2020年の終わりに
2020年が終わろうとしています。
本年も多くの方にお世話になり、稽古をさせて頂きました。新たな出会いもあり、新しい場での稽古、新しい事も始めたりで新しい事づくしだったなぁと振り返ります。
新たな価値観が生まれ、そこからまた新たな思想が生まれてくるのではないかと思います。
身体というのは死ぬまで付き合う相棒のようなものです。
もともとある、この身体の働きを発見する事や身体感覚や感受性を育むという事が1つの大きなテーマではありますが、これは今後もっと必要とされるのではないかと勝手に想像しています。
外の世界が分断され、外の世界ばかり見ていた事に気付いた方も多いと思います。それは別に悪い事ではなく、一般的には普通です。
しかし、「そういうものだと思っていた」世の中の常識が一回崩れ始めると、外の世界ばかり見ていた方は戸惑います。それは軸が外にあるからです。
戸惑いは迷いを生み、迷いは盲信を生みやすくなります。情報が多い現代では、情報への信仰の方が容易く生まれます。つまり思考停止です。
身体感覚は外からの刺激もありますが、うちから生まれてくるものです。
情報という「正解」ばかり見ていると、身体感覚からの実感も「不正解」になる時があります。これは皮肉です。
自分の感覚を育てる事は肌感、なんとなく、気分を育てる事です。
なんとなくいやだな、肌感が合わないな、気分が乗らないな。
これらは情報ではなく、感覚です。
この感覚に素直になれるか否かが、武術やヨガの稽古をしていて重要だと、特に感じた1年でした。
何が言いたかったのかよく分かりませんが、とにかく今年も1年ご縁のあった方々に深く感謝致します。
来年も身体の働きと欣び、身体感覚を育む事を武術やヨガを通してお伝えしていけたらと思いますので、よろしくお願い致します。
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