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端切れバティックで遊ぶ

布いじりが趣味なので、家にはいろいろな布地がある。
服を仕立てに出したときには余った布も返してもらっているから、端切れも多い。

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立て込んでいるときほどほかのことがしたくなるわたしは、まさに今そういう状態にある。
定期試験の前夜に部屋の模様替えをしたくなるとか、原稿の仕上げの前に新しいレシピを試してみたくなるとか、そんな経験はないだろうか?

さて、note にも何度か書いているけれど、アジアの布でわたしが特に好きなのはインドネシア・バティックだ。諸説あるが、インドから伝わった技法と考えられていて、東南アジアを中心に、各地に類似のものがある。


最近でこそ絹や化学繊維のものもあるけれど、伝統的なバティックは綿で制作する。熱いろうを使って、染めるところと染めないところを分ける防染技法なので、熱に弱い布地は不向きなのだ。天然繊維でも、麻などごわごわした素材では、ろうを置く作業のときに道具の先端が引っかかる。

というわけで、バティックの端切れ=良質な木綿地をどうしたものかと考えているうちに、コースターを作ることを思いついた。マグカップや、お茶を入れておく水筒の下に敷くのに、端切れはちょうどいい大きさだ。

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プカロンガン チャップ(型押し)バティック(インドネシア)

透明なグラスなどでは下から布地が見えるので、丸で作ったら、窓からのぞいたようでかわいらしいのではないかと思い、最初は丸形で作ってみた。

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マドゥラ島 手描きバティック(インドネシア) 

しかし、布地を切るのと、縫うときに相当に気をつけないと、きれいな正円にはならないことがわかった。わたしは不器用なのだ。あまり高望みはしないでいこう。

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バティックの模造プリント(タイ)

平凡だが、形を正方形に変更してみたら、こちらの方が仕上がりが安定するようだ。中には、今回は厚地のあまり布をはさんだけれど、接着芯を使ってもいいかもしれない。

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産地不明 チャップ(型押し)バティック(マレーシア)

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トレンガヌ チャップ(型押し)バティック(マレーシア)

何をしているんだか、と最初は呆れ顔だった夫も、手作りコースターでもテーブルに傷をつけない役に立つことがわかったようで、何枚かを自分の机周りで使っている。

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今手掛けている山を越えたら、余っている端切れでまた何か作ってみたい。
危ういところで踏みとどまっているけれど、何を作ろうかなあ、と考えているだけで結構楽しいものだ。

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