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旅とお天気

わたしが楽しみにしている日は、大体雨予報。これはどうしてなのだろう。
お天気のことだから、仕方がないのだけれども。それでも、「なんでよりによって…」と思わずにはいられない。

旅が好きで、大好きで、一番優先したいことが旅だったのかもしれない。それくらい、旅が大好きだった。
大きめなリュックに荷物をたくさん詰め込む。心配性だから早めに準備を始める。あれこれ考えて、その時の旅にあうような服を選んで、リュックに詰め込んでいく。旅に出る前からリュックはぱんぱん。

そして、悩む。
天気予報を見れば、訪れる旅先の天気は、「雨」だから。

またか…ともう諦めずにはいられない。なぜなら、わたしが旅をするとき、ほとんどが、「雨予報」だから。

せっかく、リュックに詰め込んだ服を引っ張り出して、雨装備にかえる。アウトドア用のレインパーカーもリュックに詰める。そして、靴は防水機能が完璧の黄色いトレッキングシューズ。雨でぐっしょりした靴や服が苦手だから、雨でも自分が快適に過ごせるものを選ぶ。本当は、あの服着たかったのに…って気持ちは、我慢。

雨対策、ばっちり。そのかわり、リュックはさらにぱんぱん。

そして、迎える旅当日。
雨予報だった、そして、雨も降る。だけど、なぜかわたしが野外にいるときには、小雨だったり、重たい曇り空だったり、ぱっと太陽が出たりする。
なんだか、お天気がわたしを気遣ってくれているみたいだなと思わずにはいられない。

ふと振り返ってそう思うだけで、実際は雨予報のまま、雨の旅だって多かったのかもしれない。そもそも晴れ予報だったのかもしれない。
それでも、旅の前に「雨か…」とどんよりしてしまっていたにもかかわらず、雨が降らなかったことは、とても幸せなことに思える。だから、雨予報だったのに雨に降られなかった旅が印象深くて、そういうときのお天気について忘れていないだけなのかもしれない。

それから、旅だけでなく、通勤時間中や外でのお仕事のときには小雨になったり、ピクニックの予定の日が雨予報でも結局雨は降らなかったりする。
そういう時には、やっぱりお天気に気を遣ってもらっているような気分になる。そして、ありがたいなぁと、感謝の気持ちでいっぱいになる。

ちょうど昨日も、外でのお仕事のときには小雨になったり、雨がやんだりしていた。きっと、たまたまなのだとは思うし、印象に残っているだけなのかもしれない。

それでも、お天気に優しくしてもらっているみたいで、わたしはそれがとっても嬉しい。

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