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こだわりの写真を撮るのは一苦労(スペイン編)

ご覧の写真、いかがですか? 

一面のひまわり畑と青い空、遠くになだらかな丘の上に一本の木・・・。
スペイン・アンダルシアの夏、「ひまわり畑の情景」だと思いませんか? 

と言う写真ではありませんね、この写真は。残念ながら、曇り空・・・・


今回の旅はこの自分のイメージにある「ひまわり畑の情景」を撮る為に行ったのですが、これが大変でしたというか、そう簡単に良い写真は撮らせてくれませんでした。この一枚を撮る為に、幾多の難関(笑)を越えなければいけませんでした。


ひまわり畑撮影ツアーに参加して

今回はヨーロッパM社主催セビリア発ツアー「アンダルシアの初夏の風物詩<ひまわりが見たい>6月限定/日本語アシスタント同行/セビリア発」に参加して、写真を撮るつもりにしていました。

セビリアの郊外、車で約1時間程走ったひまわり畑エリアで2カ所ストップ、そして白い村「カルモナ」に寄って2時頃セビリアに戻るプログラムでした


スペインのこの時期、連日天気の良い日が続いていたようですが、ひまわり畑が近づいた時間は、あいにくどんよりした曇り空・・・。「んーイメージ違うな」「しかし天気はしょうがないか」と気を取り直して撮影(ってほど大した事ありませんが)。 この辺りの畑、車で来て道路脇に車止めて撮るっていうことが出来ないような狭い道ばかり、そこでM社さんはあるひまわり畑農家と契約して、畑にバス乗り入れさせ、写真を撮らせる事にしたようです。

ですので私たちは、車の通行に注意を払う事なく、自由に好きなだけ花に近づいて写真がとれるのです。青い空に黄色いひまわり・・とは行きませんでしたが、まあ近づいて撮れるかと・・

が撮り始めて気がつきました、ひまわりは近づくと可愛くない?? これまで地元オランダのチューリップは多数撮りましたが、ひまわりは今回初めて。そうかやはりひまわり畑は、遠景で撮るもんだ・・・と思っても、ツアーですから、もっと他の場所行ってとかも当然言えず、曇り空と同じような気分でセビリアに戻りました。

ツアーから戻って、改めて感じたこと

セビリア市内に戻ると、天気がよくなり素晴らしい天気。セビリアの街の風景を撮るにつけ、この天気が羨ましく感じながらも、「まあ満開の畑を撮れたのだから・・・」と慰め、街を散策していました。時間は夕方5時。この時期まだ陽は高い! 撮影には最後のチャンス!・・・

天気は快晴・・・ もう一度撮りに行くか! もうセビリアに来ることもないか・・・・

と再チャレンジモードが一気に高まりましたが、冷静に考えると行くまでに乗り越えなければ行けないポイントが多数・・・。でも気分はもう一度撮影に行くことに完全に決まり、となってからは素早い行動でした(笑)


再度ひまわり畑を求めて郊外へ

ただ問題点が、、、
1.  畑はどこだかわからない → たまたま参加したツアーのガイドさんと名刺交換していたので、直ぐ電話。ラッキーなことに直ぐ捕まり、行った場所の案内をメールで折り返しもらう


2.  専用車では高いのでホテル前のタクシーを使おうと思ったが、ここはスペイン、ドライバー英語話せる? 又キャッシュが無かったのでカードきくタクシーある? → ガイドさんからもらったメールをフロントのスタッフに伝え、又英語ドライバー、クレジットカード受け付けてくれるタクシー探してもらう


上記2つの条件満たしたタクシー、ホテル目の前に停まってた! ラッキー

いざ出発!


さあ出発、とドライバーと会うと、長髪、ひげ面、小太り、人相いかにも悪・・・・ おいおい本当に英語大丈夫? これから約2、3時間走るんだけどボラれない? 不安一杯。

まあ乗りかかった船、じゃない、タクシーなのでいざ出発。「英語しゃべれる?」「少し」・・・

やっぱり・・・。意思の疎通は、まあなんとか、それに私も大学時代第三外国語でスペイン語選択、(何の役にも立たない状態ですが)「コモ セ リャーマ ウステ?」「カルロス」通じた!

これで終わり。 まあ何とかなるだろう! ってことで走り出したのですが、このドライバーよく道がわからない???? 大丈夫。 しかし、「人は見かけで判断しちゃダメ」と言うのがこのドライバーにはあてはまり、いやー良くあちこちで場所を聞きまくってくれました。

ガソリンスタンド、道ばたの売店、民家など、聞かれた方も皆何となく、ああだ、こうだ教えてくれていたようです。午前中行った場所とは違う、私のイメージに近いひまわり畑をやっと探してくれました!!

思い通りのイメージの一枚

そこで撮ったのがこの一枚です。

午前中のツアー参加の天気の悪さとイメージの違いと、午後からの絶好の撮影日和、これらが相まって、又ガイドさんやドライバーなどに恵まれ、諸々の困難(笑)を乗り越えてさせてくれました。再度来てよかった!!


そしてこのドライバー、3時間のロングドライブにも関わらず、なんとメーターよりやすくて良いと言い出しましました(泣) スペインのタクシードライバー最高! 

勿論日本人として、安い金額でなく、チップを含めて多く払ったことは言うまでもありません。


3時間走り回って、120ユーロ、安いか高いかは別として、良い写真が撮れた満足感と、スペインの人々の親切さを感じながら、ひまわり畑の中を通って帰路につきました。


こだわりの写真を撮るのも簡単でないですねー。

#忘れられない旅

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