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手関節をみるポイント

こんばんは、だいじろうです。


今回の#10minutes_Writingは「手関節」をテーマに解説していきたいと思います。


手関節の主な疾患として橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折、TFCC損傷などがあるかと思います。


そういった診断名がついていなかったとしても、手関節の機能不全を有していることで、上肢機能が低下しているケースを多く経験します。


今回は、その手関節をみるポイントについて解説していきます。


手関節をみるポイント

手関節をみる際に、私がいちばん重要視しているのは『尺側支持機構』です。


手関節は構造的には橈骨と手根骨で構成されていますが、尺骨と手根骨では機能的な関節を構成しています。


転倒などで手をついてしまったり、手関節の背屈動作を繰り返すような方の場合、この尺骨と手根骨とで構成される機能的関節の不安定性が生じていることがあります。


この不安定性が『尺側支持機構』の破綻となります。


尺側支持機構の破綻

手関節の尺側支持機構としては、尺骨や三角骨、豆状骨、TFCC、尺側手根屈筋、小指屈筋、小指外転筋などがあります。


なにかしらの原因でこの尺側支持機構が破綻し、手関節尺側の不安定性が生じてきます。


その結果、尺側手根屈筋の機能不全を引き起こし、肘関節の内側不安定性を呈したり、前腕の回外制限を呈したりします。


さらに橈側軸での運動となりやすいため、肩関節内旋や肩甲骨挙上が引き起こされ、肩関節や肩甲帯の機能も低下していきます。


手関節の尺側不安定性によって、さまざまな上肢の機能不全を引き起こすこととなります。


臨床で手関節をみる際には、尺側機能の評価をするようにしてください。


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