プロのバナナ

バナナ達は、湖で水浴びをしているイチゴを見ていた。
ナンパしようとしているが、動けないでいる。
「お前達情けないな、俺がハートを掴んできてやるぜ」
艶々した真っ黄色のバナナが、バナナ達の後ろに現れた。
「あなたは…プロのバナナ!」
バナナ界では超有名人らしい。
「プロ!俺達に乗って下さい!」
バナナ達は湖へ飛び込み、大きいバナナボートになった。
「有り難く乗らせてもらうぞ」
プロはバナナボートに乗り、イチゴの元へ向かう。
「へーい!イチゴちゃん!俺とデートしない?」
イチゴはプロに見向きもせず、泳いで湖から出た。
「私、黒のバナナがいいの」
イチゴは皿の上にいた少し黒めのバナナといちゃつき始めた。
「くそっ!俺だって!」
プロは湖に飛び込み、イチゴと逆方向へ泳いだ。
湖から出ると、濡れた皮をタオルで丁寧に拭き取る。
「真っ黒になって見返してやる!」
プロはダイヤルを回し、オーブントースターの中に入った。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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