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肘をみるポイント

こんばんは、だいじろうです。


今回の#10minutes_Writingのテーマは「肘」です。


私は整形外科で、かつスポーツ領域にも携わっていたので、野球肘、肘MCL損傷などの疾患に対応することも多く、肘関節に介入することは多々ありました。


肘関節疾患に限らず、肩関節疾患においても肘関節への介入が非常に重要になるかと思います。


その解釈について解説していきたいと思います。


肘をみるポイント

肩関節疾患、とくに術後の場合は、アームスリングなどで肘関節を屈曲位に固定することがあります。


その固定によって肘関節伸展制限が起こりえます。


意外と軽視されがちなのですが、肘関節の伸展制限は肩関節機能に対して非常に重要な影響を与えることがあります。


その理由としては、肘関節の伸展制限、つまり屈曲拘縮がある状態で、上肢をフリーにしてしまうと、上肢の重心が前方に変位します。


その重心の変位を代償するために肩関節を伸展位に保持するようになるため、肩甲上腕関節の前面に伸張ストレスが加わり続けることとなり、FHHを引き起こすこととなります。


また、重心の変位を代償しなかったとしても上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋が持続的に収縮してしまうこととなるため、肘だけでなく肩関節や前腕部の機能にも影響を及ぼすこととなります。


ですので、どの疾患においても上肢をフリーで使っていくためには、肘関節伸展可動性を獲得しておくことが非常に重要となります。


ただし、その肘関節伸展可動性は可動域を獲得すれば良いというものではなく、機能的な可動域(=可動性)を獲得する必要があります。


その機能的な可動域については前腕の動きも関係してきますので、明日の記事で合わせて解説していきたいと思います。


以上が肘をみるポイントとなります。


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