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WALL SHAREで目指すミューラル(壁画)で彩る世界

皆さんはじめまして!
WALL SHARE株式会社CEOの川添と申します。
僕たちは大阪をベースにミューラル(壁画)を中心にサービス展開をしているアート系のスタートアップです。
そもそも『ミューラルとは?』の観点もご紹介しつつ、僕らが目指す世界観を書いていきたいと思います。お読みいただけると嬉しいです!

目次


目指す世界

早速ですがWALL SHAREが目指す世界は『日本のまちそのものをミューラルで圧倒的に彩ること』です。
その結果、子ども〜大人まで誰もが気軽にアートに触れることができる。
そんな世界を目指しています。

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(Mural by KAC/神戸ミューラルアートプロジェクト)

"皆さんにとってアートはどういった存在でしょうか?"

よく耳にする声は『難しそう』『よく分からない』『高いもの』などで、どこか遠い存在という思いが先行していると感じています。事実世界のアート市場に対して日本は数%の市場で留まっている状況。
その状況の中で今すぐに『アートを買ってみよう』『美術館に行ってみよう』などのアクションは起きにくいと考えます。
アートを買ったり、美術館に行けばそれでよしというわけではありませんが、一つの指標だと思うのでデータを引用させていただきます。

美術館への訪問者数の同行を見ると、年々訪問者数は増えているものの"ほとんど行ったことがないが62.8%"になります。

人々のミュージアムの訪問状況を示したものが図表・23 である。37.2%の方々は過去 1 年間に 1 回以上ミュージアムに訪問している。そのほとんどは 1~2 回の訪問(27.7%)であり、月に 1 回以上訪問する方は少数(1.5%)である。


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(出所)
「日本のアート産業に関する市場調査 2018」(一社)アート東京・(一社)芸術と創造)https://art-tokyo.jp/press/135/pdf /P19

下記の記事も日本のアートの現在地が分かりやすく書かれているので、お時間があればお読みください。

世界一美術展が好きな日本人、アート市場1%未満のなぜ
日本経済新聞/2021年6月26日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1928A0Z10C21A6000000/?unlock=1

ビジネスパーソンの方は、ビジネスにおけるアートの在り方に対しての注目が増えていることもあり、感度高くチェックされている方も多いと思います。
ただやはり僕たちにとってのアートは、富裕層や感度が高い方だけが楽しむものではなく”子ども〜大人まで誰もが気軽に楽しめること”が重要で、それができていない日本は大きな社会課題を持っている...と強く思います。

子どもの頃はきっと誰もが色鉛筆やクレヨンでラクガキをして楽しんでいたアート。
まちに溢れるミューラルを見て感じて、その機会をキッカケとして『改めてアートっていいな!』と思ってくれる人を増やしていきます。


なぜミューラルアートなのか?

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(道頓堀アートストリートにて)

『なぜミューラル?』の前に、まず『ミューラルとは?』少しに触れます。
明確な定義はありませんが、ここでは合法的な壁画と解釈をしたいと思います。
類似として『ストリートアート/Street art』や『グラフィティ/Graffiti』などがあり、特に日本では混在されがちです。
おそらく世間でイメージがしやすいのはバンクシーで『壁に絵を描けばグラフィティ』そう思われている方々も多いのではないでしょうか。
少なくともミューラルとグラフィティは分けて考える必要があると考えております。
(カルチャー目線の話も交え。長くなるので別記事に記載しました!ご興味がある方はリンク先でご一読ください!)

ミューラルの解釈

ではなぜミューラルなのか?その理由は3つ

①自身の体験
自分自身ストリートのカルチャーを10代から趣味として追いかけてきており、グラフィティやミューラルに心踊らされて影響を受けた人間です。初動はシンプルに自分が心を揺さぶられたカルチャーを広めたいからでした。
日本ではネガティブなイメージが先行することが多いですが、世界各所で熱狂を生んでいる。
そして日本人も海外に行けばこれらのアートを背景に写真を撮って楽しむなどのアクションを起こします。
他の理由もありますが、ミューラルに潜在的な熱狂ニーズを感じました。

②アートへの入り口に相応わしい
日本にもアートの領域で活躍されている企業はたくさんあります。どの企業さんのビジョンやソリューションも素敵で、大好きです。
その中、WALL SHAREとして担っていきたいのは『アートへの入り口』で、ミューラルにその可能性を感じています。
その可能性の要素としては『大胆さ&シンプルさ』です。
まちの中に大きくてインパクトのあるアートがあれば、シンプルに楽しめる人が増えると思っていて、美術館に行かない人が大半を占める中、パブリックなミューラルは良くも悪くも半ば強制的にアートに触れることができる。
その先に別のアートなアクションが生まれてもいいし、ミューラルにどハマりする人が増えると嬉しいです。

③壁画に拘りをもったアーティストの存在
様々なプロジェクトをアーティストとご一緒する中で感じるのは『壁に描く』ことへの拘りや想いです。
公共の壁を大胆に描き変えるミューラルはただ自分の表現をするだけではつとまらず、その空間に存在することを加味して絵を落とし込んでいきます。
それは一方的な発信ではなく、ミューラルならではそのまちや空間と共存を果たすアートです。
また壁画ならではのペンキやスプレーワークは圧巻で、見る人を魅了します。(毎日差し入れを持ってきてくれるおばあちゃんも現れますw)
それを実践し続けるアーティストのエネルギーが凄まじく、きっとこの先も色々なまちでエネルギーを届け続けると確信をしています。

