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デンマークのショッピングセンターで学んだ、「楽しさ」と「優しさ」のデザイン

こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。

今回はデンマークの第4の都市Aalborg(オールボー)という街を歩きました。

この記事のキャッチ画像に使っているのはAalborg(オールボー)市内中心部にある「Friis Shoping Center(フリスショッピングセンター)」です。

このショッピングセンターのデザインが、楽しさと優しさに溢れていて私は大好きなのです。

外観はこんな感じ。丸いドットのロゴが「Friis」のトレードマークであることが分かります。

「Friis」は日本語で「自由時間」と訳せます。
円というモチーフは宇宙、永遠、連続、柔らかいというような心理的感情を与える形なので理にかなってそうですね。


中へ入るとこんな感じ、とても綺麗です。

この施設内を歩いていると気づくはずです。

ほら。

広告も。

ゴミ箱も!

もうお気づきですよね?

いたるところに円やドットのデザインが見つかります、「あ!ここにもドットだ!」と気づくのが楽しい!

隠れミッキーじゃないけど、こういうの子どもも大好きじゃないですか?

なんて遊び心豊か。
ショッピングモールは家族連れが多いので、そのあたりがペルソナになってるんですね。

この壁なんか丸い鏡がついており、鏡には髭や眼鏡などが描かれているのでモンタージュして遊べます。(写真がうまく撮れませんでした、すみません。)

サインもいいデザインですね、どこに何があるか理解しやすい。

こんなコロンとしたトイレサイン、なかなか見ないですよね。ちゃんと「Friis」オリジナルでデザインされてるんだろうな。一貫性を感じます。

そして、このショッピングモールはとっても優しい。

こんな机のあるベンチスペースがあったり、さらに充電できるスペースも!

極め付けは、「STUDIELOUNGE」という勉強するためのラウンジスペースがあること。

このスペースにはいくつかの椅子や机、コンセントが設備されています。

壁には異人の名言が、これもドットになってますね。

学生じゃなくても、誰でも自由に使っていいそうです。
PCで作業する人、勉強する人、子供にミルクをあげる人、休憩する人、いろんな人がいました。

日本のショッピングモールでもここまでの設備は見たことない…!

楽しく快適に自由時間を過ごしてほしいという「Friis」のコンセプト、サービス精神がひしひしと伝わってきます。好き!

正直ショッピングモールでこんなに感動が得られるとは思いませんでした。
こんなに感動している人も私ぐらいでしょうか?それともデザイン業界の方とならこの感動を分かち合えるのでしょうか?

人が感動したり、面白いと思ったり、綺麗と思ったり、楽しいと思ったり…。

デザインが作り出すのはカタチだけではなく、その先の"感情"です。

デザインは使う人の為にあるもの。
デンマークのデザイン紀行、なかなか面白く勉強になっています。

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