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ヨーロッパ人とキリスト教がラテンアメリカにもたらした功罪。

さて、今日は宗教の話でもしようと思う。

まず、僕は特定の宗教は信じてないが、神がいるとは思っている。

どちらかと言えば、自然崇拝などのアニミズム信仰に近い考えだ。

僕は今パラグアイに住んでいるが、パラグアイ国民はほとんどがクリスチャンだ。

僕はそれに非常に違和感を感じる。

そもそもパラグアイには原住民しかおらず、そんなパラグアイに限らず、南米は欧米諸国に蹂躙され、略奪の限りを尽くされ、領土も奪われ、今日なおその支配下から完全に脱却しきれていない。

そんな親の敵なんぞが植え付けたものなんて唾棄したいと思うのが普通だろう。

しかし、宗主国たちも未だに甘い汁を吸わせたり、経済的に支援したりして自分達に矛先が向かず、信仰を盾にして人々の思考を奪っている。

これは日本とアメリカの関係にも通ずるところがある。

パラグアイ人はアメリカやヨーロッパに非常に強いコンプレックスとも言えるような感情を抱いており、アジア人に対しては全然いめーがないらしく、時には実にぞんざいな態度を見せてくるが、僕がアメリカやヨーロッパに渡航歴があることや、英語をしゃべることができることを知ると、とたんに見る目が変わり、コンプレックスをむき出しにしてくる。

もちろんパラグアイ人がすべてそうではないが、その傾向は大いにある。

僕はなにも宗教を否定するわけではないが、今の宗教のあり方には強い疑問を感じる。

今の居候先の旦那さんも言っていたが、宗教を盲信すると考える能力がなくなる恐れがあると思う。

何の疑問も持たずに、聖書やコーランなどに書かれたものだけを信じ、それだけが正しいと思い、他のものには興味がなくなり、どんどん自分で考えれなくなり、新しいことを経験することがなくなってしまう。

人間は自分自身が経験した、生の実体験でしか成長することができない。

更に、今の宗教は元々の教えとはもはや全く意味の違ったモノになっている。

結局は権力者が宗教を利用して自分の権力を強め、お金を信者から集め、安い労働力も集める効率的なものに仕上げている。

権力が宗教を利用した結果、戦争や争いが起き、結局は憎しみが生まれていくことになった。

そして、主にヨーロッパやアメリカが一度世界を支配し、今でも後進国と言われる国々は欧米諸国から搾取され続け、欧米的な考えを押し付けられ、コンプレックスにまみれて生きている。

もともとは自然の中で生きていたが、今は苛烈な経済主義の中で搾取され、エゴにまみれて生きている人がたくさんいる。

僕は今こそ原点回帰の時ではないかと強く思う。

これからの社会は大いに変わっていくと思う。

今現在では経済主義が幅をきかせているが、これからは違った価値観を持つ人が多くなり、経済を回す為に支配者たちが勝手に決めた固定観念やルールなんかをぶち壊し、解放されてのびのびと自由に人生を謳歌できるような生き方に変わっていく人がどんどん出てくると思う。

僕はそんな人がこのパラグアイに少しでいいから集まってきてくれたらいいなと思っている。

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