見出し画像

【東北の今を旅する2023】ストーブ列車で元日早々エモさを感じる~青森・五所川原~


青森県五所川原市。津軽半島の中南部にある人口約5万3000人の町。有名なのが立佞武多(たちねぶた)は青森三大ねぶたの一つとして知られている。

そんな町を津軽鉄道というローカル鉄道が走っているのはご存じだろうか。総延長約20キロと短い路線だが、利用客を呼び込もうとあれやこれやの施策を打ち出している。その一つがストーブ列車だ。

毎年冬の時期に走るストーブ列車。昔なつかしい風景を見れるとあって観光客に大人気である。そんな列車に私も乗ることにした。五能線で五所川原駅へ行く。隣にある津軽鉄道の五所川原駅へ。

外見からしてすでにエモいが、駅舎に入ると・・・。


昭和の懐かしい時代。と平成5年生まれのアタクシが感じる中、金木駅までの切符とストーブ列車券を購入し列車に乗り込む。


いろんなかおりが漂う客車へ


1950年代製造の客車はいかにも懐かしい感じ。そんな中に漂う魚臭さ。なぜなら、

客車にあるだるまストーブでスルメを焼いているからである。このストーブ列車のもう一つの魅力と言えば焼きたてのスルメと日本酒がいただけることである。雪景色を眺めながらいただくスルメと日本酒はなんともいえない贅沢さがある。しかし・・・。

この物価高騰のご時世でスルメが800円と高い。ちょっと手が出ないなーと思い、近所のコンビニで買った缶チューハイ(220円)とオーザック(108円)を開ける。


元日の五所川原。あいにくの晴れとなってしまったが、のどかな風景を走る列車はまさしくエモい。

途中で検札が入る。2人組は珍しいなーと思ったがどうやら1人は新人さんとのこと。まだ仕事の手つきが初々しいがそのうち津軽鉄道を担うエースに育っていくんだろう。応援してます。

それにしても・・・。みんなスルメを注文していく。スルメが売れる度にスルメのいい香りが強くなっていく。くぬぬ・・・。


結局買うんかい。アテンダントさんがその場でスルメを焼いてくれる。残ったチューハイと共に、スルメをくちゃくちゃ食べながら列車はあっという間に金木駅へ到着。

「もっと・・・乗ってもよかったかなぁ」と終点まできっぷを買わなかったことを少し後悔しつつ、食べきれなかったスルメを手に折り返しの列車に乗って五所川原へ戻っていった。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?