お店もレスキューするために: TABETE の取組みについて
激減する客足、続く会食の自粛。
日本の飲食店は今、かつて無い苦難に直面しています。人の命を守るため、社会の秩序を守るためだとはわかっていても、休業しては自分たちの経営や生活が立ち行かなくなる。行き場を失うスタッフや食材の心配もある…壮絶なジレンマが、飲食店経営者を悩ませています。
そんな不安や悲壮感を抱える飲食店を助けたい。いつものお店に、またいつもみたいに食べに行ける日が来てほしい。そんな気持ちから、数多くの有志個人やサービスが立ち上がっています。 TABETE としても、飲食店やそれを支えるお客さんとともに、この緊急事態を乗り越える方法を探っています。
TABETE として、何ができるか
TABETE は「食品ロス(フードロス)」を削減するサービスとして、2018年4月にスタートしました。「おいしく食べてほしい」というつくり手の想いを、最後の一食まで「食べ手」に届ける。両者をつなぐことで、お店もハッピー、食べ手もハッピー、食品ロスも減らせて環境にもやさしい。そんな好循環の構築をミッションに、この2年間走り続けてきました。
社会や環境に優しい(エシカルな)消費を応援し、食品ロスを削減するというミッションは、今後も変わることはないでしょう。しかし、直近わずか数週間で、社会の状況は大きく変化しました。私たちの多くが前提として疑わなかったことが、ゆらぎ始めています。根底にある想いは忘れず、でも社会の変化に柔軟に対応するために。今必要とされていることはなにか、 TABETE の全スタッフで考えました。
お店もレスキュー! TABETE の3つの取組み
苦境に立つ飲食店の応援のため、 TABETE では【お店もレスキュー!プロジェクト】を立ち上げます。4月10日(金)より、 TABETE では 一時的な措置として以下の対応を取らせていただきます。
プロジェクト期間について
これらはどれも、緊急事態を乗り越えるための一時的な措置です。事態が収束し、日本に平常が戻った際には、再度「食品ロス(フードロス)削減」をミッションとして、サービスの改善に尽力していきたいと思います。
プロジェクトの想い
今回のプロジェクトの立ち上げには、次のような背景があります。
● いまや飲食店のすべての商品が、食品ロスの危機に面している
客足の変化により、お店も売上予測や仕込みの量が読めない状況にあります。通常は滅多に売れ残ることのない商品が余ってしまっています。すでに仕入れたり仕込んだりしてしまったのに、食べ手が見つからなくて困っている食の量も膨大です。もはや、何が食品ロスの予備軍であるか、その線引きも難しくなっています。
● TABETE がレスキューするべきは食品ロスであると同時にお店の皆様でもある
多様で豊かな日本の飲食店なくして、 TABETE のミッション達成はありません。多くの飲食店が存続の瀬戸際に立たされている今、レスキューするべきは食品自体だけでなく、それを届けてくれる飲食店やそこで働く人達です。
今の状況において、「食品ロスになりそうか」という点にこだわることなく、飲食店に対するすべてのお金は、日本の豊かな食環境の存続への貢献となります。
● TABETE でレスキューできる食やお店は、すべて救いたい
対面での会食自粛が推奨される今、飲食店にとっての活路はテイクアウトやデリバリーにあります。大きな括りでは、 TABETE もテイクアウトサービスの一種です。実際、店舗様からの相談が増えている状況にありますが、中には上限680円という価格帯が合わなかったり、展開エリア外のお店だったり、通常時は残念ながらお断りしているようなお店も多く含まれます。この緊急時、 TABETE が力添えできる店舗はすべて救いたい。そんな想いから、制限の緩和に踏み切ることにしました。
さいごに
何度も繰り返しますが、これはあくまで一時的な措置になります。多くの歓びの源となる飲食店を守るため、スタッフ一同より、どうかご理解・ご協力をお願いいたします。
レスキューをするユーザーの皆様には、別途、何度でも使えるレスキューパスをお配りしています。購入時にレスキューコード「 sakurasaku 」をご入力いただくことで、何度でも割引となりますので、ぜひご活用ください。
続く外出の自粛や慣れないテレワーク対応、あるいはやむを得ない出勤に伴う不安など、食生活が乱れやすい日々が続きます。緊急事態下でも適度な運動や食の調達は不可欠ですので、混雑を避け、気分転換に近くのお店までレスキューにでかけてみてくだい。
一日も早く平穏な日常を取り戻せるよう、今は一緒に踏ん張りましょう。
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