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クリスマスイブに予定がない僕を好きでいてたひとは今をときめくアイドルです


ときは12月24日

〇:はぁ...俺のクリスマスどこいったー!!

△:うるさいぞー はやく終わらせねぇと帰れねーぞ

〇:まぁ予定もないし彼女もいないから最悪いいんだけどね

△:だとしても早く帰れることに越したことねぇだろ

〇:たしかにそうだな。終わらせるか

△:おー




ー2時間後ー

?:〇〇君ちょっといいかね?

〇:しゃ...社長!!

〇:どうされたんですか?

社長:うむ。うちの会社に大きな仕事が入った

△:どこの会社ですか?

社長:乃木坂関連だよ

〇:乃木坂ですか!!

社長:そうだ。この仕事が上手くいけば我々の会社もより名を広めることができる

〇:それはいいですね

社長:しかし条件があるんだ

〇:はい...?

△:条件...?

社長:その条件が僕としては謎なんだよ

〇:どんな条件なんですか?

社長:うむ。条件とはつまり〇〇君を1日かしてほしいとのことだった

〇:え、僕!?

△:〇〇どれだけ徳を積んだんだよ

〇:徳なんて積んでないよ

社長:それで我が社としては〇〇君を乃木坂さんにかしたいのだがいいかね?

〇:もちろんいいですよ

社長:よかった

△:ズルいぞ〜仕事まだ残ってんのに

社長:大丈夫だ

△:え?(ボーナス入るのかな?

社長:私が〇〇君の分の仕事をする。

〇:!!!

社長:〇〇君のデスクでね

△:は、はい.....(ふざけんじゃねぇバカやろう!

〇:(△△ドンマイ笑

社長それじゃあ〇〇君行ってきなさい

〇:はい!




それから地図をみながら事務所に到着


〇:すいません××会社の〇〇といいます。

受付:〇〇さんですね。奥のレッスン室にお入りください

〇:レッスン室ですか!?

受付:はい

〇:(応接室とかじゃないんだ




そしてレッスン室の扉の前にたち

〇:(このドア開けるのすんげぇ怖いんだけど


そう思ってなかなか扉を開けれないでいると


?:あれ?君が〇〇君かな?

〇:はい。××会社の〇〇です

?:僕は今野といいます

今野:とりあえず中に入ろうか

〇:はい


こうして恐る恐る中に入ると


?:〇〇ー!!

〇:え.....?

?:久しぶりー


そういって〇〇に抱きつく??


〇:久しぶりだね美月

美月:もう会えないと思ってた


〇:俺もだよ

?:美月さんこの方誰ですか?


美月:かっきーこの人はねぇ...夫!

遥香:え!美月さん結婚してるんですか!

〇:嘘をつくなバカ美月

美月:え〜じゃあ彼氏?

〇:恋愛禁止ほとんど禁止だろ

美月:じゃあ〇〇はなんなのよ!

〇:高校の頃の友達だろ

?:おふたりは同級生なんですか?


美月:そうだよさくら

遥香:いいな〜美月さんと同級生って

さくら:だね〜

?:だれ〜このイケメンくん!


美月:へへん! 私の彼氏だよ蓮加

蓮加:ずるいーー

蓮加:れんも彼氏ほしい

〇:だから俺彼氏じゃないってば

蓮加:!!!

蓮加:ってことはまだ誰のものでもないねー

美月:れんか〜!とったら怒るからね

蓮加:どうしよっかな〜笑

美月:コラー!

〇:そういえば俺ってなんで呼ばれたの?

美月:え?なんにも聞いてないの?

〇:うん。

?:あ!〇〇さん来てくれたんですね!

〇:え......はい (この人だれ?

?:初めまして乃木坂46の井上 和です


〇:初めまして。珍しい名前ですね

和:そうなんです笑

美月:今回は和ちゃんが提案してくれたことをするの

〇:へ〜何するの?

美月:それは和ちゃんから

和:はい!

和:私が提案したのは......美月さんに休んでもらおう大作戦です!

全員:おー

美月:というわけで〇〇を呼んでもらったわけ

〇:『休んでもらおう』なのになんで俺?

美月:休むついでに久しぶりに会ってみたいな〜って思って

〇:まぁたしかに俺も会いたかった

美月:両思いじゃん!


〇:そうだね〜

美月:なんでそこ冷たいの!

〇:いいじゃんべつに

美月:ひどいなー

美月:まぁとにかく〇〇に会いたくて

美月:それで〇〇を探してもらうことにしたの

〇:よくみつけたね

和:色んなお偉いさんのツテを使いました

〇:恐るべき人だ

和:へへ


美月:ということだから今から行くよ

〇:どこに?

美月:美月ちゃんが休める場所

〇:俺は全然いいんだけど美月は大丈夫なの?

美月:どういうこと?

