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デニッシュモダン、ハウスベア教会の建築
こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。
デンマークを旅して、その国のデザインを調査したことを書いているnoteです。
今回は建築家ヨーン・ウッツオンの代表的な建築の一つ、ハウスベア教会(Bagsvaerd Kirke)を訪れたお話です。
建築家ヨーン・ウッツオンについて詳しくはこちら↓
ハウスベア教会へ
コペンハーゲンから少し郊外へ出た場所にある、1976年に完成した建築家ヨーン・ウッツオンによるハウスベア教会。
外観はシンプルな美しさと機能性を追求したデニッシュモダンな佇まい。
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中へ入ると、ガラス屋根から自然光が差し込むよう設計された明るい回廊が。
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中央には日本人作家高田ケラー有子さんの空気を包んだような美しいオーナメントがありました。思わぬ場所でデンマークと日本のコラボレーションが見られます。
回廊に沿って裸電球がずらりと並びます。こんな照明は見たことがなかったので、とても新鮮。
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教会のホールに足を踏み入れると、この圧巻の空間。
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大胆な天井の曲線は雲がモチーフ。
ウッツオンがハワイの海岸で雷雲を眺めている時に「雲の下に集う教会」というアイデアが生まれたのだそう。
ウッツオンも旅が好きで、旅先からインスピレーションを得ていた人物でした。
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雲間から光が差し込むような設計となっており、その光は祭壇へ向かって差し込んでいます。
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建築にこんなストーリー性があるのが面白く、つくづく人はストーリーに惹かれるもの生き物だと感じます。
デザインにも、製品やブランドの背景にある思いや伝えたいメッセージを、それを想起させる「ストーリー」を使うことで、ユーザーに強い印象を与える手法があります。
ストーリーは感情を動かす、感情が動くと記憶に残りやすいのだそう、ストーリーテリングの大切さを実感した体験でした。
ハウスベア教会には小さな中庭もあるのですがどこか既視感を感じます。
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日本建築の格子のようです、日本文化からインスピレーションを受けているのも見てとれます。
細かい部分に注目してみると、素材が持つ風合いや質感をそのままに残されています。
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これらを見ているとウツォンは素材そのものが持つ息吹や個性をそのままに使いたかったのだろうな、と感じました。
一般的に教会は装飾的で荘厳なものが多い中で、異彩を放つこの教会建築が私は好きです。
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柔らかで優しく、室内なのにまるで自然の中にいるかのような建築空間でした。
好きすぎてデンマーク滞在中、2回も行ったお気に入りの場所です。コペンハーゲンに訪れたら、ハウスベア教会まで少し足を伸ばしてみてください。
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