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欧州建築行脚 渡航前編 東京 自分の中に毒を持て

6月13日月曜日。

7時半、バスタ新宿着。いい朝だ。天気もいい。朝ご飯はひとまず何も考えずにマックへ。

今日は国立西洋美術館で開催中のル・コルビュジエのアート展と吉阪隆正展を見にいく予定。チケット予約しようとネットを覗いてみると、「本日休館日」。出鼻をくじかれた気分である。

ほぼ全ての美術館が月曜日に休館するらしい。そこで行き先を変更。ずっと行きたくて行けてなかった丹下健三設計の代々木体育館を見に行くことにした。

代々木体育館

代々木体育館

求心的なフォルムに、なめらかでダイナミックな曲線。全く古さを感じさせない。挑戦的な構造をしているのは誰の目にも明らかで、とんでもない熱量が想像できる。まさにスポーツを盛り上げてやろうと士気を上げてくれる建築。あまり今まで造形の力って考えてこなかったけど、とんでもない力だということを改めて思い知らされる。試合前の選手を鼓舞してくれそうな、強さを持った建築。傑作。

中に入って見たかったので、事前に電話で確認すると今日は利用者がいるから無理と言われた。仕方なく関係者のふりして堂々と忍び込んでみる。入れたけれど、入って写真を撮っていると、女の人が寄ってきて、今すぐ消してくれと言う。仕方なくその場から離れた。(けど中は圧巻だった!!)

昼はラーメン。

岡本太郎記念館

岡本太郎の作品

その後、岡本太郎記念館へ。
「赤と黒」という展覧会をやっていた。生と死をテーマにした展覧会。岡本太郎の作品はものすごい生命のエネルギーを感じる。色彩と躍動感で人間の根源的な生の固執を描いているように思う。人の内面を映し出したような作品。
そして「自由」だ。その自由を勝ち取るために計り知れないエネルギーを、生命を注いだんだと思う。
「自分の中に毒をもて」という言葉も心に突き刺さる。みんなとおんなじように生きても何も面白くない。自分にしか表現できないもの、やりたいことを、才能は関係なく、ただやり続ける。これが岡本流の人生の生き方。周りがなんと言おうと関係ない。人に好かれようなんて考えても意味がない。群れるな、孤独になれ。どれも説得力がありすぎる。刺激的な言葉と作品に狂気を感じつつも、惚れてしまった。

サニーヒルズ青山

都市の中に森をつくる

このあと、隈研吾設計のサニーヒルズ青山へ。「都市の中に森をつくる」をコンセプトに作られた、台湾の文化を味わってもらうスペース。都市と内部空間の間に木組みを挟むことで、都市の喧騒を抽象化している。パイナップルケーキとお茶をもてなしてもらった。たしかに、森の中に優しく入ってくる風が気持ちよかった。

成田国際空港

Emirates航空で出発

いよいよ成田国際空港へ。
まずはチェックイン、ここでハプニング。パスポート、陰性証明、搭乗チケット、そしてフランスの場合はEU plf を用意してと言われる。

EU plf ???
はじめてきいたよ??

その場でURLをもらってなんとか取得完了。本当に何があるかわからない。早めに動いておいてよかった。

晩御飯は最後に和食と思ったのだけど、空港で20時に空いてる店はマックだけ。仕方なく朝晩2食をマックをきめていく。

さぁ!なんとか準備は整った!これからヨーロッパ旅の幕開け!
Emirates航空にのって!行ってきます!!

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