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半日農家、半日自由!?ベジタブルシッター茨城県のマーフィーズファームさんで「農業×ワーケーション」してみた!【No 農 No Life × NIPPON TABERU TIMESコラボ企画】


ライターの鈴海りゆです。

今回は、「No 農 No Life」(のう のう のう らいふ、以下「ののの」)が提供する農業体験サービスを通して参加した、農業体験の様子をお伝えします。
今回はののの×NIPPON TABERU TIMES(にっぽんたべるたいむず、以下TABETAI)ライターの特別企画!
TABETAIの短期ライターとして、私たちが当たり前のように口にできている食材が生まれる場所、野菜を育てている農家さんの元へ取材に行ってきました。

受け入れてくださった農家さんは、茨城県の「マーフィーズファーム」の篠塚政嗣(しのつか・まさし)さん。1泊2日でお世話になりました。

記事の前半では農業体験の様子を、後半では行かせていただいた農家さん「マーフィーズファーム」の篠塚さんの想いをまとめています。

・のののってどんなサービスなんだろう?
・農業ってきつくないの?実際に行くのって大変じゃない?
・いつか地方移住してみたいんだよな…。
・自然に触れてリフレッシュしたい!

そんな方にぴったりの記事です!

〈No 農 No Life × NIPPON TABERU TIMESコラボ企画〉
「No 農 No LIFE」 の頭文字をとった「ののの」は1泊2日から気軽に農業ワーケーションができるサービスを提供しています。
午前中は太陽のもとで農業をして、午後からは観光でも仕事でもなんでもOK!
「農」への仕切りを限りなく低くし、より多くの人達に農の魅力を伝えていきたいと思い活動しています。今回は農業ワーケーションを体験しつつ、TABETAI短期ライターとして受け入れ先の生産者さんを取材しました!

書き手:鈴海りゆ


ののの体験1日目!
筑波山が一望できる超巨大畑へ

今回お世話になる農家さんは、茨城県マーフィーズファームの篠塚さんです。マーフィーズファームさんは茨城県結城市、関東平野の真ん中あたりにあり、周りに広がる田畑と筑波山を臨むことができます。東京駅から1時間半と、都心から気軽に行くことができることも魅力です!

マーフィーズファーム 篠塚さんのSNSはこちら
X(旧Twitter):しのつかまさし
Instagram   :しのつかまさし
Facebook   :つちのやさい屋 マーフィーズファーム
LINE     :マーフィーズファーム公式アカウント

マーフィーズファームさんに着いてまず行ったのは、篠塚さんのもとに入った注文の出荷準備です。

篠塚さんは週末にマルシェに参加することもあり、その際取り扱った商品を追加で購入したいというお客さんからの要望に応え、準備されていました。

商品を梱包した箱に塚原さんはさっとペンを取り出し、季節に合わせたイラストを描いていました。そのイラストは、季節を感じて楽しんでもらえたらと、日本の季節を表す七十二候に合わせたイラストを描いているそうです。

その後、マーフィーズファームさんの畑を案内していただきました。

関東平野の真ん中にあるというだけあって、本当に見える一面全て畑!

マーフィーズファームさんの畑はどのあたりなのかなと思っていたら、「ここから見える畑はほぼすべてうちのです」と言われたときはとてもびっくりしました。

下の写真にうつっている電柱の先にも畑が広がっていたのですが、それらの畑もマーフィーズファームさんのものでした。

畑を案内していただいた後は、農作業のお手伝い。

この日はレタスの間の草抜きと、にんにくの芽の摘み取り、そのにんにくの間の草抜きを行いました。

にんにくの芽の摘み取りは、先の部分を摘み取らないと下のにんにくが大きくならないと教えていただき、それならやりたいです!と作業させてもらいました。

1時間くらいで片手では掴み切れないほどのにんにくの芽を摘み取りました。

摘み取ったにんにくの芽は、夕飯を自炊する際に、お肉や卵と一緒に炒めて美味しくいただきました!

