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労働一般常識が難しく感じる理由はこれだ!555時間の習慣で社労士合格!

 社労士受験生の皆さん、こんにちは!「555時間の習慣で社労士合格!」の高橋佳子です。基本的な学習は「法律科目」ですが、どうしても避けて通れない労働一般常識(労一)の出題について、お話したいと思います。

※今回は出題傾向をご紹介して、過去問解説は次回と致します。

前回のおさらい

①社労士法の「数字」をすべて挙げてみよう。

 数字を「すべて」書き出すことで、問題の範囲も見えてきます。点数にも直結していますので、しっかり手間をかけましょう。

労働一般常識④「労働経済」は本当に難しいのか

1/11 労働契約法
1/15 労働組合法
1/18 社会保険労務士法
1/22 労働経済(1) ←今回はココ
1/25 労働経済(2)
1/29 労働経済(3)

 労働一般常識第4回目から「労働経済」を解説します。択一式では5問中単独で2問から3問出題され、点数となっています。ところが過去問を整理していくと面白い現象が分かりました。
 「労働経済はどこから出るのか分からない」「範囲が広すぎる」と難しく感じている方が多いと思います。でも、今回の分析を見ていただくと、決して労働経済は「神出鬼没のおばけではない」と、ホッとしていただけると思います。また、事実を知って「何をやるべきか」も組み立てられるのではないでしょうか。

過去10年の出題傾向

 労一の出題のうち法律科目以外は、「統計」「白書」からの引用問題となります。過去10年を振り返ると、択一式、選択式含め2点~6点を占めていました。
 では中身を見ていきましょう。

【白書】どこから出題されたのか

 先ずは過去10年の点数問題の「白書」を一覧にしてみましょう。

厚生労働白書(平成29年、30年)
高齢社会白書(平成25年)
労働経済白書(平成23年、24年、27年)
男女共同参画白書(平成24年、28年)

 いずれも「択一式」の出題です。選択式出題はありませんでした。このことから、白書に関しては「ひと通り目を通す」ことで、本番でも対応できると思います。
 では「白書」の出題範囲も見てみましょう。

平成23年 労働経済白書(賃金)
平成24年 労働経済白書(若者の雇用)
平成25年 高齢社会白書(高齢者)、男女共同参画白書(女性の雇用)

平成26年 出題なし
平成27年 労働経済白書(人材マネジメント)
平成28年 出題なし
平成29年 厚生労働白書(高齢者)、男女共同参画白書(女性の雇用)
平成30年 厚生労働白書(雇用動向、賃金)

令和1年 出題なし
令和2年 出題なし

 直近2年間の出題はありませんので、今年は出題可能性は高い、と思います。これら白書の出題範囲をピックアップして読む「時短学習」をおススメします。また、過去問と対比して「もし今年出題されたら」と読むと印象深くなると思います。

【統計】どこから出題されたのか

 一方で「統計」の出題ですが、こちらも一覧にしてみましょう。

雇用動向調査(平成23年、27年
就労条件総合調査(平成24年、26年、27年、28年、令和1年、2年
職業能力基本調査(平成24年)
能力開発基本調査(平成29年
若年者雇用実態調査(平成28年、令和1年)
就業形態の多様化に関する総合実態調査(平成25年)
有期労働契約に関する実態調査(平成26年)
労働組合基礎調査(平成23年、28年
労使間の交渉等に関する実態調査(令和1年)
労働災害発生状況の分析等(平成30年)
労働者健康状況調査(平成26年)
労働安全調査(令和2年)
中高年者縦断調査(平成27年
仕事と介護の両立に関する企業アンケート調査(平成27年
就業構造基本調査(平成27年、令和1年、2年
外国人雇用状況の届出状況(平成29年
人口動態統計(平成30年
人口統計(平成30年
労働力調査(令和2年
雇用均等基本調査(平成26年、令和2年
障害者雇用状況の集計結果(平成25年

 これがすべてです。(太字は選択式出題です)広範囲ですが、複数回出題された統計の最新状況はチェックしていきましょう。
 では、「統計」の出題範囲も見ていきましょう。

平成23年 雇用動向、賃金、労使関係
平成24年 能力開発、労働時間
平成25年 高齢者、女性の雇用、若年雇用、就業形態の多様化、障害者
平成26年 退職給付制度、有期労働契約、労働者の健康状況、育児休業
平成27年 賃金、人材マネジメント、中高年者の就業状況、雇用動向、女性の雇用
平成28年 賃金、労働時間、若年雇用、労働費用、労使関係
平成29年 高齢者、女性の雇用、能力開発、外国人労働者
平成30年 雇用動向、賃金、労働災害の状況、人口動向
令和1年 労働費用、労使関係、女性の雇用
令和2年 若年雇用、労働者の健康状況、統計名

 これがすべてです。(太字は選択式出題です)サイクルで出題を考えるか、得意分野を集中的に押さえるか。事実を見て何か気がつくきっかけになれば幸いです。
 過去問解説は次回へ。お楽しみに。

★本日の課題★

①白書を読んでみましょう。

 ご紹介した範囲で出題されます。漠然と見るのではなく、ポイントを絞って細切れに読んでいきましょう。今見ておくことで、直前期の勉強がラクになります。

過去問リンクはこちらから

今回の「555時間の習慣で社労士合格!」はいかがでしたでしょうか。
ご質問、ご要望などお待ちしています。

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