ノルウェーの女性起業家から生まれたクラフトチョコレート、Fjåk (フョーク)のパッケージデザイン
こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。
世界を旅した中で見つけた良いデザインについて書いているnoteです。
今回はノルウェーを旅してきました。
ノルウェーで何か良いお土産をと探していた際、パッケージデザインが素敵なチョコレートを見つけました。
Fjåk Chocolate(フョークチョコレート)とは
Fjåk Chocolate(フョーク チョコレート)は、二人の女性起業家 Agurtxane Concellon(アグルツァナ・コンセロン)とSiv Hereid(シヴ・ヒレード)によってノルウェー西部に位置するHardangerで立ち上げられたクラフトチョコレートブランドです。
その品質の高さは世界的に認められ、これまで多くの国際チョコレート賞を獲得しています。
"Fjåk"(フョーク)の由来は?
”Fjåk”はHardangerの方言で、「愛らしい」または「正直である」という意味があります。
チョコレートを「世界で一番愛すべきもの」と考える二人にとって相応しい名前でした。
ノルウェーらしいチョコレートを作りたい!
二人が目指したのは、ノルウェーらしい最高のチョコレートを作ること。
ノルウェーの風土とチョコレートを組み合わせるために、2015年から2017年までの2年間を徹底的な研究期間とし、生産者としての倫理的な知識からフレーバーまでを徹底的に学びました。
「味だけではなく、全てにおいて優れたチョコレートを作る」というヴィジョンを持ち、すべて100%オーガニックにこだわりました。
自分たちの使うカカオ豆が最高の品質だと把握することが最高のチョコレートをお届けすることに繋がると考え、小さな農園を網羅し、小規模農家との直接取引でフェアトレードの上質な有機カカオ豆を輸入しいています。
ノルウェーで作ることにもこだわり、熟練職人による手作りで、製造から梱包まで自分たちの工場で作り上げています。
パッケージデザイン
さてパッケージデザインを見てみます。
パッケージをデザインしたのは、ノルウェー第二の都市Bergenに拠点を置く英国のデザイナー、Ian Holcroft(イアン・ホルクロフト)と、起業家本人であるAgurtxane Concellon(アグルツァナ・コンセロン)がコミュニケーションを取り合い一緒に制作しました。
ロゴ、設立年など各フレーバーに共通する部分は箔押しで印刷され、中央のシール部分にフレーバー情報が記載されいます。
シール部分を変えることでフレーバーを区別することができ、複数あるフレーバーにうまく対応しています。
複数のフレーバーの中でも特に、ノルウェーのヤギチーズ風味の「45% milk & brown cheese」、ノルウェーのハルダンゲルヴィッダ高原で手摘みされたトナカイの苔と北欧山脈のリンゴンベリー風味の「70% darkReindeer moss & lingonberry」は、ノルウェーの自然にインスパイアされたフレーバーで非常に珍しいです。
全体的にパステル調で優しいカラーですが、ややグレイッシュなくすみがノルウェーらしいです。
実際ノルウェーの街を歩いていると空や建物がグレイッシュに感じられました。
またパッケージに使われている紙の素材が良く、手触りから上質さとクラフト感を感じられるようになっています。
シンプルですが愛とこだわりを感じるパッケージです。
さいごに
ノルウェー第二の都市Bergenにカフェショップがあるようです。
フレーバー数限られますが、オスロ空港でも買うことができるのでノルウェーのお土産として是非。
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