〇:『一般男性と交際!』みたいな感じで週刊誌とかに撮られたら大変なことになるし

今野:大丈夫。今回思いっきり休めるように記事を書かない契約を結んでるよ

〇:そうなんですね(そんな契約あんの!?

美月:だから行こ!

〇:うん



そして初めにむかった先は


美月:やっぱり公園だよね


当たり前のように言う美月

〇:やっぱり美月ってバカだよな

美月:なっ..バカじゃないし!

〇:この時期に公園いくやつなんてどう考えても正常じゃないだろ

美月:いいじゃん いいじゃん

美月:それにこの公園覚えてないの?

〇:覚えてるよ。美月が高校の頃ずっときてた公園だろ?

美月:そう!だからきたの

美月:最初に登り棒しよ

〇:冷たすぎて触れないって笑

美月:はいはい

美月:遅い方は罰ゲームね

〇:(美月が考える罰ゲームなんて怖すぎる......いくか


覚悟を決めのぼり始める〇〇


〇:つめたっ...

美月:そうかな〜?


〇:なんでそのほっそい腕で登れるんだよ

美月:女には秘めてるパワーがあるからね

〇:発揮するの絶対今じゃないと思うんだけど

美月:うるさい!美月ちゃんが勝っちゃうぞ〜

〇:負けるわけねぇだろ!


そして決着がつき...

〇:危ねぇ...負けるとこだった

美月:くそー!なんで〇〇なんかに負けるの!

〇:貧弱美月だね

美月:キー!ムカつく

〇:そもそも美月俺に勝ったことないじゃん

美月:たしかにそうだ...

〇:高校のときから変わんないよな

〇:俺じゃないやつに挑めばいいのに笑

美月:高校のときの私のこと知ってるくせにそれいう?


〇:いや〜美月がクラスでいじめられてたなんて知らないな〜

美月:知ってるじゃん!

〇:笑笑

美月:はぁ...こんなのが私のヒーローなんて信じられない

〇:えっ俺ってヒーローなの!?

美月:当たり前でしょ!

美月:クラスのみんなでいじめてるのに1人だけ「やめなよ」っていって私のこと守ってくれたじゃん

〇:たしかに助けはしたけど......ヒーローだったとは笑

美月:でもなんで私なんかの味方になったの?

〇:え?どういうこと?

美月:だって私の味方しない方が〇〇からしたら嫌われないし安全じゃん

〇:残念なことにいじめることが楽しいっていう感性を俺が持ち合わせてなかったからね笑

〇:それにみんなに紛れるより異論放った方がカッコよくない?笑

美月:それがかっこいいと思ってるのは不良か小学生だけだよ

〇:俺小学生だったのか〜笑

美月:でもあのときの〇〇カッコよかったな〜

〇:今は?

美月:頼りがいのありそうなおじさん笑

〇:誰がおじさんだ!

美月:だってそうじゃん笑


〇:同級生だからそれだと美月はおばあちゃんだよ?

美月:私は永遠の18歳!

〇:制服はキツいんじゃない?笑

美月:なっ失礼な

〇:でも助けた相手がアイドルになるとは思わなかったな

美月:助けてもらってなかったらなってなかったよ

〇:でもな〜今の美月も相当悩んでるイメージだよ?

美月:え...なんでバレてんの?

〇:やっぱりか笑

〇:美月は演技がド下手くそだからね

美月:一応ドラマとかもいっぱいでてるんだけど...?

〇:そうじゃなくて隠すのが下手って意味だよ

〇:何に悩んでるの?

美月:ドラマのことだよ

〇:あ〜ドラマか。なんで悩むの? (光栄なことじゃないの...かな

美月:私ってアイドルじゃん?

〇:うん

美月:それにしてはドラマに力入れすぎてる気がするんだよね

〇:それでなんで悩むの?

美月:アイドルだよ?ドラマに力入れるアイドルなんて変じゃん


〇:俺はいいと思うけどな

美月:なんで?

〇:だって出ればでるほど興味を持ってくれる視聴者がいるでしょ?

〇:そしたらそのうち美月のこと調べだして結果的に乃木坂にいきつくと思うんだよね

美月:その考えもあるんだ...

美月:でも踊らないとやっぱり

〇:広報担当だと思えばいいんじゃない?

美月:広報?

〇:そう。ドラマにでることは乃木坂を知ってもらうための広報活動!

〇:そう思えばいいんじゃない?

美月:広報か!それならいいかも

〇:相変わらず簡単なやつだな笑

美月:これでも悩んでたんですけど?

〇:美月の脳にはむずかしすぎる問題だったか...笑

美月:むかつくぅ!!


そして手は冷たいもののブランコなどで少し遊び

〇:いい加減あったかいとこ行きたい...

美月:へぼだなー


〇:美月の感覚がおかしいだけだろ

美月:そうなのかな笑

美月:じゃああったかい所ってことで私の家くる?

