春を愛する人

GRAYの「春を愛する人」という曲が好きな田通です。

冬は寒いのでどうしても体が硬くなり力も入ってしまいますよね。おそらく私だけではないと思います。活動量も落ちますし気持ちも沈みがちになる。私もそうなんですよ。冬は苦手なんですよね。

というわけでこの時期は体が硬くなるので言葉が出にくく、吃音の私にとっては鬼門であります。家もあばら家なので隙間風が入ってきてとても寒く、歳を重ねるにつれてこの冬を越せるだろうかと不安になるくらいです。今でもこんな感じですから年金をもらうようになるころまで生きていられるかどうか(笑)。

言葉の出が悪いのはわかっているのでこの時期をどう過ごすかが毎年課題です。朝礼での司会やら社是の唱和などもうまったく言葉が出ないし、家族との会話もなかなかできませんし。そして一番いけないのが自分を卑下してしまうこと。自己肯定感が低いのはわかっているのですが、もう否定までいきそうなことがあります。自分を愛するようにしないといけないのはわかっているのですが。でも以前よりはマシにはなってきたんですけどね。でもなかなかこの思考のクセは抜けません。

昨年までは努めて外に出ることを心掛け、いろいろなものに触れることによって気分転換することにしていましたが、昨年からのコロナ禍で自由に動けず私もその影響を受けこの冬は近年では言葉の出は最悪でした。もう嵐が過ぎ去るのを体を伏せてじっと耐えるって感じですね。それでも時間は皆に平等です。2月も今日で終わり明日から3月。春に向かうわけです、確実に。三寒四温を繰り返しながら。

振り返って考えると吃音もよくなったり悪くなったりしています。波があるんですよね。確かに悪くなると目の前が真っ暗になりますが、それはいつかは晴れるはず。季節が確実にやってくるように。雨雲が通り過ぎるように。ですからどのようにして悪化する時期を耐えるかが大切だと思います。

私はじっと耐えることで悪化する時期を過ごすようになりましたが、サンドバックのようにボコボコにされても耐えることで結果的に強くなれた気がしています。でも人によってその感じ方は様々ですからオススメはしません。キツかったら助けを呼べるような術を準備しておくことも必要だと思います。もちろん周囲の方も。

我慢はある程度必要ですが、いき過ぎた我慢はよくない。ですからヤバいなと思ったら我慢するのは止めましょう。吃音がひどくなったら、避難場所を用意しておきましょう。なんでもいいんですよ。人それぞれですから。ちなみに私は今吃音で苦労している方の避難場所になるべく、苦労している方の話を努めて聞くような活動をしています。それで吃音が少しでも軽くなれば私も嬉しいですしね。

生きていくことは愛すること愛されること。「春を愛する人」の最後の歌詞です。今は言葉が出にくくてもよくなる時は絶対にやってきます。それまで自分を愛すること。私も改めてこの言葉を噛み締めています。

お読みいただきありがとうございました。

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