面接経験たった2回でも大手SIerから内定もらった話
~本記事の対象者~
・面接経験が少なく対策の仕方が分からない人
・1次・2次面接などは通るが、最終面接が通らない人
・大事な面接まで時間がない人
~本記事で学べること~
・面接の場数を踏む前に、まずやるべき対策方法
・1人で行うことができる、効率の良い面接対策方法
・面接経験が少なくても面接を通過するためのTips
本記事は、インターン経由の早期選考の最終面接への対策で自分が行ったことを書いた内容となっております。
面接経験が少なくて、これから始まる本選考に不安に感じている就活生に特に読んでほしい記事となっています。
反感を買うような題名で大変恐縮ですが、SIer業界だけでなく志望業界関係なく参考になるような内容となっておりますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。
※記事の内容を参考にすれば必ず内定、というものではありませんのでご注意ください
自己紹介
学歴:国立大学
学科:情報系
学チカ:学園祭実行委員、学業
資格:基本情報技術者
インターン:夏にSIer複数days 3社
面接経験:サマーインターンの選考で2回のみ
「どうしてこんなに面接経験回数が少ないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は、大学3年生の4月時点では大学院に進学することを考えていたため、今年の就活は業界研究や企業研究、就活慣れをするために行ったからです。そのため、そこまで多くの企業のサマーインターンシップを応募したわけではないので、面接経験がこのように少なくなっています。
内定までの経緯
私は、SIer業界の企業のサマーインターンに3社ほど参加しました。運よくそのうちの1社から早期の案内をいただき、面接をして内定を戴いたという運びになっています。
最終面接までのフローは下図のようになっています。
ESの案内の時点では、案内のイベント名が濁されていたため、最終面接だとは知らなかったので(そもそも選考だと思っていなかったです😅)、ES提出後も面接対策を一切していませんでした。
ESを提出してしばらくすると、面接の案内+日程選択が来て初めて最終面接だということを知りました。これがなんと、面接の3日前です。
このような状況から、丸2日使って対策を行いました。
面接対策で行ったこと
私が面接対策で行ったことは大きく分けると次の2点です。
① 就活サイトを使って、同じ段階の面接(今回でいえば最終面接)で聞かれることの情報収集
② 情報収集した質問の回答を用意し、深ぼり対策を行う
1.就活サイトを使った情報収集
ご存知かと思いますが、就活サイトには過去の先輩方が、面接で聞かれたことや面接の時間、雰囲気などの体験談を事細かに書いてくれています。
私は、時間がなかったのでこれを最大限活用しました。(私はOne Careerを使用しました。)
具体的には、自分が面接を受ける企業の「面接で聞かれた」体験談をできるだけ多く、ひたすらドキュメントに箇条書きでメモしていきます。
ここでのポイントは『自分が受ける面接と同じ段階の面接の質問だけメモする』ということです。なぜなら、面接は一次、二次、最終などの各段階で聞かれる質問内容が異なるからです。
下図はワンキャリの企業の検索画面です。①部分で企業名・本選考・面接などを指定して検索します。検索結果を見ると、②部分に「最終面接」と書かれているのがわかります。さらに下にスクロールすると「リクルーター面談」や「グループ面談」などの表記も見受けられます。このように、各体験談が面接のどの段階のものなのか、何のイベントのものなのかが記載されているので、自分が受ける段階と同じ面接の質問だけメモするようにしましょう。
下図は実際の体験談のページです。このように、質問内容以外にも面接について詳しく書かれた体験談がたくさんあるので、使わない手はありません。面接のイメージを膨らませる材料が揃っています。
先ほど、メモする質問の量は「できるだけ多く」と対策量を抽象的に書いてしまいましたが、過去の聞かれた質問は非常に多く、調べれば調べるほど出てきます。すべての質問に対して対策を行うのは不可能ですし、面接は対策のしすぎもよくないと個人的には考えています。
私がおすすめするのは、受ける企業の志望度に応じて、
