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「炭をつくる」という体験について

(※今日の内容を音声で楽しみたい方はコチラからどうぞ(^^)↓)


今年に入ってから地域おこしというのか、地域の活動、里山の保全の活動のお手伝いをさせていただいているのだけれど、これがとてもとても楽しい。

場所は僕の住むところから車でだいたい30分くらいのところにある、母の実家がある町の里山で、母の実家にはよく行っていたものの、そういう場所があることは最近まで全く知らなかった。

今年の春から活動に参加させていただいているけれど、この短い期間でも新しいこと、そして僕が前々からやってみたいなあという経験をどんどんさせてもらえているという感じで、毎回この活動に行くのが楽しみのひとつになっている。

それこそ覚えたかった木の剪定もちょっとずつ教わりながらやらせてもらえているし、野草や山菜、あと木の種類も覚えたいなあと思っていたのだけれど、それもいろいろと教えてもらっている。

里山には、たくさんの野草やあるいは山菜が出てくるし、最近だとよもぎを収穫してそれを天ぷらにするとおいしいと教えていただいて、早速その山でとったよもぎを天ぷらにして食べたら、とてもおいしくてびっくりしたし、家族みんな初めて食べたと思うのだけれど、みんな喜んで食べていた。

そういう、それこそ僕のおじいちゃんくらいの世代の人たちはごく普通にやっていたこと、自然と共に暮らしていく、自然の恵みをいただきながら、里山の手入れもして、よい循環をつくる暮らしというものに今の自分はすごく興味があるし、これからそういう暮らしをちょっとずつでいいから自分の生活に取り入れていきたいし、つくっていきたい。

そしてそれは、ひとつの僕の夢とも言えるのかもしれないけれど、その夢がちょこちょこと叶ってきているからなんともありがたいと感じるし、このご縁に感謝して活動に参加させていただきたいと思っている。

そしてつい最近の活動では、なんと「炭」をつくるという経験もさせていただいた。

この里山には栗の木、そして梅の木もたくさんあって、かつては手入れされていたそうなのだけれど、今は手つかずになっていてそれを少しずつ、木にからまったツルを取ったり、伸びたままになっている木の枝を剪定したりしている。

なので、剪定した大量の木の枝が出てくるわけだけれど、それを今回、炭にするということで、炭そのものもそうだし、炭づくりにも興味がある自分としてはとても良い経験になった。

炭づくりというと、イメージとして大きな炭焼き窯でつくるというのしかなかったから、それ以外にも炭をつくれるということを初めて知った。

それには「無煙炭火器」という、なんだろう底に穴があいたものすごく大きなタライというのかそんな感じの装置を使ってつくるらしく、そんな装置があるのも知らなかったけれど、これで炭ができるんだと思うとなんともワクワクした。

炭のつくり方はというと、シンプルにその無煙炭火器で木の枝をひたすら燃やして、炭になってきたら水をかけて消火して冷ます、というものになる。

実際にやってみると、ちょっとしたキャンプファイヤーくらいになって木の枝が燃えているからかなり熱いし、天気も良くてその日は気温も高く暑かったので、汗をかきながら、そして水分を補給しながら木の枝を追加してじゃんじゃん燃やして炭にしていくという作業を、ほぼ1日かけて行った。

まあ火も熱かったし、天気も暑かったし、煙が目にしみたりもしたけれど、大量の枝は全部を炭にすることができたし、お昼ご飯も外でつくってみんなで自然に囲まれて食べるカレーは絶品で、とても楽しく過ごすことができた。

炭はいろんな使い方ができるし、しかも剪定した枝からつくっているから、無駄がないというのか、良い循環ができているように思えてとても嬉しく感じたし、何より炭をつくるという、なかなかできないことを体験させてもらえたいい1日となった。



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