鎖骨遠位端骨折を経験して③ リハビリ編
※リハビリの経過は個々人の骨折の程度や回復の度合いなどによって違いますので、実際には主治医と相談の上、進めて頂ければと思います。
術後1週間
術後1週間の外来ではレントゲンとCTを撮っていただきました。この段階では当然骨の癒着は確認出来ないので、固定がズレていないかを確認する目的との事です。ちなみに傷口の確認と消毒もあり、ほぼ塞ぎかけているとの事で経過良好との事でした。
そして大きな変化として術後1週間が経ったため、三角巾が無くなりました。
他動(骨折した腕とは逆の腕で動かす)での90度までの動きは引き続きやるようにとの事でしたが、まだ自動(骨折した腕の筋力を使って)での90度までの動きには制限があります。自動の動きは三角筋の収縮があるため、念のため固定がズレないように制限があるとの事でした。ただ、電車に乗る時などはまだ怖さがあるので、三角巾を付けようかなとも思っていますが。
ちなみに鎖骨骨折の方は多くのケースで術後4週間程度は90度までの挙上制限があります。以下の動画はその理由がよく分かります。90度以上腕を挙上する時には肩甲骨が大きく動き、肩甲骨に付いている鎖骨も大きく動く事が分かります。これが、鎖骨への負担になるとの事ですね。
手術を受けた病院は総合病院であり、外来でのリハビリはやっていないとの事で、紹介状を貰い整形外科クリニックでのリハビリを開始することになりました。
なんとなく三角巾が付いている状態ではスクワットや腹筋運動なども上下の加速度が付いて悪いのかな、と思いやっていなかったのですが、再開します。もちろん怪我をした方の肩の筋肉に収縮が入らないように注意は必要ですが。
術後2週間
術後2週間のタイミングで再度傷口の確認を主目的とした外来がありました。傷口が塞がっているとの事で、今回テープ保護は取ることが出来ました。このテープ保護が水が入らない為にかなりきっちりと貼られていたので、若干かぶれており、剥がせるのは嬉しかったです。
手術を受けた総合病院での外来としては今後は1ヶ月おき程度のペースでレントゲンを撮るくらいとの事で、整形外科クリニックのリハビリ通院がメインになります。そういえば、脇から胸にかけての手術による内出血も、2週間が経過する頃には半分くらいに落ち着いてきました。
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レントゲン写真は、まだ骨折部位に変化は見られません。
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そういえばテープ保護が取れました。手術跡をなるべく綺麗に修復する為にも以下のテープを購入して使う事にしました。鎖骨骨折の手術の場合は、傷跡が5〜10センチくらいの事が多いかと思うので、Mサイズを購入しました。このテープかなり評判が良く、傷口の伸展刺激と摩擦刺激を避ける事で肥厚性瘢痕やケロイド化を防ぐとの事です。まあ、1年後くらいにプレート除去手術をまた受けるかもしれませんが、綺麗に治しておいて損はないでしょう。
さて、本格的にリハビリを始めるにあたり主要な腕の動作について触れておこうと思います。動作を理解するにあたり分かりやすかったのは以下のサイトです。そういえば整形外科に行くと外旋◯度とか言いながらリハビリされますよね。
術後1ヶ月
そろそろ術後1ヶ月になります。大分回復してきましたが、まだ傷口周辺から肩にかけてに痺れがあります。痺れの範囲は少しずつ狭くなってきている感じもありますが、触ったりすると鈍い感じはあり嫌なものです。傷口は完全に塞がっているものの、まだ手術跡ははっきり見えます。ただ、脇にかけての内出血はほとんど無くなりました。
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可動域に関しては90度までの挙上制限があったため、動かしていなかった筋肉が多少硬くなっており、そこの筋トレも始まっています。
レントゲン写真は気持ち骨折部位の境目が薄くなったようにも感じます。
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術後2ヶ月
術後2ヶ月の外来がありました。レントゲン写真を見るとかなり骨折線は埋まったように見えます。かなり回復も順調と言う事で、筋トレ含めた運動も許可されるようになりました。ただ、まだ外転時に痛みがあったりと可動域の制限もあるため、本調子ではありません。
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今後
今後は以下のような経過を辿りそうです。
術後1週間まで:三角巾固定あり。リハビリは振り子運動程度で他動での90度までの挙上。皿洗い程度の腕を挙げない軽作業はOK
術後2週間まで:リハビリは振り子運動程度で他動での90度までの挙上。皿洗い程度の腕を挙げない軽作業はOK
術後4週間まで:リハビリは自動での90度までの挙上。
術後3ヶ月まで:90度を超えた挙上が可能。可動域が狭まっている場合、リハビリを重点的に実施。重量物の運搬や腕立てなど筋トレはまだNG
術後3ヶ月から:制限なし
術後1年から:抜釘手術。手術イメージはこんな感じらしいです。
今後も適宜、骨折の回復状況のアップデートに合わせて記事を更新したいと思います。
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