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「100日で描く遠距離介護と仕事の両立」Day 2: 叔母の忘れ物が増える

Day 2: 叔母の忘れ物が増える

洋子は不安を抱えつつも、敏江との連絡を続けた。ある日、敏江は「洋子、私、また財布をどこに置いたか忘れてしまったの」と言った。この数週間、同じようなことが何度も起きていることに気づいた。財布、鍵、眼鏡、さらには買い物リストまで、何度も同じものを探しては失くしている。
「洋子、どうしてこんなに忘れるんだろう。私、もうダメかもしれないね。」敏江は冗談めかして言ったが、その裏には本気で心配している様子が見え隠れしていた。洋子は「大丈夫だよ、きっと疲れてるだけだよ」と励ますが、自分の中の不安は消えない。
「でもね、洋子。この間も、スーパーで何を買うか忘れちゃって、どうしようかと思ったの。いつもならそんなことないのに…。」敏江の声は、弱々しく揺れていた。(続く)

医療・介護の知識: 記憶障害の進行と生活への影響

物忘れが増えた・・・カレンダーやリマインダーを活用する 鍵や財布をよく失くす・・・置き場所を決める、収納場所にラベルを貼る
外出先で混乱する・・・ Airタグなどの利用、メモを持参する、チェックリストを作成する

  • 記憶障害とは?
    認知症の進行とともに、短期記憶が損なわれ、物忘れが増えます。これにより、日常生活に支障をきたすことが増え、例えば、鍵や財布、買い物リストなどの重要なものを頻繁に失くすことが起こります。

  • 症状の進行について
    物忘れが続くと、家事や日常のルーチンをこなすことが難しくなります。また、以前はできていたことができなくなり、自信を失うことが多くなります。

  • 生活への影響
    認知症が進行すると、外出先で何をしようとしていたかを忘れる、日常の用事を完遂できないなど、生活全般に影響が出ます。これに対するサポートが必要になります。

サービス紹介: 記憶を補助するための工夫とサービス

  • 記録する手段を考える
    日常生活をサポートするために、カレンダーやスマートフォンのリマインダー機能を活用し、予定や買い物リストを記録しておくことが効果的ですが、80代の人の場合は、単純なメモ作り、持っていく買い物かごに入れておくのが良いでしょう。

  • 地域包括支援センターに相談する
    地域包括支援センターに相談し、認知症初期のサポートとして、訪問支援や介護サービスの導入を検討することが重要です。

忘れ物が増えたら、早めに対策!日常のサポートを調べよう。


次回: Day 3 - 遠距離介護の戸惑い
遠くからどう介護を進めるべきか、洋子は悩み始めます。続きが気になる方は、フォローして次回をお楽しみに!



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石原哲郎|脳と心の石原クリニック院長
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