マルシェの話に農作業!
程よい疲れを感じた充実の最終日

虫の声を聴きながらお布団に入り、目覚ましで起きた滞在最終日の2日目。

朝ごはんは、塚原さんが直近のマルシェで扱った商品の中から気になり購入した、「江原ファームさんの赤卵」を卵かけご飯でいただきました。(江原ファームさんHP

この赤卵は黄身が濃厚で卵かけご飯に特に向いているそうで、実際割ってみると黄身の色が濃く、味も濃厚でとても美味しかったです!

他にも昨日夕飯で食べてもまだたくさんあった、にんにくの芽の肉入り野菜炒めと、塚原さんが作ってくださった、にんにくの芽入りのお味噌汁もいただきました。

野菜炒めにはマルシェで販売していた「きのみ農園さんの きのみソルト」を、試しにと使わせてもらいました。(きのみ農園HP

またデザートに、こちらもマルシェで扱った商品のなかの「朝島観光りんご園さんのグラニースミスのジャム」も購入して食べてみました。(朝島観光りんご園HP
甘すぎず爽やかでジャムでもシャクシャクとした食感が残っており、果肉感があってとても美味しかったです!

朝ごはんで力をつけた後は身の回りを整理し、最後の農作業へ!

メインの作業はじゃがいもの間引きだったのですが、その前に他にも様々な畑や、作物を育てているところがあるよと案内していただきました。

希望者が月2回畑に来て農作業をする畑「ときどき農業」や、種まきを終えまさに今芽が出てきたところという、苗を育てている場所にも案内してもらえました。

「ときどき農園」では、農作業する方々が頻繁には訪れられないということから、ある程度放置しても育つ、じゃがいもや玉ねぎ、にんにくなど、たくましい野菜たちが育っていました。

その後行ったメイン作業のじゃがいもの間引きは、1つの場所から複数じゃがいもの茎がのびていた場合、元気よく育っている2つの茎を残して他の茎を抜く作業です。

今回作業したじゃがいものところは、間引きすべき時期から少し時間がたって成長していたため、畝の部分にしゃがみ込むと自分がじゃがいもの草や茎で隠れてしまうことも。

そんな中もくもくと一人作業を続け、午前中の作業時間で2.5畝のじゃがいもの間引きを行いました。

「循環を大切にしたい」マーフィーズファーム篠塚さんの想い

今回農業ワーケーションでお世話になった篠塚さんは、もともとIT企業に勤めていました。身体を壊した祖父の後を継ぐために、全く未経験の農業の世界に飛び込んだそうです。

知識ゼロだったからこそ、”実際にやってみる”事を大切にしていたそうで、した失敗は数知れず。

聴いて興味を持った農法や、本を読んでいて見つけた農法を試しては、失敗した理由・成功した理由を探り、少しずつ今のかたちに近づいていったそうです。

「答えはいつも、土や野菜たちが教えてくれました」と、篠塚さんはキラキラした目と楽しそうな笑顔で話されていました。

篠塚さんは自然の力・循環を大切にしていて、3つの循環の話をしてくださいました。それは「土の循環」「消費者の循環」「生産者の循環」です。

<土の循環>

まず「土の循環」は、作物を育てる場所に農薬や肥料は基本いれず、植物同士や虫たちの動き、土の分解力などによって自然界のバランスをそこにあるもので保っていくということです。

人の手を加えすぎなければ、ある一つの植物のみが増えすぎたり、ある特定の虫が増えすぎるなどということは基本ないそうです。

もしそういうことがあれば、どこかのバランスが崩れてしまっているということ。その部分をサポートするように手入れをしているそうです。

植物や虫たち、土壌の本来持っている力を信じながら、必要なときに必要な手を入れる「ベジタブルシッター」という役割を生み出し、自身の肩書にしていると話されていました。

