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働くことなんてしょうもない【24就活】
「え、働くことなんてしょうもないでしょ?」
と聞いて、あなたが「何だこいつ。頭いってんのか?」と思うなら、是非私の話を聴いてほしい。もし最初の意見に大きな違和感がないなら、それでも私の書く内容に何か新しい気づきがないか確認して欲しいです!はい、欲張りです。
「働くことなんて、しょうもない」とだけ思っているわけではありません。働くことは、しょうもないし、別にしょうもなくないんです。厳密に言えば、働くことばかりに忙しくして他のものを犠牲にすることを、私はしょうもないと思うし、まぁ別にしょうもなくないと思います。
要は、一人の人間の中に、矛盾するような思いがあっても別におかしくないですよねということです。いかに外見を繕おうとも、「仕事やだな」と思う瞬間が少なくとも一回くらいは来ちゃうと思うんです。思うことは悪いことじゃない。
少し大きな話になるんですけど、今の社会で主流になりつつある(なった方が有利であると考える人が多いと私は感じてる)考えって、「ちゃんと働ける」ことだと思うんです。企業の寿命がどんどん短くなって、生産と消費のサイクルが速くなって、資本主義自体の脆弱性が露呈してきている。こういう背景がある中で、個人として強くあることを求められるのかなーと。年金もろくに貰えないかもしれないから、みんな働いてる社会。みんなが働かなければいけない社会です。労働者の割合が増える社会です。総労働社会、とでもいえばいいんでしょうかね。
もちろん悪いことだけじゃないですよね。経済活動や有償労働から退けられていた女性がどんどん経済基盤を担うことが出来て、個人として消費主体になることも出来る。さすがにマンモスがいる時代とは違いますね。社会的な性別役割に囚われずに、(ある程度の代償を払って)ある程度の自由を得ることが出来る。素晴らしいですよね。
でも私は、こういう時代だからこそ大事にしたい価値観があります。それが、「え、働くことなんてしょうもないでしょ?」です。
働くことって、自分が心地いいと感じることだけはないと思うんです。大学生でずっと勉強しかしてこなかったから、言えたことじゃないとおもうんですが。
例えば、顧客折衝で嫌なことがあった。人間関係で悩んでる。働いた対価の給料に満足しない。働くこと自体のストレス。働いていない世代(若い世や高齢者)への不満。増える社会保障制度の為の負担。家の家事との両立との難しさ。誰かとの比較で感じる劣等感。
まぁ、なんだか悪いみたいな書き方になってしまったかもしれないですけど、「こういう可能性もあるよね」と言いたいだけで、働くことは大事だと思いますし、社会にとっても必要です。悪く言いたいわけじゃない。
でも、「え、働くことなんてしょうもないでしょ?」と言いたい。何か仕事で嫌なことあっても、「こんなしょうもないことで一一悩んでいるのバカみたいだね」って言えると思うんで。
「こんなに一生懸命働いて、しょうもないねぇ」というのは、一種のカウンターカルチャーみたいなものだと思うんです。
例えば、これから一秒後の世界が「甘い食べ物しかない世界」と聞いたら、あなたはどう思いますか? いつか塩味のするもの、しょっぱいものが食べたいと思うはずです。「単一の価値観が支配する世界、単一のものしかな世界」って、私はクソつまらんのですよ。雪見だいふくばかり食べてたら、いつかはコンソメスープ飲みたいじゃないですか。ラーメンばかり食べてたら、ソフトクリーム舐めまわしたいと思うかもしれません。
働くからこそ、
「「え、働くことなんてしょうもないでしょ?」」
と思いたい。
働くことは、良いことです。ある文脈においては。でも、その限りじゃない。きっとしょうもなくも、ある。
今書いているこの文章だって。あなたが好きな人や推し活動だって、学校に行くことだって、音楽を紡ぐことだって、喧嘩することだって、勉強することだって。でもそれでいいんですよ。熱意と同時に、クールに見つめるお母さんがいていいんです(女性がそうあるべきというよりかは、「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない」と言ってくれた母の姿勢が由来です)。
しょうもないっすよ。でも頑張ってほんとにすごいです。働く人すごいです。とりあえず私は、「ま、働きますか」みたいなマインドで働けたらいいなと、ゆるく思っています。
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