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エンジニア採用日記 | 自社のポジション分析

はじめに

タビアン株式会社で採用人事をしているかねこです。
主にエンジニア採用に注力しています。
人口は減るわ、ITへのニーズは増えていくわで、エンジニアの単価はどんどん上がっていく…
そのため採用難易度も上がり、既存の採用サービスに課金するだけではうまくいかなってきてますよね。私が採用人事を始めた2019年と比べただけでもそう感じます。
サービスを頼るだけじゃいけないのは分かっているので、採用を行っていく上で、自社で色んな方法を編み出していかないといけない!でもお一人様人事なのでなかなか進まない!
ということで、日々考えたこと・役員と話したことを整理していきたいと思います。

タビアンについて

タビアンは自社プロダクトとシステムの請負開発でお金稼ぎをしている小さなスタートアップです。
といっても、プロダクト開発のための資金調達を投資家からするのではなく、自己資金で行っているので現在は貯金中。
そのため自社プロダクトは開発がほぼ止まっています。(共同開発相手が決まってお金が貯まればすぐさま再開予定)

エンジニアはフルタイム4人(役員2人含む)、副業5人、学生インターン1人。正社員は現在ゼロ、フルタイムのエンジニアもフリーランスや他社との業務委託契約。

採用にかけているお金は私の人件費とWantedlyの月額利用料のみ
貯金中だしスタートアップなので、エージェントにバンバンお金を使う余裕はありません。あと社長的には、紹介会社経由だとスキルに対しての単価が適正なお方がなかなかいない。
今までの採用は、リファラルとWantedly経由の自然応募&スカウトのみ。社長が1人で採用やってたときに、engage経由で来てくれたエンジニアさんも今フルコミットしてくれてます。

2日に1回、役員(社長とVPoP)+わたしで短いMTGをしてますが、採用専任で動いてるのはわたしのみ。ちなみにわたしはパートタイム勤務です。

自社のポジションを考え始めたきっかけ

先日、connpassで特にレベル制限を設けずに、Vue.jsワークショップを土日2日使って行いました。
Vue.jsを業務で使いこなせる人を増やしていきたいよね、これが広報活動となって知名度アップすればいいね、という動機で。また、あわよくば集まった方の中で、相性がよい方がいたらうちで一緒に働いてもらえたら~と思っていたわたしたち。

当然、ただのワークショップなので、集まった方々のレベルは様々。
それは想定していたし、パイロットケースにするつもりだったので、参加人数が定員に達したので万々歳でした。

ただ、今後請負開発や会社経営でハイパー忙しい役員たち(エンジニア)が、今後どれだけ広報活動に時間を割いていくの?と考えていたときに、ターゲットを絞っていかないといけないよねという話がやっと出てきました。そもそも私たちが一緒に働きたいレベルのエンジニアはどんな会社を見ているんだろう、という話にいきつきました。(今さら)

今まで、Wantedlyでブランディングがうまくいっていたので、真剣に分析しなくてもなんとなくメンバーが集まってくれていたのです。
それが、会社の方針転換がきっかけで通用しなくなってきているのが現状です。(この話はまた今度。これまでは副業がキーワードでした。)

ITエンジニアリングがすごそうな会社マップ

とりあえず、社長がMTG中に考えてくれた軸や、私(一応元エンジニア)が持てる知識とリサーチをもとに、会社名を埋めてみました。

「採用PR定例」(mui-abfw-kos - 2021年6月10日) 1 (2)

この表は私の憶測が多いので多分色々間違っていると思いますし、もっと細かい業種ごとに区分けするのがよさそうです(SIerかWeb系か等)。ベータ版ということにさせてください。

書き出してみると、当然有名どころばっかり書いてるので「勝ち目なくない…?」となってきます。
いやいや、落ち着け。
わたしたちが仲間にしたい人はどんな人なんだっけ?
と再考してみる。

仲間にしたい人

エンジニアの採用は、その会社の業態によっても要件が変わってくると思います。
うちの場合は、エンジニアリング専門で請負開発を今メインでやっているので、どうしてもエンジニアへの要件は厳しくなっていきます。そもそも社長がゴリゴリのエンジニアなので、自然とレベルが高いです。

①自社が使ってる言語の業務経験があって、使いこなせる
②基礎的なエンジニアリングスキルが高い(システムがビジネスなど社会活動の一部で使われる想定のもと、要件定義や設計もできる)
③コミュニケーションがとりやすい

こんなところでしょうか。
センスのいいエンジニアなら、①がなくても②と③があれば、言語は宗教的な理由がない限りはキャッチアップしてもらえればOK。いわゆる「駆け出しエンジニア」は、この中だと③があって②の一部を理解している、くらいなら育成枠でもアリかな…という話がうちでも出ています。実際プログラミングスクール卒でセンスのよさそうな人たちを取ってるスタートアップやベンチャーはけっこうある様子。
ただ、そういう育成枠だけでやっていくほど教育コストはかけられません。結局①~③全部そろっているか、②と③があるセンスのいいエンジニアをメインとして欲しています。

この要件はどこの会社さんも同じだと思いますが、プロダクト開発が現時点で止まっている私たちからすると、さらに採用のハードルは一つ上がってしまいます。

母集団となりそうなエンジニア

ここまでの考察と、「ITエンジニアリングがすごそうな会社マップ」を組み合わせると、Tier5とTier4の間にまたがってる「F社」というSIerがターゲットになってきました。

そう、これは社長&役員&私ともう数人のメンバーの出身会社…

ここ出身ということで、おそらくペルソナとなるターゲットが想像しやすいってことなんでしょうね。。。
なんとなく、SIerの若くて技術力のあるエンジニアたちの考えているキャリアイメージに対して、スタートアップとして訴求できるポイントがありそう。ただ母集団形成するために、どうやってアプローチしていくんだろう、という悩みが次に出てきます。

今後このあたりをヒントにして採用戦略を立てていこうと思ってます。

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