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カブ夏#5 名古屋→滋賀→大阪 【後編】

前編のあらすじ
なんだかんだ名古屋で充実した時間を過ごせた僕は、次は大阪に向けて出発。途中で立ち寄った養老の滝では美しい自然と、力強い人の技に感動したのでした。

道端のカレー屋さん

養老の滝をゆっくり見ていたら、あっという間にお昼時になってしまいました。ということで僕とカブは一路彦根に向かう途中で、お腹が空いてきました。

山道は多いけど、ここはガードレールがあるから安心

とはいえ山道と民家の間をつづく道が続き、食事どころなど…。
あった。

こ、こここ…
こんなに何もなくって
だだっ広い(失礼)
淡々と道が続いているだけだと思っていたのに。

本格インドスパイスの効いたカレーが食べられちゃいました、めっちゃ美味しい。ご飯の量は大人の男性にはちょっと少なめかも?けど幸せ。

店内には絵やフィギュアなどの展示がされていた

こういう偶然の出会い、自分のカンで見つけた感、開拓している感がカブ旅の醍醐味ですね。近くを通りかかる予定があればぜひ立ち寄ってみてください。

米原市の「笑福」本格インドパキスタンカレーと珈琲のお店
オーナーがシェフから手ほどきを受けた、本場インド・パキスタン仕込みの本格カレーがイチオシメニューです。珈琲も研究を重ねられたこだわりの珈琲を楽しめます。

滋賀県米原市地域情報観光ポータルサイト


縦縞道路の恐怖

お腹もいっぱいになったところで、次に向かおう!

…と気分がいいところにこの縦縞道路がやってくる。滑り止め?の溝にクロスカブのタイヤが絶妙に入り込んでハンドルを持っていかれるので、運転がめっちゃ怖い…!!

縦縞道路、嫌いです!

琵琶湖が見え、その先には城。そして…

もう湖というより海、対岸が見えない。
そう、ついに琵琶湖にやってきました!これまで山道だったので、急に視界がひらけて気持ちいいです。

そういえば。

どうして彦根に行くかって?

それはもちろん「ひこにゃん」に会うため!
けどちびっ子たちがひこにゃんと撮影会していて近づけないっ!

彦根城

ひこにゃんがいるということは、ここは彦根城。
今回はお城に入れるようで、入城するために列に並びます。暑さに負けないよう、水分補給をしながら順番を待ちます。(ひこにゃんも暑かっただろうなぁ)

彦根城の中は急な階段が連続しています。重たい荷物は持って行かない方がいいでしょう。ちっちゃなお子さんを抱っこしながら登り降りするお母さんを見ながら「母は強し…」と思う僕でした。

お城からは琵琶湖が見える

そういえば神社やお寺の「御朱印」ならぬ、お城の「御城印」というものを初めて知りました。(そして買いました)

彦根城博物館

全く予定に入れていなかったのですが、サクッと見れるだろうと思って「彦根城博物館」へ行ってきました。
ところが見どころ満載で、1時間では見切れない。時間が足りない。(僕の旅ではもはやいつものこと)

彦根城博物館では、代々彦根藩主であった井伊家に伝わった、“ほんもの”の美術工芸品や古文書などを収蔵・展示しています。
また、藩の政庁であった表御殿を復元した館内では、能舞台の他にも、江戸時代さながらに再現した藩主の居間や茶室、庭園をご覧いただけます。

彦根城博物館公式WEBサイトより

たくさんの工芸品が展示されているゾーンと、当時の住まいを復元したゾーンがあり、両方をじっくり見ようとすると2時間くらいあった方がいいかもしれません。彦根城も合わせると、半日以上ゆっくりみて回れるボリュームです。

工芸品エリアは撮影禁止だったので、日本庭園エリアの写真だけ。障子窓から見える日本庭園と畳の部屋、緑と澄んだ水にすごく癒されます。

バイバイ彦根城(そしてひこにゃん)

彦根城に到着した時本当に暑くて、先急ぐ気持ちもあってカブに鍵をつけっぱなしにしていたことに、駐車場に戻ってから気づきました。盗難などなくて良かったのですが気をつけないと…。何事もなかったことに感謝。(またねひこにゃん…)

駐車場脇の郵便ポストに彦根城が乗っかってました

夕日と琵琶湖と、すれ違いのあいさつ

養老の滝、彦根城と面白い場所に立ち寄れてご満悦の僕でしたが、空の色は少しずつ夕焼け色に変わっていました。
それもそのはず、時間はもう16時を回っていて、大阪までは100キロ近くを残していました。

「1時間にカブで進める距離はざっと30Km。ここから先休みなく走っても、最速で20時前か。」
そう思いながら、僕とカブは少しずつオレンジに染まる琵琶湖脇の道を南へ進みます。すまん、アクセル全開でいかせてもらうよ!

景色が良いツーリングスポットにはライダーさんが多く、対向車線をすれ違うたびに手を振ってくれたり、うなずいてくれました。なんでしょうね、そんな些細なことがものすごく嬉しい。一人で走ってるんじゃないんだなって思いました。

写真だとわかりにくいけど、手を振ってくれている

その頃の僕は片手走行が怖くて手を振りかえせず、毎回「コクリ」と首を縦に振るのが精一杯でした。

途中で道の駅に立ち寄って休憩とエネルギー補給。
そういえば、クロスカブイエローに乗った人たちがいたな。話しかけられたら楽しかったのかなぁ。

そこからは京都郊外を抜け、大阪方面へ。

もうそこからはあまり記憶がなくて、なんとか大阪のホテルに辿り着いた僕は狭い部屋のベッドにドッと、体を預けたのでした。はぁ〜、走り続けるのって疲れる!

明日は岡山を目指す!

名古屋を出発した僕とカブは、ついに大阪に到着しました。
今日は美しい滝を見たり、スパイシーなカレーを食べたり、ひこにゃんに会えたと思ったら鍵をカブにつけっぱなしにするというポカをしてみたり。カブのゆったりしたスピードに反してあちこち行きたがる僕なので、相変わらずドタバタな旅です。

けれどもまぁ、そんなところも含めて僕らしい、かななんて。

見慣れたナンバープレートの地名はもう全くなくて、ツーリングマップルも関東から中国四国へ切り替え。やっと「遠くに来ている」実感を持ち始めました。

さぁ、今夜もゆっくりやすんで、明日は岡山を目指そう。

グレーのラインは出発前に仮で決めてたルートです

「名古屋→滋賀→大阪」の前編はこちらからどうぞ!

道に迷って出会った踏切。なんか印象深かったので写真を載せてみる。

他のカブ夏はこちらから

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