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都市計画と暮らしについて考えてみた。

ここしばらく横浜という街について考えているうちに、政府の進める都市計画の存在をやっと認識しました。

横浜は開港から始まり、戦後は急激な都市化が進みました。そして、今もなお再開発を繰り返しています。横浜ってずっと工事しているよな…と思っていたけど、それ以上に渋谷もずっと工事し続けていることを思い出しました。(すっかり渋谷に行かなくなったので忘れていた)

渋谷にしても横浜にしても全国各地で、政府の掲げる「持続可能なまちづくり」というようなテーマのもとに再開発が進められていて、私たち国民はそのようにして創られている社会の中で暮らしているんだなぁと、ぼんやり・しみじみ考えています。

ここ20年を振り返ってみても、駅ビルの新設やリニューアル、新路線の開通など鉄道会社が主体となって「便利で快適で住みやすい街づくり」が進められ、それが次々と実現していることを実感します。だけど、この「快適さ」については、感じ方の個人差が大きいこともあり、人々が集中するエリアでは特に、なかなか快適とは言えない場面もあります。私も人ごみが苦手なので、駅や街が混雑していると非常にストレスを感じます。

地方都市の中でも圧倒的に人口の多い横浜市(約380万人)では、市民が買い物や食事をする場合、横浜周辺(もしくは都内)まで電車に乗って出かける人が多いので、週末の横浜ともなると買い物客や家族連れや観光客でごったがえします。また、横浜を越えて東京に通勤する人も多いので、平日も電車や駅が大変混雑します。横浜駅を通らない東京直通路線の開通など、混雑緩和の対策も進んでいるとはいえ、やはり人口が多すぎてさばききれない現状があります。

最近では横浜市内の中規模の駅が再開発されて、駅ビルや街全体がバージョンアップしています。横浜まで行かなくても満足できる商業施設を充実させることで、より便利で快適に住めるまちづくりを進めているのでしょうが、逆に今まで比較的穴場だったエリアに人が集まるようになり、快適度が下がっていると感じることもしばしば。人々の生活パターンが多様化してきているとはいえ、まだまだ人の動きや流れが分散されているとは言えないので、油断すると大混雑の洗礼をうけ、本来受けられるべきサービスなども利用しにくくなり、生活の質の低下の原因の一つになっているように思います。

これは横浜に限ったことではなく、郊外から買い物客が集中しがちな地方都市全般に言えそうです。ある程度大きな都市で「快適」に暮らすには、混雑する時間や場所を避けた時間差の生活ができれば、便利さや快適さというメリットを十分に享受できるのかな、と感じています。

横浜よりもさらに人口の多い東京はどうかというと、人口の割に暮らしやすいと思います。限られた面積の中にそれぞれ特色のある町が密集しており、徒歩で移動しやすく、電車やバスなど交通網も緻密に発達しているため、選択肢が多く自分のスタイルに合ったエリアを見つけやすいです。しかし、やはり人口が多すぎて時間差生活をしないと混雑必須だし、ちょっと旅行に行くにも電車も道路も混み混みで東京を出るのに一苦労。出たら出たで関東近郊はどこも混んでいるので、混雑を楽しめているうちは良かったのですが、いつの間にか遠出しなくなってしまいました。深刻な災害が起こった時の事を考えても、この先の生活に少し不安を感じます。

このような状況を改善するためにも、各地でコンパクトシティ政策がうまくすすめられると良いな、と思います。



ここ2、30年くらいの間に地方都市が再開発され、日本全国どこに行っても同じレベルのサービスを受けられる時代になってきました。ここ数年でテレワークなども普及し、自分のスタイルにあわせた街に移り住むハードルがいよいよ低くなったように感じています……ということを日々の暮らしの中で実感するようになってようやく気づいたのですが、これも政府の進める政策だったのですね。ちゃんと総務省がWEBサイトで発信していました。

政府の政策って自分の生活に直接的にそこまで影響がない印象があったのですが、けっこう自分の暮らしにかかわってくるということをコロナのあたりからジワジワ感じはじめ、ここ数日でもう少し気づくことが出来て良かったです。

政府は、多くの人が便利で快適と思える都市計画を進めていると思いますが、国民全員が快適に暮らせる街をつくるなんて無理なので、暮らしにくいと感じた時に、別の選択肢を選ぶことができる自分の状況づくりが必要だとここ数年痛感しています。そして、次なる生活スタイルの確立のため移住することにしました。次に住む街を楽しみながら、少しは地域に貢献できるように微力ながらがんばります。



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