記事:石巻仮設住宅グラフィティアートプロジェクト報告書
(引用元:The Japan Foundation)
巨匠TITI FREAK氏が東北大震災の際に実施したプロジェクトです。とても素敵なプロジェクトですのでよければ是非。

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(Mural by HITOTZUKI/神戸ミューラルアートプロジェクト)

私事ですが、3歳の息子がおりミューラルの現場に連れていくことが多々あります。パブリックな空間で楽しみながらアートを描く現場に触れることができつつ、アーティストともコミュニケーションをとれるってめっちゃ良くないですか?
アートが身近にある子どもたちが大人になった時こそ、日本におけるアートのポジションが変わる気がします。

WALL SHAREがやっていること(ソリューション)

ソリューションを書く前に関わって下さっているプレイヤーをご紹介します。
⚫︎アーティスト:ミューラルを主とするアーティスト
⚫︎壁主:空いている壁(空き壁)を所有する不動産オーナーや管理会社
⚫︎企業・行政:ミューラルを活用したプロジェクトを実施するクライアント

プロジェクトに応じて関わるプレイヤーは変動しますが、実際のアクションとしてミューラルを活用したまちづくりや企業やサービスのプロモーション、またオフィスや店舗へアートを描くケースもあります。

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(Mural by TITI FREAK/神戸ミューラルアートプロジェクト)

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(スポンサー:CHILL OUT / Art by PHIL,FATE in渋谷)

プロモーションの際には、壁を提供してくださった方にも賃料をお支払いすることができ、長年使っていなかった空き壁から新しい価値を生み出すこともできます。
空き地を駐車場として貸し出す感覚で、壁面でもできるイメージです。結果、アートでまちを彩る一役もになっており、関わる方々にとってwinになるスキームをつくっています。
その他まちをステージにしたプロジェクトも実施していきます。

淀壁】BAKIBAKIさんとタッグを組んだプロジェクト第二弾で、淀川区に5つの壁画を描くプロジェクト。

これら以外にも様々な業種の企業さんとの企画を練っておりますので、楽しみにしていただけると嬉しいです!

ビジネス×アートへのスタンス

さて、ソリューションの一部にあるプロモーション。
プロモーション(広告)にアートを掛け合わせると『アートじゃないだろ』ってお声もいただくと思います。
確かにただただスポンサー企業の言われた通りに描くだけだとアートというには程遠い存在になると考えます。
その中で大切にしていることは以下です。↓

①各アーティストのスタンスやスタイル、考えへのリスペクトと尊重
②アートに挑戦する企業の伝えたいメッセージの最大化
③そのまちに相応しいミューラルとは?の探求

私たちは広告という言葉を一括りで、アートに交わることへのYesかNoを定義づけることは難しいと考えており、上記のスタンスをベースにプロジェクトごとにディレクションをさせていただいています。
その結果、アートを活用する企業が中途半端な活用ではない、カルチャーに沿ったアートとのコラボレーションができ、アーティストにとっても公共の場での創作が可能に、そしてまちがミューラルで彩られて、制作のプロセスから人々が楽しみことができます。


ニューヨークは2021年の5月に素晴らしい&大規模な文化施策を発足しました。パブリックアートの制作に27億円を支援する内容です。(50万円/1アーティストあたり)
そこには壁画制作も含まれており、企業に描ける壁の準備も促すほどです。
極端な比較ですが、パブリックアートへの熱量が超高めです。
比べて日本のアートの施策は単発な施策が多く、継続性を保てない理由の一つに資金があると考えます。
(クラファンで募って、素晴らしいアート企画をしたのに、その年だけ...って、凄く寂しいな〜と。)

そこでWALL SHAREは企業と連携をしながらビジネスの要素も交えながら、まちにアートを増やし続けることを目指し、連続的にアーティストが活躍できる場を創っていきます。
勿論、一方的なアートの増加ではなく、そのまちに寄り添った展開を目指していきます。
しかし、まだまだ道半ば。ご迷惑もおかけする場面も多々ありますが、チーム一同成長しながら、お届けできる価値を大きくしていきます。

さいごに
ここまでお読みいただけた方、本当にありがとうございますm(_ _)m
色々と書きましたが、最後にシンプルに伝えたいこととして
『アートがあるまちの方が楽しくないですか?🎨』です!

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(Mural by BAKIBAKI/淀川ウォールアートプロジェクト)

まずは日本でも『アートって楽しいなぁー!』と、
この感情を持っていただく為、一生を懸けて取り組んでいきます!

そしてアーティストやカルチャーへのリスペクトと愛が溢れ、アートを大事にするカルチャーの土台づくりの一役を担えるよう頑張ります!
ミューラルの展開に興味がある企業や行政さん、壁提供が可能な壁主さんは是非ご連絡を下さいませ!
たくさんのアーティストさんとご一緒できることを楽しみにしています。

Innovation from the Wall!! ありがとうございました!

(備考)
・記事上ではアーティストさんの敬称は略しております。

WALL SHARE inc. コーポレートサイト



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