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インビザライン歯列矯正のポイント - 始めたい方、始める方へ

インビザライン歯科矯正を実際にやってみて「事前に知りたかった!」というポイントがいくつかあるのでまとめてみたいと思います。

私は昔ワイヤーで矯正経験あり(失敗)、現在インビザ4か月経過で、アライナー19番目で前歯が浮き浮きしすぎて追加アライナーになりました。ワイヤーでも失敗したのにあんなアライナーなんかで歯が動くの?!と最初は懐疑的でしたが、奥歯はびっくりするくらい下がってかなり隙間ができました。今新しいアライナーの到着を待っているところです。

自分で4日ごとに携帯で口内スキャンして送るだけなので、トラブルや追加アライナーを作り直すなど特殊なケース以外では通院も全くありません。ロックダウン中なのでとても助かります。

インビザをやってみて思ったポイント

①まず歯医者を回る:よく言われていますが、何件も回って一番方針が合う歯医者を選んでください。私はうっかり契約しかけた一般歯科医に危うく歯全体を破壊されそうになりました。何件も回って最終的に一番症例数・経験がありそうな矯正専門歯科にしましたが、やはり餅は餅屋で矯正歯科医の方が信用できるなと最終的に思いました(一回目失敗されているので、矯正歯科医ならだれでもいいわけではないです)。ただ、ワイヤーに慣れているからとの理由だけでワイヤーを強く勧める矯正歯科医もいるので要注意。

またビデオ(クリンチェック)を見せてもらえる場合には、気になるところが本当に治っているか確認しましょう。私も友人も、調子のいい歯医者が最初「OK 全然できるよー」といっていたのに、治療計画を立てる際にはすっかり忘れられていて該当箇所が直っていなかった経験があります。


②ゴムかけ
:顎間ゴムありのプランと、顎間ゴムなしIPRのプランの両方ある場合、ゴムかけなしのプランを強く押します。IPRで泣くほど痛かった人がいたので、ビビッてゴムかけなしにしたのですが、完全に後悔しました。ゴムかけはやっていると発狂します。ゴムありとなしで難易度が明らかに10倍は違う……。インビザラインは楽、というのは、顎間ゴムなしの場合のことと分かりました。

喋ると目立つわ(犬歯からの場合、特に下から見上げると恐ろしく目立ちます)、ゴムがボタンから一生滑ってきてひたすら格闘するわ、片方かからなくなって顎関節症になりかけるわ、噛みしめが鬼加速してエラが巨大化・首肩こりも悪化するわ、顎間ゴムは控えめに言っても地獄でした……。もちろんIPRの歯に与える悪影響はあるかないかは素人には分かりませんが、苦労したくない人は顎間ゴムは避けた方がよいかもしれません。ただ最初にゴムあり・ゴムなしIPRの両方のビデオを見せてもらいましたが、かかるアライナー枚数は同じものの、ゴムを使った方が仕上がりはよいようですので、仕上がり重視だと顎間ゴムは避けられないかもしれません

Deep biteで最初全行程1年半ずっと顎間ゴムと言われていたのですが、もうゴムの牽引力がいらないくらい隙間が十分できたとのことで、浮いてきたのをいいことに(?)作り直しになったため、この機に前歯もアタッチメントにして顎間ゴムなしプランに軌道修正してもらいました。飛び上がるくらい嬉しい!!!!!そして顎が超ーーー楽!!!!!顎間ゴムをなくすと噛みしめも改善しました

上3番にボタンがついていたのですが、上の前歯を上側に圧下したいのに前歯にアタッチメントがないせいで出っ歯の部分が押し上がらない&いったん歯全体を前に出す時点で浮いてきたので、上前歯を圧下したい人はアタッチメントの支えなしの3番のボタンは危険です。


③痛み・慣れ
:全く痛くないは嘘です。最初数日はめちゃくちゃ痛かったです。また顎間ゴムをかけている歯を筆頭に、チューイーをかむとじわり系でめちゃくちゃ痛い。もちろんワイヤーに比べれば全然痛くないですが。顎間ゴムなしならピンポイントの痛みは押さえられるのでかなりましかも。

また私はホワイトニング用に歯科で作ったマウスピースが限界無理だったので、インビザを始めるにあたってアライナーに慣れるかどうかが一番心配で、心配のあまりできればもう一回ワイヤーにしようかと思ったくらいですが、これは大丈夫でした。アライナーを着けている方が安心という方を実際に知っていますが、始める前は異物入れててそんなことある?!と思っていました。

通常2週間程度で慣れる…とネットにはありますが、私の場合は口内が神経質な方なので、1か月はかかりました。呑気症(空気嚥下症)もちなので飲み込みや噛みしめなどが治療中の一番の心配でしたが、慣れれば想像したより大丈夫でした。たくさん喋ると泡が立つのでたまに空気が気になりますが(顎間ゴムはこれを悪化させるので多少気になります)。噛み合わせがアライナーの厚みで妙に合う分、呑気症はもしかすると以前より改善しているかも。

発音はいまだに悪いです。日本語でも電話はつらい…。英語は壊滅的です。上の歯の裏にバイトランプがついていて、空気が変な漏れ方をします。


④チューイー:チューイーを噛むか噛まないかは実際動きに違いが出るようです。チューイーをナメていた私は最初あまり噛んでいなくて、12枚くらいから前歯が浮いてきてしまいました。結果、私の場合はゴムがお役御免になったので良かったですが、作り直すと待ち時間のロスが出ます。


⑤飲食:これは…私の歯科はアライナーの交換が基本的に非常に早いため、装着時間優先でコーヒーやお茶、たばこなどアライナーを付けたままでやっちゃっています。多分たばこよりほとんど飲み物が原因と思いますが、アライナーの前歯部分が一瞬(2,3日)で黒くなります。なるべく糖類は避けているとはいえ虫歯も怖いですね…。これは悪いところ。その代わり22時間以上装着しています。


と、こんな感じでしょうか。結論として、「顎間ゴムなしのインビザライン」は確かに現存する一番楽な歯列矯正と考えられます。

今から始める方、始めるか考え中の方のお役に立てば幸いです。
顎間ゴムがなければ&アライナーに慣れてしまえば、矯正のストレスは事前に想像したより断然少なかったです。

野宿出身、未だにおよそ野良ですが、まだサバイブしてます。