対数軸グラフを使ってデータを読む

このままいくと、感染者数(人口当たり)が2週間でヨーロッパに追いついてしまう・・・そんな危機感を持っています。

日本はヨーロッパよりはるかに少ないので、ほとんど見えません。このグラフからそれが読み取れるのは難しいですね。(グラフはフランス、スペイン、イギリス、イタリア、アメリカ、イスラエル、南アフリカ、そして日本です。感染者数が多い順です。)

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そこで活躍するのが対数軸。指数関数的変化を直線にしてくれます。

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多い順番は勿論順番は変わりません。日本は今まだ感染者数が少ないので、一番下ですが、その立ち上がり方がすごいことがわかります。ここ何日かで、日本の感染者数の増え方増えた(対数軸にした時の直線の傾きが大きくなった)ことがわかります。

もしも、この傾向で感染者数が増えるなら、いったい何日位で追いつくでしょうか。対数軸ならほぼ直線になっているので、予想がしやすくなります。グラフにいろいろ補助線を入れてみました。

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このグラフで一番多いフランス(1日10万人あたり3000人超)と日本(同約18人)がこのまま同じペースで増加した場合、日本は14日でフランスに追いつくであろうことを示しています。それは1月21日頃で、その時の感染者数は約7000人(人口10万人あたり)になります。今の400倍近い数字です。

2週間の間、このままこの傾向が続くことはないと思いたいです。この感染者数は8月のピーク時の38倍の数字です。だからたとえ重症化率や死亡率が1/5になったとしても、1/10だったとしても、とんでもないことが起きる可能性がある訳ですから。

最後に、参考までに実効再生産数のグラフです。

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こちらはデータが1月3日までなので、少し趣が違うように見えます。こちらを見ると次に注目すべきはイスラエルの実効再生産数の高さかもしれません。このままのペースで増えると、10日ほどでフランスを抜く勢いに見えます。南アフリカはすでに実効再生産数が1を割り減少傾向が続いています。イギリスも、大分下がって来たようですね。


今回はグラフだけからの結果を示しました。数値計算をすれば、もう少し正確なことがいろいろ読み取れると思います。