夏の気配と最近思うこと
この時期の空が一番好きだ。
近所の水田に映る空が本当に綺麗で、どんな観光地の風景よりも目に留まる。
日常はただ過ぎていくけど、日常にこそ目を向けるべきことが多いと最近よく思う。
今回の旅のテーマは「日常」
夏の気配を感じると共に、ふと思ったことを書いてみます。
夏を感じた朝
ある朝庭に出ると、久しぶりに青空が広がっていた。
そして蝉の鳴き声も聞こえる。
ああ、久しぶりのこの感じ!!
まだ梅雨明けではないと思うけど、今年もこの時期が来たかーっとちょっとテンションが上がった。
この時期の空は面白くて、モコモコした空とどこまでも青い空が見ていて爽快な気分になる。
根暗な私も、この時期ばかりはちょっと明るい気分になる。
日頃の悩みとか、わりかしどうでも良くなる。
何て言うか「ま、いっか」が最大限通用するこの季節は、空がそのままそれを象徴しているかのよう。
草刈りして思ったこと
縁あってお借りしているビニールハウスだが、この時期の草の伸び方といったら凄まじい。
後回しになっていた草刈り作業も、さすがにもうしなきゃと取り掛かる。
やるまでが億劫。草刈り機を持っていない私は、手刈りとトラクターでやるわけだけど、とにかく手際が悪い。
気が付いたら汗びっしょりになってて「ゼーハーゼーハー」している。
体力ないなー。本当に会社員の週末農業なんて、本業でしている人からすればお遊びにしか見えないだろう。
とは言え、お預かりしている以上はある程度維持しないといけない。
そんなこんなでやっと取り掛かったわけだが、草刈りしてると必ず思うことがある。
「こまめにしてれば、こんな大変じゃないのに」
「もっと手際よくやれんかなー」
毎回毎回こう思うのに、相変わらず同じことを繰り返す。
それと同時にこうも思う。
「やっぱ地味なことが一番大切だよな」
そう、これこれ!
畑をコミュニティで、、とか聞くけど、多分草刈りの分担が一番大変だと思う。
面倒で地味、だけど外せない作業。
人生もこれと全く同じで、日々の地味な積み重ねこそが「実」を掴む必須条件ではなかろうか。
嫌なことを避けることが幸せと言えるのか?
時代の流れか意図してか「なるべく無駄を省いて合理的にいこう」そんな風潮が垣間見える。
そして、人が内へ内へと向かっている気がする。
息子の小学校を見てても、すぐ何かあれば登校中止になるし、こないだの運動会は午前中で終わった。
(もうだいぶ前からそうらしい。私が小学生の頃は弁当を家族で食べるのが定番だった。)
変わりにネット空間は増大してて、一日中いくらでも見てられるぐらい面白いメディアに溢れてる。
電子書籍なんか終わりがないからいつまでも読めるし、更新され続けるSNSもこれまた終わりがない。
「人の時間をいかに奪うか」
これが今の企業が掲げる目標であり、また「いかに依存させるか」も重要視していることだろう。
人と人が交わる時間は削減され、それらに費やす時間は増える。
考え方によるけど、それって嫌なことが減るとも言える。自分の趣向にあった世界に篭れるって、まさにそれと言えるから。
そう考えると「草刈り」なんて、時代錯誤もいいとこだ。しかも、自ら率先してやってるわけだから、まあアナログだわな。
でもね、私は「そういうことこそ」が大切になってくると思う。
だけど、それを言う人は減っていくだろう。
つまり時代の流れに完全に逆らうわけだけど、こればかりは自分の直感というか、人の強さの根源と思える。
果たしてどちらが幸せなのか?
草刈り=人生 その心は「嫌なことをするから強くなる」
草を刈って畑を耕せば良い作物が育つ。
勉強を頑張れば希望する学校に行けるし、資格を取って自分の就きたい職業に就ける。
恋人が欲しければ自分磨きが大事だし、欲しい物があれば稼がなければならない。
何事にも「欲を満たす」には「努力」が必要で、これは「絶対法則」だと思う。
今時代の転換機で、少ない努力で成果を上げる人が増えているのは事実だ。
私は副業ブームのとき、あるインフルエンサーのYouTubeを見て、会社員をしている自分がひどくちっぽけに思えたのを覚えている。
辞める ⇒ 辞めない ⇒ 辞める ⇒ 辞めない
これの繰り返しで、まだ在職中なわけだけど、一巡して思ったことがある。
それは「案外現状維持も悪くない」と言うことで、自分が求められているのであれば、そこにいながらやれることも増えていく実感がある。
自由に仕事して稼いでる人を羨ましく思わないわけではない。
だけど、たまに遠出して遊びに行くから面白いのであって、それが普通になったら多分楽しくないだろう。
草刈りという名の「嫌なこと」は誰もしたくない。
だけど、それがあるからこそ作物が育つように、人生という旅も同じで、さながら草刈りは「レベル上げ」のよう。
レベルを上げて、手に入れたい物、経験を手に入れる。
梅雨が明ければ青空が広がるように、人生も必ず拓けるときがある。
夏の気配を感じると共に、そんなことを感じる今日この頃。
人生それぞれの旅路、今どこのターンであっても、必ず暑い日々(夏)はやってくる。
日常を楽しむことこそが今を生きるということ。
もう夏だし、明るく元気にいきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の旅でお会いしましょう。
今週のスタエフです。↓↓
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