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久しぶりに会った〇〇と再婚することになりました .16

今日のさくらはすごくご機嫌だ



さくら:パパ!パパ! はやくいこ!


〇:わかったから早く服着な...笑

さくら:わかった!

美月:起きてからずっとこの調子だよね...笑

〇:誰かさんに似て無邪気で好奇心旺盛だよな

美月:その誰かさんはすっごく可愛くて信じられないくらい優しい美月ちゃんのこと?

〇:そんな美月ちゃん見たことないよ?

美月:なんか言った? ギロッ

〇:ほら、そんな目する奴のどこが信じられないくらい優しいんだ?

美月:もう!罠にハメやがったなぁ!

〇:別に狙ってねぇよ

美月:いつになっても〇〇に勝てない....

〇:勝てないんじゃなくて美月が自分で落とし穴作って自分で落ちちゃうだけじゃん...笑

美月:美月ちゃんはそんなにドジじゃありませーん!


〇:よし、さくらは服着たみたいだし行こうか

さくら:うん!

美月:無視するなー!!

さくら:ママそんなにわるいことばつかっちゃだめだよ?

美月:あっ....

〇:保育園児に怒られてやんの...笑

美月:きぃぃ.....悔しい

〇:早く美月も洋服着な? さくらが怒っちゃうよ?笑

美月:分かったよ....





それから3人とも着替えの準備を行い....



〇:よし、行くか!

さくら:おーー!!







と、元気満々のさくらだったが....



さくら:パパまだ〜?

〇:まだあと1時間くらいかかるよ

さくら:なが〜い


美月:子供にとって1時間半も車に乗るのはキツいよね

さくら:すぐつくとおもった....

〇:寝るなり何なりして過ごしな...笑

さくら:え〜

〇:え〜じゃないの!

さくら:はーい

美月:(〇〇....さくらの扱い方が上手くなってる







それから何とかさくらのご機嫌をとりながら目的地へ着くと



さくら:こいのぼりだ〜!

〇:やっぱ鯉のぼりってデカいよな

美月:私2人分くらいの長さあるよね

〇:たしかにこれはそれくらいあるかも笑

さくら:あのピンクのやつかわいい〜!



さくらのいう「ピンクのやつ」とは、普通の鯉のぼりと違い少しデコレーションが施されている鯉のぼりだった




〇:やっぱり女の子ってこういうの好きなんだな

さくら:すきー!

美月:さくらは特に女の子っぽいからね

さくら:へへ

〇:こんなに可愛くて性格も女の子感満載で言う事なしだな!

美月:〇〇....親バカが出てるよ


〇:あっ....俺はおれで単純な男感満載かも...

美月:「かも」じゃなくて、合ってるよ

〇:やっぱりか....

さくら:パパ〜こいのぼりさんとしゃしんとってー!

〇:おう!わかった!




それからフレームを調整し....


〇:はいチーズ!


パシャッ


〇:よし、撮れた

美月:〇〇....?

〇:ん?

美月:撮った写真ちょっとみせて

〇:はいよぉ



そして美月に撮れた写真を見せると....



美月:うん。これはもう親バカじゃなくてバカだね

〇:なっ! 急にチクチク言葉!

美月:なんで鯉のぼりと写真撮ってって言ってんのにさくらのドアップなわけ?


〇:あっ...

美月:背景もほとんど入ってないから外ってことしか分からないじゃん!

〇:こ、これは.... (やべ、俺マジの親バカじゃん

〇:つ、つぎはちゃんと撮るから!

美月:私が撮らなくて大丈夫?

〇:大丈夫!

美月:ほんとかなぁ



〇:さくらー!

〇:はいチーズ!


パシャッ




〇:これでどうよ

美月:お、これだとちゃんと鯉のぼりも映ってていいね

さくら:みせて〜!

〇:これだよ〜



こうしてさくらに見せると



さくら:さくだけじゃなくてパパとママともおしゃしんとりたい!

美月:それいいね!

〇:えっ...でも自撮り棒も無いのにどうやって撮るの?

美月:ん〜まぁ〇〇が腕をギューンって伸ばせばいける!

〇:俺のことルフィかなんかと勘違いしてない?

美月:大丈夫 大丈夫!ルフィみたいに若くないから....笑


〇:傷つくからやめてくれ....

さくら:パパとろうよー!

〇:あ〜そうだったね、とりあえず出来る限り腕伸ばすからとりあえず2人ともくっついて!

さ美:はーい!


そうして近づくと思いっきり腕をのばし....

〇:ふ、2人とも入ってる?

さくら:うん!

美月:入ってるよ〜


〇:よし、それじゃあ......


     
                      『はいチーズ!』



パシャッ✨️



〇:ふぅ....腕もげるかと思った

美月:〇〇みて!すっごい良い写真だよ!

〇:お、それは良かった

美月:これは現像して写真にするの確定だね

〇:そうだな



そして少しボーッとしていると


さくら:ママ....おかしたべたい

美月:え〜今日は何も持ってきてないよ


さくら:え〜!?

美月:あ、でもここら辺ならさくらが好きそうな良いとこあるかも!

さくら:??

〇:あ〜たしかにここら辺なら “ 団子屋 “ もあるかもな

さくら:おだんご!!

〇:食べたい?

さくら:うん!

〇:よし、じゃあ車に乗って団子屋さん探すか!

さくら:おー!!





こうして団子屋さんを探そうと車に乗り5分ほど経つと....



〇:あ、もうあった

さくら:やった!みたらし!

美月:やっぱみたらし以外に迷いなしなのね

さくら:みたらしだいすき!

〇:とりあえずじゃあみたらし団子買ってくるわ

美月:よろしく!





それから〇〇は団子を買いに行き



〇:お待たせ!

さくら:みたらし!

〇:はいはい...笑   これ食べて1回静かにしな


そういってさくらに団子を渡す


さくら:やった!いただきます!



パクッ  パクッ


さくら:うまっ!


〇:やっぱり「うまっ」か...笑

さくら:でもパパのみたらしとちがーう

〇:まぁお店のやつはプロが作ってるからね

〇:(なんならすごい老舗っぽかったし

美月:それじゃあ私も1つ食べよ〜


アムッ


美月:ん〜こっちの方が醤油が濃いね

〇:こっちの方が砂糖少なくて大人向けって感じだね

美月:だね

さくら:パパ!こんどこのみたらしつくって!

〇:さ、さすがにこれは無理かな...笑

美月:創業から90年経ってるんだって

〇:足元にも及ばない物しか作れんな...笑

さくら:パパのみたらしもおいしいよ!

〇:ありがとな




それから団子を食べお腹も落ち着いたのかさくらは眠ってしまった





〇:今日は楽しかったな

美月:久しぶりのお出かけだったしね


〇:だな

美月:あと、帰りも運転してくれてありがとね

〇:いいよ。楽しいし

〇:あ、左に曲がるから気をつけろよ〜

美月:ふふ。そういうとこ大好き




そうして左カーブをいい訳にして〇〇の頬にキスする美月でした


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