見出し画像

カブ夏#4 名古屋

名古屋に着いた僕と相棒のクロスカブ。だけどこの旅初めての雨を経験してヘトヘトになり滋賀県まで行くのを諦めて、名古屋に宿を取ることにしました(詳しくは#3へ)。出雲大社はまだ遠いと感じる、そんな4日目のお話です。

朝起きると、青空が見えた

昨日の天気予報だと今日も雨。けど起きてびっくり、青空。これだったら移動できるんじゃない?なんて欲をかく僕がいました。

都会はすごい。ホテルの周りは飲食店だらけ、コンビニもある、何にも不自由しない生活がある。なんかすっごく都会っぽい、なんてことを考えながらコンビニで買ったサンドイッチを食べる朝です。

部屋の移動

同じホテルに2泊、けれど別々に予約を入れてしまったので部屋が変わることになりました。次の部屋の清掃が終わるまで待機ということで、待ち時間は市内観光へレッツゴー。

ただし昼過ぎから天気は下り坂の様子。12時には移動できると言われていたのでちょうどいいや。

コンクリートジャングル

ホテルを出るとすぐ名古屋駅前。久々の大都会。
人はたくさんいるし、大きなビルはあるし、なぜか観覧車まで。みんな歩くの早いなぁ。そしてキャッチに捕まる。うーん、引っかかりやすそうに見えるのかな、僕。

そうそう、昨日は暗くて何も分からず走っていた大通りをきちんとみることができました。なるほど、こんな道を走ってたのか。

歴史感じる観光地、名古屋

市役所が城。

マジっすか。市役所がお城なんですけど!と一人で感動していた。歴史を感じるなぁ。

ザ・カンコウチ!

うわぁ!これぞ観光地、ってやつ見つけた!なんかうれしい。

やってきました、名古屋城

名古屋って言ったら名古屋城かな、なんて捻りもない考え方ですけど、トコトコ歩いて名古屋城までやってきました。1時間くらいで回れるかな?なんて思ったら大間違い。

最大の見どころだと勝手に思っていた名古屋城には入れませんでした。が、案内のおっちゃんによると「お城の中は倉庫で、お殿様がいるところじゃない」「中スカスカでも立派な建物を建てることで、威厳を保つ」なんて聞いて、ちょっと賢くなった気分(きっと勉強したはずなんだけど、社会が苦手な僕なので完全に忘れている)。城の中の床は木の板になっていて、1度だけお殿様が入った時には絨毯のようなものを敷いたらしい。

復元された本丸御殿

御殿の内部は障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られ、江戸時代の先端技術を注いだ近世城郭御殿の最高傑作とたたえられるほどでした。

名古屋城WEBサイトより

お城に隣接する本丸御殿は、2018年に修復が大体完了して一般公開が始まったとのこと。
またまたおっちゃん情報によると「修復師の人が足りなくて、まだ完全に復元できたわけじゃ無い」「当時の方法を忠実に守って復元しているのがスゴイ」「当時は職人がたくさんいたけど、今は少ないからものすごく時間がかかる」「一部の絵が未完成」とのこと。来る度に進化してそう。

御殿の中はエリアが分かれていて、普段利用するするエリアは静かで厳荘な感じなのに対して、来客を招くエリアはこれでもかと煌びやかな装飾がされていました。自分の力を誇示するためらしい。

魂の込められた装飾は、シンプルだけど奥深い。
絵の一つ一つも日本らしい構成で、とても美しい。
そういったものが密集している「権力誇示」のエリアだけを見ていたら「こんなところで生活したら疲れそうだな」なんて思っていたけれど、シンプルな「間」を感じられるエリアもあって納得。どちらも日本的な「間」がうまく空間に落とし込まれていて、解釈の違いでここまで変わることができるのかとか、考えちゃいました。

名古屋城の外周

城の周りには庭園が広がっています。ゆっくり散策するだけでとても気持ちいいです。

雨が降る

思った以上に名古屋城を満喫しちゃったな。

歴史ある場所が好きらしい僕は、結局2時間くらいウロウロしちゃいました。本当はもう少しゆっくりしたかったけれど、部屋移動に間に合うよう、早足でホテルに戻ります。

途中、天気予報の通り雨が降り始めました。折りたたみ傘を持っていたのでよかったのですが、手近なビルの下へ避難する人もたくさん。

そういえば、途中ビル街で見つけたお弁当屋さんの弁当、美味しかったな。

メンテナンス

午後はこの4日間にやり残したことをやろう。
ホテルに帰って部屋を移動し、昼食を済ませた僕は、装備品のメンテナンスをすることにしました。

ヘルメットを分解してみると、シールドと本体の隙間に雨水が残っててびっくり。しっかり拭き取る。小さい虫もいっぱい付いてた…。

シールドのオモテ面には撥水スプレーを塗り込む!
裏面には曇り止めをすり込む!

雨対応の靴は浸水もなく問題なし。ライダージャケットもカッパ着てたので問題なし。リアボックスも浸水なし。走っているだけが旅行じゃないなぁ。

明日からの予定をたてる

ツーリングマップル。これが本当に役に立つ。
白い画用紙の上に何を描いたらいいのか分からない状態の僕に、こっちの方に線を引くといいと教えてくれた最強アイテム。

この先しばらくは細くて険しい山道はなさそう。ルートとしては名古屋から滋賀に行き、京都、大阪、岡山と海沿いを進むのが良さそう。

グレーの線は出発前にざっくり決めていたルート

岡山から島根までの間はどうやっても山を越える必要があり、おそらく険しい道がいくつかありそう。その場所を走るなら夕方や雨天は避けたい。

あと、岡山〜出雲間はガソリンスタンドが少ないという情報もあるので、こまめな給油を忘れないようにしないと。食品を手に入れられる店がが少ない可能性も高いので、非常食も忍ばせよう。

そしてこのルートの通りに進められたら、あと3日で目的の出雲に到着できる。…ほんとかよ、という気持ちと、本当にいけるんだ、という気持ちが半分ずつ。

出発から4日目、1回休みの日に旅の目的地がグッと近くなるのを感じました。

1回休みの図

たまにはこんな日があってもいい。

ホテルにいる時間は長かったかもしれないけれど、心の中で引っかかっていた細かいことをほどく1日にできました。バイクで移動していると1カ所にゆっくり留まれなかったので、逆に「観光したなぁ」という気持ちになれた不思議。

明日は大阪を目指します

今回は出番なしだったけど、明日は大阪目指してクロスカブが大活躍。
京都から西に進めば温泉地があるっぽいのですが、宿は取れないし途中山道を挟むので(しかも位置的に夜間走行になる)、ここは素直に都会を目指そう。都会にはビジネスホテルが多いから、急な宿泊対応がしやすいのだ。

他のカブ夏はこちらからどうぞ


この記事が参加している募集

私の遠征話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?