱗が落ちた」、「マジックにかかったみたい」、「骨なんか意識した事もなかった」など驚いてもらえたようだった。

Hさんにも喜んでもらい、また企画しましょうと言って頂いた。今回の企画ではHさんのワークがかなり学びとなり、自身のワークの捉え方も変わってきた。

それは何かというと、Hさんのワークで重心の移動に関するものがあった。相手の上前腸骨棘(下っ腹から横を辿っていくとある、少し尖っているように感じる骨)の下辺りを持って、持たれている人が足を揃えた状態で前に倒れかかるというもの。頭や胸で倒れると頭が前へ出る分バランスを取る為に腰が引けてしまう。そうすると重心移動は起きない。持たれている部分から前へ倒れていくと、持っている方が感じる重さも大きく変わってくる。そこから足を先に出さないで待っていると重心と移動と共に足が自然と前へ出てくる。ここでの重要なポイントは、

『待つ』

という事。
このワークを体験した時に、咄嗟に「タイタニックだ」と思ってしまったので私の中ではタイタニックワークと名付けている。

ここから普段私が行なっている骨のワークや犬の動きをベルトで抵抗をつけて行う(この時骨を感じると楽々と動ける)に加え、新しく犬の四足から二足になりタイタニック(上前腸骨棘の下をベルトで持ってもらいベルトの部分から重心移動で動いていくと楽々と動ける)への流れのワークができた。これらはどれも手足をバタつかせると力むし重心移動が起きないので前へ進みにくい。

タイタニックは重心移動や骨を存分に感じられるワークだと思う。

最近の稽古会で早速試しているが中々好評で、先日の伊勢原水曜身体操法では試合に出ている方が来て、その方に一連の骨と重心移動のワークを体験してもらった。その後の卓球でもベルトを使い試してもらったら動きが変わってきて、本人にも喜んでもらえたので良かった。今後も稽古会で試して行きたい。

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