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練習にコスパを重視することへの落とし穴

こんにちは、山下です。

4月も終盤に入り、本格的にシーズンが始まりました。🌥
なかなか暖かくなりきらないなぁと思う日々です、、笑

大学生も終わり社会人として行動しているため、より自分でマネジメントが必要になってきます。📝

社会人としての初戦も無事終え、良い感覚を掴んでおります。
同時にシーズンの調子もわかってきたので、今年度についての予定を細かく作成していく時期でもあります。

今年度の所属はこちらから。👇


この時期に必要なこと

冬季練習で鍛えてきたもの、克服してきたものを生かして試合でより戦えるように・戦える力にするようにしていく時期です。

さらに日々新たな知識や技術を学んでいきながら、自分の技術に足し算、あるいは引き算掛け算していくのが練習です。✏️

十種競技なので、そこは余計に足し算・掛け算が各種目重要となってくるのです。
(走・跳・投など共通する動きはありますが、、)

練習メニュー作りの傾向。


技術や新しい感覚を得るために、
他人から聞いたり、強い人のしている練習を真似してみたりと、
コストパフォーマンス(以後コスパ)の良い練習を求めたりしがちです。

コスパとは、日本語で「費用対効果」といい、できるだけ「低予算・短時間・低労力」で良いモノを手に入れたいという考えです。

その目先のメリットを追い求める生き方と真逆の生き方ってのが直感的な生き方です。
直感的思考から心の赴くままに意思決定するという事はリスクが大きいです。
直感は根拠もなく選択をします。

私達はレビューを大切にします。

この店が美味しいらしい。🍔

この映画が良いらしい。🎬

この場所がインスタ映えらしい。📷

陸上におけると、

「この人がしている練習メニューらしい」🏃

これはかなり多い気がします。

確かに失敗はしたくないし、不毛な時間は減らしたい。生活は効率化しますし、便利になります。
練習でも、効率化によって試行錯誤する時間は減り、より効果的な練習・省けた時間で他の練習ができます。

「大谷翔平選手が壁当てをしていたから壁当てをしていた。」
「ボルト選手がこのメニューを走っていた。」

「合同練習にお邪魔させてもらったら、ひたすら走り込みをしていたから、メニューを見直して走り込みを多くしよう。」

っていうような、
「誰かがしていたから僕もこのメニューをやっています。」
という発言をよく聞きます。でも、、

それって本当に強くなるのかな?と。。

別に否定しているわけではないですし、参考として僕もいろんな人のメニューとかを聞きます。
でも、そのまま鵜呑みにするのはどうなのかな?という話です。
自分の競技特性や課題点等々に照らし合わせてみて吟味することが必要であると思います。

考えることをやめてしまうと、高みを目指すことが難しいなと思います。

コスパ「だけ」を追及した人生

とは、やっぱり外側ばかりが立派で中身の少ないものではないでしょうか。
ハリボテのような、土台がガッチリしていない。だから一発屋のようなものになる。

僕も与えられたメニューをひたすらこなすだけ。
のときは土台もできていない、記録もその時でバラバラでした。


「なんでこの練習をしているの?」
と聞かれたときには、

「瞬発力が課題だなと思って。。」
「レースを3本走り切る力がないなと思って。」
などと、自分に照らし合わせた練習の組み方をするべきだなと。

僕自身、書きながら・あるいは皆さん読みながら、当たり前やん。
と思うかもしれないですけど、その時になると意外と周りに流されがちだったりするんです。

強い人がやっているから、お偉い方が宣伝している商品だから。

と、練習だけでなく日常生活で結構、コスパに頼った生活をしていると思います。

目標というのは、数年単位で大きく変わっていきます。

人が何に、どれだけ価値を感じるかということは、
時間や関係性によって、常に変化・左右されるんですね。

人間は成長しますし、価値観も変わっていきます。コスパは今の自分が持つ見識に大きく依存したものです。

確かに効率的だし、みんな一緒の精神で生きていけるので楽かもしれませんが、
自発的な好奇心等は生まれませんので、

自分の中の感動とかそういったものが生まれなくなります。
じゃあ、

スポーツの醍醐味、価値ってなんでしょうか。


強くなるために、優勝するために練習をこれだけ頑張った。
自分でどうやったら克服できるか頑張った。


っていうような自発的な試行錯誤があったから、
過程があるからこそ感動というものがあると思います。

またコスパの良い人生を追求して失敗したら、不幸せになるしかないですよね。
コスパ以外の人生を許容していないので、失敗するとコスパという効率的な生き方が出来にくくなります。

そうなった時に本当にコスパと言えるのだろうか。


時間は有限ですし、僕の種目は10種目も練習しなければなりません。

当然、コスパ(質)というものは追求しなければなりませんが、その試行錯誤の中でのについても過程の中にバランスよく入れていかなければなと。

トップレベルの方々に今後も練習方法やコツの習得に関するお願いはするものの、
その思考する時間こそがコツのためのミソでもあるなと。

落とし穴にははまらないように。



陸上って難しい!でもこの時間が楽しい!!


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