〇:いいの?

美月:いいよ。お...お家に忘れ物したし...

〇:本当は...?

美月:私も寒い

〇:意味わからん痩せ我慢だ笑







〇:この部屋めちゃくちゃ広いっ

美月:そうかな〜?

〇:感覚バグってんな

美月:そう?

〇:やっぱお金持ちは違うな〜

美月:なんかその言い方すっごい嫌なんだけど

〇:そっか笑



美月:今日って何の日か知ってる?


〇:クリスマスイブでしょ?

美月:そのとーり

美月:てことで映画みたいんだよね

〇:なに観るの?

美月:チョコレート工場

〇:クリスマス関係ないじゃん笑

美月:嘘うそ..笑

美月:クリスマスキャロルって映画みたいの

〇:あれだいぶ古くない?

美月:いいの!キャロルって方はわかんないけどクリスマスってタイトルに入ってるし


〇:もしかしてキャロル知らないの?

美月:よく知らないけどたぶん人でしょ?

〇:歌だよ...

美月:あはは ぜ〜んぜん知らなかった笑

〇:(この調子で大丈夫かな...



そして映画を見終わるころには


美月:この映画すっごい好き!

〇:不朽の名作っていわれる作品だからね

美月:たまには映画みるのもいいな〜

〇:息抜きも大事だからね

美月:でもおかしいな......この映画みたらクリスマスっぽい雰囲気がでるってGoogleに書いてあったはずなのに......

〇:それカップルと夫婦の話だろ

美月:そういうことか

〇:てか美月はクリスマスの雰囲気を出したかったの?

美月:そりゃクリスマスだからね

美月:男が家にいることも普段だとないし

〇:へ〜雰囲気だして何したいの?

美月:何したいってわけじゃないんだけど雰囲気だしてみたいじゃん!

美月:ドラマみたいなあの雰囲気!


〇:まぁ言わんとすることは分かったよ笑

美月:じゃあ何とかしてよ!なんでもしていいから

〇:ん〜じゃあやってみるか

美月:なにするの?

〇:後ろ向いて

美月:え...うん


それから3分ほど待たされ


美月:まだー?

〇:もういいよー


後ろを振り向くと


美月:なにそれ!


〇〇の手には1つの箱があった

〇:クリスマスプレゼントだよ

美月:やった!

〇:あんまり期待しないでね笑

美月:いや〜〇〇のことだから期待するよ!

〇:やめてくれ笑



紐を解き箱を開けると

美月:クリスタルボールだ!

美月:さすが〇〇シャレてるね

〇:どこがシャレてるんだよ笑

美月:でもいつ買ったの?

美月:私に会うの伝えられたの今日でしょ?

〇:美月の事務所行く前に買っといたんだよ

美月:やっぱやることが普通の男と違う!


美月:さすがだね笑

〇:そしてこれはたまたまなんだけどクリスタルボールに入ってる水晶には精神を安定させる効果もあるんだよ

美月:本当にたまたま?

〇:なんでこんなときだけ感がいいんだよ

美月:じゃあたまたまじゃないんだ笑

〇:テレビにでる美月みて悩んでそうだな〜と思ってどうせなら水晶買おうと思った

美月:〇〇ホント優しいよ

そういって少し目が潤む美月


〇:なんでこんなんで泣きそうなんだよ笑

美月:だって悩んでることとかメンバーには言いずらくて共感してくれる人いなかったんだもんグスッ


〇:そういうことか。俺なんかでよければいくらでも聞くよ

〇:美月のこと好きだしね

美月:え...今なんて?

〇:俺なんかでよければいくらでも聞くよ

美月:そのあと!

〇:美月のこと好きだしね

美月: ……私のこと好きなの?

〇:そりゃそうだよ。じゃなきゃアイドルファンでもないのに美月がでてるドラマ全部観るなんてことしないよ笑

美月:私も〇〇のこと好き

美月:だから待っててよ

〇:俺はいくらでも待つよ

〇:何回クリスマスがきてもね

美月:絶対だからね!嘘だったらサンタさんが怒るからね!

〇:そこは美月が怒るんじゃないんだ笑

美月:美月ちゃんは怒るじゃすまないかも...笑


〇:こわっ 笑ってるのがよけい怖いんだけど

美月:嘘ついたら覚悟してよねっ

〇:美月と幸せになりたいんだから嘘はつかないよ

美月:やった!





ー7年後ー


〇:メリークリスマース

美月:ちゃんと来てくれたんだね


〇:嘘はつかないって言ったでしょ?

美月:そうだったね

美月:あのとき好きっていってくれたよね?

〇:もちろん言ったよ

〇:だからその...ちょっと早いかもしれないけど


そうして〇〇の手から出てきたのは小さい箱(リングケース)があった

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