「自分が安心できるまでやる」
です。ここまでやったらもう大丈夫と思うまで、とにかく質問を洗い出しましょう。そして、志望度が高い企業の対策により多くの時間をさけるように、うまく時間管理をしましょう。
2.収集した質問の回答の用意と深堀対策
ここでは、1で収集して箇条書きした質問に対する自分の回答をどんどんドキュメントに入力していきます。
質問に対する自分の回答を考えるときに重要なことについて記載します。
1つ目は、学チカなどの過去の経験を聞かれる際には、「その企業・職種に必要な能力」を自分が持っていることが面接官に伝わるような回答を用意することです。
これは、あながたどんなに優れた能力を持っていても、それが企業が望んでいるものとマッチしなければ、面接官には響かない可能性が高いからです。 例えば、私が受けたSIer企業について考えてみましょう。
SIerはシステム開発を行う企業ですが、実際社員に求められる能力は、
開発力 << マネジメント能力
だと私は考えています。
様々な人が関わる、小~大規模のプロジェクトを計画通りに正確に推進していくことが重要だからです。
では、そのためには具体的にどのような能力が必要なのか?それを自分なりに考え、その能力を発揮した過去の経験談を話すといった具合に、企業や職種に合わせて自分の経験談を話すことで、入社後自分がどのように活躍できるのかを、面接官に最大限アピールします。
2つ目は、(これは最終面接に限る話かもしれませんが)競合他社ではなくその企業(御社)でなければいけない理由を明確に話せるようにすることです。これが明確に話せるかどうかで、志望度の高さを判断されてしまうこともあるのでとても重要です。
これに関しては、企業研究(ホームページ、ニュース、ブログ、OB訪問など)を通して競合他社と違うところ、秀でている分野や強みなどを調べ、それを自分のやりたいことに落とし込むという方法がやりやすいかなと個人的には思います。(これが正解というわけではありません。)
そのため、これを話すためには志望企業だけでなく競合他社の理解も深めておく必要があります。そうしないと、下図のように「それならほかの会社でもできるよね?」と言われかねません。
私も実際に面接で、「どうして競合他社ではなく弊社への入社を希望するのですか?」と聞かれました。
それに対して私が答えた回答の流れを簡単に説明すると、
「私は、入社後に法人分野の〇〇分野で、~ということがしたいと考えています。御社の〇〇分野にはA企業やB企業といった大きなプロジェクト事例が存在したり、△△といったサービスを開発していたりと、他企業に比べて…」
のように、自分のやりたいことと御社の強みがマッチしているから、御社に入社したいという流れで話しました。
これが正解というわけではないので、あくまで一例としてこういったアプローチの仕方もあるということを頭の片隅に入れておくのが良いと思います。
他にも、「御社のこの部分が競合他社に比べて弱い→自分ならこれを補える!伸ばしたい!」みたいな強気なアプローチもあるかもしれません笑。
3つ目は、箇条書きした質問に対しての回答だけでなく、さらにその深堀の質問に対する回答も用意しておく、ということです。面接では、思わぬ角度から深堀されることがあります。就活サイトの先輩の記事にはどのような深堀をされたか書いてある場合もあるので、それを参考に自分なりに予測して深堀対策を行いました。
ただこれに関しては、どのような深堀のされ方をするのかは面接官によるので、運要素が非常に大きいところではあると思います。
できるだけ、どのような深堀をされても答えられるように、面接中の自分の発言には気を付けるようにしましょう。(深堀されたら答えられないようなことは、咄嗟に思い付いても言わないようにするなど)
深堀の具体例でいうと、例えば先ほどの例の場合、私が自分のやりたいことをベースに志望理由を説明しましたが、下図のように、やりたいことについて深ぼる質問をされました。
一見、「これをいきなり答えるのむず!」と思うかもしれませんが、入社後にやりたいことを聞かれた先輩が、上記の深堀をされている体験談を就活サイトで見ていたので、私もこれらの質問の回答は(一部)用意していました。(改めて見ると意地悪な質問が多いですね。笑)