<消費者の循環>

次に「消費者の循環」は、食材はスーパーに行けば当たり前のように手に入り、いつでもどんなときでも食べられるわけではないんだと、購入する人たち(=消費者)が気づくことです。

スーパーに並ぶ前に食材を運ぶ人がいて、作る人がいて、土作りして種を撒き、芽吹いたものに必要な手入れを行いながら、月日を経てできる作物を食べている…と知ること。

スマホから開いたネットショップの買い物ボタンを押せばいつでも無限に届くものではなく、その前にその場に届けるために手間ひまをかけ生産を行う人がいるということ。

例えば、春先に野菜が高くなるのは、自然界で言えばまだ種まきの時期のため育った野菜は希少です。野菜の確保が難しい分、値段は当然上がります。

このような循環に気づくことで、値段上がって困る…という目の前の問題だけでなく、それは「人間の都合で物事を見た場合に思うこと」と気づけるようになります。

自身で育てることで食物へのありがたさや愛おしさも感じられる。普段目の前で食べている食材は当たり前にあるわけじゃないと知る。

そうなることで、生産者や農業への繋がりを感じ、消費者のなかで良い循環が生まれるのではないかと、話されていました。

<生産者の循環>

そして最後に「生産者の循環」とは、生産者自身の生産したものが卸業者などにわたって終わり…という見方をするのではなく、生産者が作ったものを農協や卸業者に渡った後お店に並び、その後消費者の手元に届き、その食材を食べているということを実感することです。

生産者の中でも、直接購入をしてくれるお客さんが見えている生産者もいれば、ただ大きい畑でいかに効率よく単価を高くできるかを考え、届ける人(消費者)のことはイメージできていない方もいるそうです。

生産者側の意識も変えていくことで、より届けられること、より伝えられることがあるのではないかとおっしゃっていました。

今後も「頭の中にある様々なアイディアを試して、伝えられることを伝えていきたい」と、篠塚さんは話していました。

ギュギュっと1泊2日で体験した「循環とつながり」を伝えていくために

今回はのののさんの農業ワーケーションに参加し、茨城県のマーフィーズファーム篠塚さんのもとへ体験に行かせていただきました。

1泊2日のなかで農作業体験をし、マルシェや体験農業、篠塚さんの取り組んでいる農法や、今感じている問題点や解決していきたいこと、生産者さんの想いや将来の展望など、たくさんのお話を聞くことができました。

実はこの次の日、東京都内のとある地上30階に近くあるレストランで友人と食事をする機会がありました。
でも、そのような場所で楽しむ食材も、地上で土や虫・植物と対話しながら育てられた食材を、出荷し運んで届けてくれる人がいる。
そして、レストランで調理し給仕してくれる人がいるからこそ、自分たちはきれいな服に身を包み素敵な食事を楽しめているんだと改めて実感したとき、より第一次産業の楽しさや生産者さんの声を聴き、その体験をより多くの人に伝えていきたいと感じました。

短い期間ではありましたが、生産者と消費者のつながりや、3つの循環に関してなど、「自分のことだけでなく、他者との関わりあいやバランスをとっていくことで、第一次産業や日本の食をよりよくしていけるのではないか」と考えるきっかけになった、多くの発見があった農業ワーケーションでした。

気になった方はぜひ、のののさんを通じて農業ワーケーションに参加してみてくださいね!

農業ワーケーションを体験したい方はこちら

のののが提供する農業ワーケーションは、午前中は農業。午後からはテレワーク、オンライン授業、観光...など自由な時間を過ごすことができます。

1日3~4時間の農業・漁業・酪農のおてつだいで、受け入れ先が宿泊場所とテレワーク環境、ちょっとした作物のお礼があることも!?

農をもっと身近に、あなただけの農ライフを楽しみたいと思った方はののののHPをチェックしてみてください。

のののHP:https://nononolife.com/
のののInstagram:https://www.instagram.com/nononolife


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