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「車でお遍路」第11番札所 藤井寺(「厄除け薬師」と親しまれる藤の美しい札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、11番目のお寺は、


金剛山こんごうさん 一乗院いちじょういん 藤井寺ふじいでら

10番札所の切幡寺から約11.8㎞、車で約30分の場所、

これまでは車で10分以内の距離でしたが、藤井寺は切幡寺から約30分のドライブ。ここから札所間の距離が長くなり、気持ちもこれまでとは変わります。
2度の大火災から難を免れた薬師如来がある「厄除け薬師」と親しまれる藤井寺、今こそ悪疫退散を祈願したいお寺です。

では、大師お手植えの五色の藤が美しい札所、厄除け薬師の「藤井寺」へ参りましょう。

周りを山に囲まれた静かな佇まいに1860年に再建したという歴史を感じさせる本堂


ご詠歌

色も香も 無比中道の 藤井寺 真如の波の たたぬ日もなし


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 弘仁6年(815年)弘法大師は、自身の厄難を祓うため、そして衆生の安寧を願い薬師如来像を彫り堂宇を建立して開基、山上の八畳岩に金剛不壊の護摩壇を築いて悪疫退散の祈祷を行った。

  • その後、真言密教の道場として山全体に七堂伽藍を持つ荘厳な大寺院に発展

  • 天正年間(1573-1592年)天正の兵火で焼失

  • 延宝2年(1674年)、阿波藩主が帰依する臨済宗慈光寺の南山祖団禅師が入山して再興、臨済宗に改宗

  • 天保3年(1832年)、再度の火災で御本尊を除き全焼

  • 万延元年(1860年)、再建して現在に至る


弘法大師伝説


寺号について

  • 寺号について
    ・・・開基した際、大師は、堂宇の前に五色の藤を手植えしたことが「藤井寺」の寺号の由来。

  • 山号について
    ・・・開基した際、山上の八畳岩に金剛不壊の護摩壇を築いたことから「金剛山」としたと伝えられる。


ご利益

  • 御本尊の薬師如来
    ・・・大医王仏だいいおうぶつ医王如来いおうにょらいとも呼ばれ、十二誓願じゅうにせいがん現世利益げんせいりえきの仏さま(病気平癒、他)

    藤井寺の薬師如来
    は、大正の兵火の際は谷に落ちて無事、天保3年の大火(堂塔は全焼、住職も亡くなったという罹災)の際も無事だったことから、「厄除け薬師」としても親しまれている。


御本尊・ご真言

御本尊:薬師如来
ご真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか


見どころ

  • 境内の藤棚
    ・・・山門をくぐって右側に藤棚がある。弘法大師お手植えの藤と伝えられている。見頃は4月下旬からゴールデンウィーク

  • 本堂
    ・・・天井には約30畳ほどの広さ一面に雲龍が描かれている。 昭和52年(1977年)地元出身の林雲渓作

  • 薬師如来像 【重要文化財】
    ・・・大師作といわれる御本尊の薬師如来像(秘仏)は、2度の火災から難を逃れており「厄除け薬師」と親しまれている


おまけ情報

  • 四国八十八箇所霊場の中で、めずらしく「寺」を「じ」ではなく「てら」と読む

  • 四国八十八箇所霊場の中で臨済宗のお寺は2ヶ寺のみ(藤井寺と第33番札所雪蹊寺

  • 駐車料が必要(順打ちで最初)


写真


次は、第12番札所焼山寺へ参ります。

2022年2月14日投稿
2022年9月8日改訂

合掌

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