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どうでもいいこと日記

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記憶の窓

記憶の窓

最初の場所には、もう最初の面影がない。

広場にたくさん繁っていた枇杷の木も、太田のおばちゃんも、長南さんも、優しかった人は皆どこかへいってしまった。

こんなに建物は多く、整然としていたか。駐輪場はひっそりとしていたか。道は滑らかに舗装されていたか。全く記憶がない。懐かしさは全て消えてしまい、そこにあるのはただただ現在の人々の生活の気配である。

磨りガラスの向こうは暗く、人の気配はしない。ただ

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