このように、就活サイトの内容を参考にして、「こんな質問も来そうだな」と自分なりに考えて用意しておくことは、深堀対策だけでなく、自分が用意した回答のブラッシュアップにもつながるので非常におすすめです。
また、対策をし実際の面接を経て感じたのは、深堀される質問の内容を自分で誘導することもできるということです。
例えば、単に「弊社の志望理由を教えてください」とだけ聞かれたとします。
このとき、志望理由を話す流れは下図のようにいくつかあると思います。
4.のようにいきなり志望理由を答えた場合、次に何を聞かれるかわかりませんが、①~③は、自分が深ぼられても答えられそうな種をあらかじめまいているので、案外想定通りの深堀質問が来たりします。
「入社後したいことについては深ぼられても答えられるけど、就活の軸について深堀されたらやばいな...」なんて人は 3. のように志望理由に入社後したいことを絡ませることで、話の路線をそっちにずらすことが期待できます。
上記の例に限らず、深ぼられても答えられることの種をまいておくことはとても有効だと思います。
注意するべきこと
ここまで、面接対策で私が行ったことをツラツラと書いてきました。
この対策方法を参考にされる方に、1つ注意してほしいことがあります。
それは、
『用意した回答を完全に覚えようとするな!』
です。
ここまで読んでいただいた方ならわかるように、私が質問とその回答をメモしたドキュメントは非常に多く、25ページに及びました。
しかし、これを全部一から覚えようとすると、面接時に緊張で思い出せなくなったときに言葉に詰まったり、面接中に棒読みになったりしてしまい、面接官に、原稿を暗記して話していることが絶対にばれてしまうからです。面接官は、これまでにものすごい数の学生と会話をしてきているので、一瞬で見通されてしまうでしょう。
しかし、面接に慣れていない人、面接が苦手な人ほど原稿を覚えようとする傾向があると思います。
では、どうすればいいのか。
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それは、質問をされたときに、話すトピックが瞬時に思い浮ぶ程度に覚えておく、ということです。面接対策でドキュメントに書いてきたことは、すべて自分のことです。
なので、話すべきトピックさえ瞬時に思い浮かべば、あとは自分の言葉でその場で説明できると思います。もちろん、この時多少言葉に詰まることはあるかもしれませんが、その言葉のつまりが合否に響くことはないと考えています。
しかし、話すトピックすら思い出せないと、面接時の焦りにつながり、意味のわからないことを言い始めるきっかけになってしまうので、質問された時に話すトピックだけはすぐに思い浮かぶようにしておくのがおすすめです。
(ただ、書いていて思いましたが、これはあくまで私のような面接経験が少ない人に当てはまる話であり、面接経験が多い人は話す内容がスラスラ言えるくらいに自然と覚えているかもしれません。笑)
最後に
対策で行ったこととして、大きく2つ紹介させていただきましたが、この記事を見ている方は、まだ行っていない場合は必ずOB訪問、面接練習を行いましょう。
私も、面接対策として自分が考えた内容が実際に実現可能なのか、実際の業務とのギャップはあるのかなど、社員の方の目線からフィードバックをいただいて、さらに内容に磨きを掛けたかったのですが、時間がなくて行うことができませんでした。
また、一人で面接練習をするのと模擬面接をするのでは、得られるものが全然変わってくると思います。ぜひたくさん練習して、いろいろなフィードバックをもらい、自分の回答にさらに磨きをかけていくべきだと思います。
年も明けていよいよ本選考の時期は迫ってきています。あとでやろう、と後回しにしていると私のようになってしまうので、ぜひ早め早めに行動してください!そして、残りの就活で後悔のないようにしてください。
また、就活を頑張っている皆様なら、ずっと志望していた企業から内定をいただけるような時期にいよいよなってきました。
私がこの時期に最も重要だと思うのは、「躁」状態にならないことだと考えています。就活は良くも悪くも、運がつきものです。志望企業に内定を戴いたからと言って、奢らず、謙虚に、そしてそこで妥協して終活するのではなく、ぜひ後悔がないように最後まで走り切ってください!
皆様のご多幸を、心よりお祈りしています。