【イベントレポート】雪国で味わう!「食」文化ツアー山形県小国町
2021年3月13日〜14日に山形県小国町にて、雪国で味わう!「食」文化ツアーを開催しました。
今回は、山形県小国町の「食」に焦点を当て、「ならではの食」を堪能していただきました。この記事を読んで、コロナが収まったら、「小国町へ食べに行きたい!」と思って頂けますように。
書き手:記田祐里、中村謙吾
【1日目】
やまがた地鶏
山形県小国町のソウルフードとして親しまれている、福龍軒の地鶏ラーメン。地鶏ラーメンは、スープもチャーシューも小国町産のやまがた地鶏を使用。地鶏の旨味が出た黄金色のスープ、分厚い地鶏のチャーシューが絶品!
顔合わせとして、自己紹介を交えながらの昼食でした。
「からこ」
「からこ」と聞いて、パッと想像できた方はいるでしょうか。実は、小国町でしか食べられていない食べ物なのです。
「からこ」とは、米粉、砂糖を入れ、硬さを調節しながら水を加えて、練っただけのお菓子。生のお米を粉にして食べる文化は、小国町でしか根付いてないとのこと。地元の方と一緒に、自分たちで作ってみました。
作り方を教えてくださった、小関清子(こせき・きよこ)さんによると、昔は高騰していた砂糖の代わりに、干し柿を粉にして米粉と混ぜて食べていたそうです。
「米沢牛」
米沢牛の生産者である遠藤寛壽(えんどう・かんじゅ)さんに牛舎の案内をして頂きました!
ここの牛舎には、肉牛は30頭、子牛は40頭弱いるそうです。
牛の餌についてや、放牧について、コロナ禍での影響についてなど、様々なお話を聞かせて頂きました。翌日のBBQで、米沢牛をいただきます。
「雪遊び体験」
牛舎見学のあとは、雪遊び体験!
小国の長い冬も終わりを迎え、田んぼに積もった雪もゆっくり溶け始めているのが分かります。そんな雪原の上でスノーモービルとかんじきを体験させていただきます。
教えていただくのは小国町猟友会の会長をされている遠藤春男(えんどう・はるお)さんです。
遠藤さんは山にもスノーモービルを持っていき、軽々と乗りこなすほどの腕前。
運転の指導いただき、参加者の皆さんもスノーモービルを初体験。
マタギでもある遠藤さんに雪上を歩くときの必需品「かんじき」の使い方も教えていただきました。
普段は経験できない雪国ならではの遊びに参加者の皆さんも興奮していました。
「芋煮」
山形県内の郷土料理として全国的に知られている芋煮。山形市では「芋煮会」が年間行事の1つ。
芋煮会は秋行われますが、いつの季節でも楽しめるほっこりするお料理でした。
これまたビールとの相性も抜群!地元の方たちとの会話も弾みます。
【2日目】
町散策からスタート!小国町地域おこし協力隊の吉田悠斗(よしだ・ゆうと)さんにアテンドしていただきました。
まず向かったのは小国町の中心部にある野澤酒造店。
創業宝永3年(1706年)で、300年以上も愛される小国町唯一の酒蔵です。
野澤酒造で作られる地酒・「羽前桜川」は、山形の日本酒らしい程よい甘さがたまりません!小国町の森と水のめぐみを味わえます。
続いて向かうのは小国きんたけ工房。
雄大な山々に囲まれた小国町はきのこの栽培が盛んです。小国町のきのこの生産者が集まって作られたのが「農事組合法人 小国きんたけ工房」です。
小国きんたけ工房では一年を通して椎茸、きくらげ、舞茸などを生産。特に、椎茸は肉厚でジューシー、旨味が濃厚で贅沢な一品です。
これからはきくらげが美味しい季節に入ります!夏が待ち遠しいですね!
後ろに見える機械は木のチップを撹拌させ、培地を作る機械。きんたけ工房ではきのこの素となる培地:菌床から製造しています。
町をぐるりと回ってお腹がペコペコ……。お昼は何かな〜?とご飯が準備されている会場へ。
1日目にお世話になった遠藤さんがBBQの準備をして待っていてくださいました!
準備してくださっていたのは、なんと猪肉と鹿肉!
猪肉は小国町で取れたもの。鹿は小国町にはいないので、北海道のエゾシカをいただきます。
ジビエが普通にBBQに登場し、それをみんなで楽しめるのもマタギ文化が今も残る小国町らしいところでしょうか。
さてさて、お肉たちをいざ実食!!
猪肉はジューシーで旨味のある味わい。ほろほろと口の中でほぐれる鹿肉はさっぱりしているので何枚でも食べられそうです!
その他にも小国町で育てられた米沢牛、小国きんたけ工房のしいたけをいただきました。
BBQの締めは猪肉のスペアリブ!
煮込んだ骨つき肉は手で崩れるほどの柔らかさ…。塩コショウをまぶしたら、お肉をガブリ…!!
たくさん食べてもうお腹はいっぱいなはずなのに、衝撃のうまさに別腹発動です。
小国の食材もたくさん味わい、骨の髄まで染み渡る美味しさに大満足な冬のBBQ となりました!
これにて二日間に渡るツアーが終了。
参加者の皆様には「小国町の“人”との出会いがとても楽しかった」という嬉しいお声もいただきました。
まだまだ落ち着かぬ状況の中ですが、私たちNIPPON TABERU TIMESではこれからもイベントを通じて小国町の魅力を発信していきます。
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※この記事は2021年4月に作成されたものです
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